ClexaCon2019 1日目

4月12日から3日間、ラスベガスで開催された第3回クレクサコンに参加してきました。

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今回のゲストはこちらをご覧ください。
また2019年の模様はこちらの写真もどうぞ。

前回とはかなり違う感触となった第3回。悪い意味です。メインのオーガナイザーが離脱したことによる影響か、アクセシビリティ(主に車椅子などが必要な参加者のため)に関する課題、公式による物販の事前プロモーション、大ホールでの特集パネル(トーク)のテーマの偏り(白人カップリング(OTP)が目立つ)などなど。
クレクサコンは多くの参加者にとって年1回会えるクィア仲間たちとの場であり、クィアプロジェクトに取り組むクリエイターたちの場であり、なによりLGBTQ+、LGBTQIAとして周りに決め付けされることなく安心して過ごせる(はず)safe spaceであり、それ自体が心地いいことには変わりありません。だからこそ、今回の改善点(割と山積みでタグつきで揶揄されてる)は前向きに議論してもらいたいと思います。まだ若いイベントなので余地に関してはさほど心配はしていませんが。本当は、クレクサコンのようなイベントが、多様なバックグラウンドを持つ人たちが集まれるポジティブでインクルーシブ(包括的)なLGBTQセーフスペースが、他の国やエリアでも、もっと開催されるようになったらいいんですけどね。

今回はYouTubeに上がる特集(featured)パネルは「ワンデイ」と「PoCの表象」以外見ていませんので、ご興味があれば公式をご覧ください。動画を見てツイートするかもしれませんが、起こしはしません。(どうもメモ取るのと起こすのと脳みその使い方が違うようで。)
各メモについて、答えを聞いてるうちに質問を書き取り忘れてしまったり、集中力きれてしまったのもけっこうあります・・すみません。

1日目は下記の通り。
・One Day at A Timeパネル
・Escape to Gain Safety ワークショップ
(護身術)
・Not All Queer Wear Capes: The Evolution of Queer Women in Mainstream Comics
The Power of Joy in Queer Media

One Day at A Timeパネル
パネルの内容はこちら

Escape to Gain Safety ワークショップ(護身術)
講師:マーシャルアーツの講師もしている2人
※体験で組む相手の体を触る時には必ず確認し、合意を得ました。

・まず、自分の置かれている状況を確認する。暗い路地や、人の有無など。
・襲われ(そうになっ)たら、まずはっきり相手に戦う意思がないことを示す(I don’t want to fight you)。できれば大声で、周りに聞こえるように伝える。
・危なかったら、まず、逃げろ。(訓練されている人でもまずは逃げるのが優先)
・逃げて(避けて)距離ができたら時間が稼げる。時間が稼げたら逃げるための選択肢を考えられる。(Distance gives you time. Time gives you options.)
・普段から合法的に持てるペンや鍵(先を出して掴む)やスマホ(角が使える)を携帯し、嫌な予感がする時には特に出しやすく(3秒で出せるように)保持しておく(合法的に所持の理由などを説明できるから。日本でも同じ?)

・手首を掴まれた場合:アタッカーの親指側の方にひっくり返す(上腕を上方にひねる)
・首を掴まれたら:アタッカーの鎖骨の間のツボがある
・あとは耳の後ろにもツボがある(こちらも相手は痛みで崩れ落ちる)

Not All Queer Wear Capes: The Evolution of Queer Women in Mainstream Comics(マントを着ないクィアもいる:メインストリームコミックにおけるクィアウーメンの進化)
まとめ:
クィアコンテンツを作ってくれたら投資するから!(訳注:そこは世界共通なんだな、と痛感)
「ブラック・ライトニング」のサンダーの家族との健全な関係や恋愛の描写が素晴らしい。加えて、もちろんスーパーパワーがあるし、医者でもある(ステレオタイプのゲイキャラは悪役・公言できない隠し事があるなどと違う)

The Power of Joy in Queer Media (クィアメディアにおける喜びの力)
パネリストは各ジャンルで活躍中の作家の方々

Q:クィアコンテンツで自分を見たのは?
A:
・『バフィ(Buffy the Vampire Slayer TVシリーズ)』
・『ワンデイ』(ODAAT)、 笑いと泣きが一気に来てnbやレズビアンもいるし。
・いま40代だから、今までなかったので、これから中年のnbとか見れたら嬉しい。

Q:喜び楽しさ(joy)があるクィアコンテンツがなぜ大事なのか?
A:
・まじめに考えてくれてる感があるから。

Q:作者として作品にどうやって喜び・楽しさ(joy)を持ってくるか?
A:
・内なるevilクィーンを召喚しながら書いている
・お茶飲んだりしながら書く
・ファンタジーだとリアルでの差別や体型はないものとして、またリアルでの「短所」は長所として描ける楽しみがある(あくまで個人の作品)
・バフィと映画『処刑(boondock saints)人』 のfanficがある 
・見たかったfanficを書いているから楽しく書ける

Q:自分が書くことを許すことについて
A:
・求めてるコンテンツを昔でも読みたかったけど、当時の自分が書くとなるとできなかったかもしれない。
・メンタルを扱っていたら、当時それを書くにしても、症状がわかってなければ辛い結果になっていたかもしれない、と思う。

すべてのfanfic(SSなど)書きへのアドバイス:書きたいコンテンツがあるなら、既出でもなんでも自分の言葉で書く!ただのfanfic書きじゃなくてfanfic書きと自分を認めること、そう見てくれるコミュニティを見つけること。


嬉しいです。ありがとうございます