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質問と問いかけ

問いかけの重要性

「質問」と「問いかけ」は似たもの同士の様ですが、あえてその目的に注目して違いを考えてみると
・「質問」の目的は、「質問する側の疑問や興味を解消するため」では?
と感じます。
・「問いかけ」は、「応える側に考えるきっかけ」を与えることでは?
と感じます。
 よくよく考えると これは、大きな違いなんではと思ってくるのです。
主体が違うんですよね。 私か相手か。 
 そうなんです。 
この違いは、意外と大きなものなのです。 
気分的にも接する態度、そして考え方として。
これが人間関係 
そして 
組織環境を大きく変え得る きっかけとなります。
”質問”したい時には、是非”問いかける”ということを意識してみましょう
組織のコミュニケーションに変化が出てきます。

「傾聴」と「謙虚な問いかけ」が組織改革の肝

 人間関係を良好にして、組織を活性化させる肝は「傾聴」と「謙虚な問いかけ」にあると私自身が考えていて、私の基本的な考え方になっています。
 この2つを組織の中で実現していきたいと思っています。
 対話の重要性を実感していますし、自然な対等な対話が活発に行われる組織にできるといいなあと思っています。

①傾聴 カール・ロジャース

 対話を進める上で「傾聴」が大切です。
「積極的傾聴(Active Listening)」は、米国の心理学者でカウンセリングの大家であるカール・ロジャーズ(Carl Rogers)によって提唱されました。

 日頃の会話は、カウンセリングではないのですが、人間関係を構築する上でカウンセリングの手法は参考になりますので改めて、カウンセリングにおけるカウンセラーの基本的態度を学んでみることは有効だと考えています。

 ロジャースが掲げているカウンセリングの基本姿勢とは、
①カウンセラーは、クライエントに対して無条件の肯定的関心を特つこと
 (受容的態度)。
②カウンセラーは、クライエントの内的世界を共惑的に理解し、それを相手    に伝えること (共感的理解)。
③カウンセラーは、クライエントとの関係において、心理的に安定してお  り、ありのままの自分を受容していること(自己一致)。をあげています。 自己一致とは:カウンセラーが感じていることと、クライエントと対する
        際の言葉や態度が一致しているかどうかということ

 これらの人間尊重の態度に基づくカウンセリングを提唱しています。
 カウンセリング技法としては、クライエントに自由に感情を表現させ、現実を経験させることに尽きます。

②謙虚な問いかけ エドガー・H・シャイン

 組織心理学の第一人者、エドガー・H・シャイン教授(マサチューセッツ工科大学名誉教授)によれば、良好な人間関係を築くカギは
「謙虚に問いかけること」であるとのこと。
 「謙虚」とは、あえて自らを弱い立場におき、相手を立てる態度を意味するそうです。
 謙虚に問いかけることで、相手との関係は大きく変わると説いています。
 よりよいコミュニケーションの確立のためには、「謙虚な問いかけ」と「傾聴」が、極めて重要だと言えます。

問いかけの重要性

「あの案件はどうなってるんだ?」と質問(問い詰めたり)するのではなく
相手に耳を傾ける態度で(積極的傾聴の姿勢で)
「あの案件で何か気になっていることはある?」と問いかける
こんな具合です。

「謙虚な問いかけ」を意識することで、会話がまったく別の展開になるのではないでしょうか。
「質問」を「謙虚な問いかけ」に変えてみる努力が、職場で良い人間関係をが築く基となり、組織に大きな変化をもたらします。

さあ「傾聴」と「問いかけ」を実行してみませんか



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