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短歌まとめ2024年4月

4月は好きな月。いろんな花が咲く月。
後半は花の写真と花の短歌に挑戦しました。
どんな短歌をつくっても花にはかなわない。でも楽しい。

長くいた人間界を抜け出して願いを叶え野良猫となる

寝る前に布団の中でまだ思うやっぱり団子買えば良かった

春休みどこが好きかと問われれば何はなくとも宿題がない

電話帳くらいあったらやばいよとお腹の肉をつまんだものさ

ちいかわのとんこつしょうゆラーメン風ランチパックを差し出す君よ

丸のまま薄皮はいで鍋の中新タマネギは頭を上に

鶴田町はげます会のメンバーが頭差し出すけがないように

浅煎りの珈琲みたいな色をした柴の仔犬が雀を見てる

太陽とキクザキイチゲ相似形やっぱりいいね日なたはいいね

トビウオは流線型の型紙で空を切り取り海へと運ぶ

原っぱに葉っぱが伸びて喇叭ラッパ咲くアッパッパ着る春の真夏日

「うちのコ」が生まれ「よそのコ」見えてくる そちこちの庭あかしろきいろ

あのひとが愛した味とサラメシでエアロプレスで淹れたコーヒー

奥多摩のイワウチワもう咲いたかな薄紅色の山の思い出

AIが読むニュースでも鯉のぼり「匹」で数えて「泳いで」と言う

あまりにも下手になってた縁石の上だけ踏んで桜見ること

八重桜ことしも同じ枝に咲く見上げる我を置き去りにして

ユキヤナギ白き枝先しならせて踊っているか三日月の夜

瑠璃珠るりだまよ栄華の夢を見ているか空き家の庭にムスカリの咲く

美しくされど哀しき踊り子の群れて背伸びすヒメオドリコソウ

長旅の疲れを癒やすぬか風呂に筍たちよ肩まで浸かれ

夜行性じゃなく薄明薄暮性ねこにはいつも驚かされる

名案も最適解も出ぬままに迎えた朝はものすごい晴れ

シバザクラ咲く洋館にはらはらと桜舞い散る春の暗合

けたのカラーコードはあるけれど山吹色はヤマブキの色


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