見出し画像

販促・広報・採用人材が押さえておきたい「ブランディングの教科書」

こんにちは!なんとか月イチ投稿達成中のブッシン株式会社のみほ( https://x.com/miho123_miho )と申します。 

よく「応募数獲得」と「認知やブランディング」って別軸で語られることが多いですが、実際はブランディングを意識した上での刈り取りが重要です。

そこで本日は、マーケや広報・デザイナー・人事など、会社やサービスを世に広める職種に特におすすめしたい「ブランディングの基礎」について書かせていただきます。


まずはじめに。そもそもあんた誰や?

ということで、「そもそも私がなぜブランディングに関する記事を書いているか?」を、先に少しだけ共有させてください。

前職の事業会社にいる際、toc向けサービスのブランディング責任を担当させて頂く機会がありました。「よっしゃやるぞ!」とやる気満々だったものの、そもそもブランディングの知見が社内にまったく無く何から初めていいか分からなかったので、まずはブランディングの本をひたすら読むことから始めました。

そこで1ヶ月かけて20冊ほどブランディングの本を読み漁ってみたのですが。。。。思ったことがひとつありまして。

読んだ本たち(家から見つけられたものだけw)

「む・・・むむむ・・・・難しいぞ!!!!」」

”ブランドアイデンティティ”に”ブランド・エクイティ”。
やたらと並ぶ似たようなカタカナたち。
20冊読んで思ったことは、なんか無駄に難しく書かれているなということ。
どの本も本質的には同じようなことを言ってて、分解して思考を巡らせれば理解できる。ただぱっと読んだだけでは難しい印象を受けてしまう

「これじゃ、業務に活きるレベルでみんなに伝わらないじゃないか!」
そこで、ふと思いました。

「とりあえず必要部分に関しては理解できたから、誰でも分かる形に解釈し直してみよう」

そこでブランディングについてわかりやすくまとめたので、せっかくなら公開しようと綴ったのがこの記事です!

(そもそもブランディングで食べてきた人間ではないですし、ブランド論にも様々ありますので、異論等様々あるかと思います!この記事はひとつの情報源くらいでお使いください~。どうかお手柔らかに~)

そもそも"ブランド"って?

さっそく本題に入っていきます。
そもそもブランドとは何でしょうか?
ブランドは2つの要素で構成されています。
「識別記号」と「知覚価値」。これら2つが結びついているものがブランドです。

ちょいといきなり難しいので、例を用いて簡単にします。
コカ・コーラのロゴを見たとき、皆さんの脳内で「炭酸飲料」とか「チキンと一緒に飲むな~」とか、何かしらのイメージが湧くと思います。そのイメージが「知覚価値」です。そしてそのイメージを思い出すきっかけとなるものが「識別記号」になります。


つまり、識別記号(ロゴとかサービス名とか)をみてなんのイメージも浮かばないものはブランドではありません。極端な話、街に生えてる雑草をみて何もイメージを持たないのは、それがブランドではないからです。

識別記号と知覚価値は人間の脳内で紐付けられることで、ブランドとして存在します。

人間は脳内に記憶のネットワークたるものを持ってます。情報と情報が蜘蛛の巣のように紐づいて蓄積されていくものです。図にすると下のような感じ!コカ・コーラのロゴの周りに知覚価値が紐づく形で記憶として蓄積されていくイメージです。
この記憶のネットワークが形成されるとブランドが生まれるのです!

それ踏まえて"ブランディング"とはなんぞや?

つまりブランディングとは、
記憶のネットワークを構築し、識別記号と意図した知覚価値を紐付けること
です。

めっちゃ簡単に言い換えると、
ちゃんと脳内に記憶してもらって、サービス名とかロゴとか見聞きしたときに、意図したイメージ連想してもらうで~」それを戦略的にやるで~
がブランディングです。

(逆も然りで、とあるイメージを連想したときに、うちのサービスロゴちゃんと思い出してもらうで~。という流れもあります)

ブランディングが重要な理由

でも結局なんでブランディングが重要なんでしょうか?
理由は大きく2つです。

理由1:売上を上げるには”認知度”と”好意度”が重要だから

USJ再建で有名な森岡さんの発言だった気がしますが、売上を上げる方法は基本4つだと言われてます。

1.  市場を拡張するか
2. 認知度を高めるか
3. 自社へのプレファレンス(好意度)を高めるか
4. 配下率を高めるか

つまり市場を一定とした場合、売上を上げる方法は認知度、好意度、配下率を上げる3つしかないということになります。

といっても、配下率(商品へのアクセスのしやすさ)があがれば売上が上がるのはイメージしやすいが、認知度・好意度と売上の関係ってちょっとイメージしにくいですよね。

そこで、認知度好意度と売上の関係について少し解説します。

人々が商品を購入しようとする際、”購買選択肢”という複数の候補が頭に浮か部と言われています。

「ランチに何食べようかな~」と思ったときに、料理や店自体が脳内に浮ぶかとおもいますが、それが”購買選択肢”です。

私はお酒が好きなので、お酒の例で解説していきます。
図のA子ちゃんがお酒飲もっかな~と思った際、4つのお酒の勾配選択肢が脳内に出てきます

この選択肢に”カプツィーナヴァイエンツ”が入ってくる事はありません。なぜなら、A子ちゃんはそのお酒を知らないから。つまりそもそも認知されていない(認知度の低い)商品は購買選択肢に入らない。



また、この購買選択肢に”トップバリューのウィスキーが入ってくることはありません。A子ちゃんはそれがまずいと噂されてると知ってるから。つまり、そもそも好いてない(好意度の低い)商品は購買選択肢に入らない。

つまり、認知度・好意度が高ければ”購買選択肢”に入る確率が高くなる
→ つまり、選ばれる確率が上がる ということになります。

わかりやすくまとめるとこんな図ですね。

理由2:”認知度”と”好意度”をあげるにはブランディングが有効だから

ここまでで、認知度・好意度が売上増加に大事なことは伝わったかと思います。しかし、なぜブランディングが重要か?はまだ回答できていませんでしたね。

簡単に言うと、
ブランディングなしでは認知度・好意度が上がりにくいから。
が回答になります。

ブランディングなしで認知・好意度が上がりにくい理由には2つあります。
理由1:認知度は「接触量×情報の内容×一貫性」で上がるから
理由2:ブランドの連想「知覚価値」は意図せず勝手にできるものであるから

「理由1:認知度は「接触量×情報の内容×一貫性」で上がるから」を説明していきます。認知を上げるには「接触量×情報の内容×一貫性」の3要素を上げる必要があると言われています。
つまり、

・接触量を増やす
・意図した対象者に好まれる情報を発信する
・同一ブランドからの発信だと認識させる

ことができれば認知度が上がるということ。
接触量を増やすのは単純に広告配信料や接触回数を増やせば実現できますが、「対象者に好まれる情報を設計すること」、「同一ブランドと認識させること」は、意図して戦略的に行わなければ実現されません。ここがブランディングでカバーされるのです。図にするとこんな感じです。

「理由2:ブランドの連想「知覚価値」は意図せず勝手にできるものであるから」についても解説していきます。

ブランドには

よほどのことが無ければ
「自らが持っている特徴や個性」がブランドとなっていく

という特徴があります。
つまり、何もしなければサービスの実態が知覚価値(ブランドイメージ)になっていくということです。極端に言えば、低品質なものを提供していれば低品質というイメージ、ブラック企業のような振る舞いをしていればブラック企業というブランドイメージをもたれるということです。

これを聞くと、嘘でもいいからできるだけいい情報をとりあえず発信すればいいと考える人がいるかもしれませんが、世の中にはコントロールできる情報と、コントロールできない情報が存在します。一例を出すと図のような感じ。

そしてこの”コントロールできる情報”と”コントロールできない情報”があまりに乖離していると、記憶のネットワークはうまく構築されません。
むしろ不信感を抱くので逆効果になったりします。
つまり、サービスの実態と乖離する情報の発信では認知度も好意度も上がらないのです。

だからブランディングで、(サービス実態と乖離しない範囲で)”意図した”ブランドイメージを抱かせる戦略的コミュニケーションを取っていく必要があるのです。 

つまり、ブランディングなしとありの場合を比べると下の図になります。
アリのほうが認知度・好意度ともに上がりやすい→結果売上が上がりやすいということがわかります。

サービスのタイプによってブランディングの重要度違うんやで

世の中の商品・サービスには3タイプあると言われてます。
・探索材
・経験材
・信頼材
です。それぞれわかりやすく解説すると図のようになります。

”探索剤”が見た目とか機能で判断できる商品。
”経験剤”が実際に使用してみて判断できる商品。
”信頼材が見た目でも経験でもよく判断できない商品となります。
例をだすと、食料品は探索材、タイヤとかイヤホンとかは経験材、保険とか人材紹介とかは信頼材となります。

探索材は見た目や属性・ベネフィット等で購買前に事前に判断ができますが、経験材・信頼剤は事前判断が難しい。そのため、経験材、信頼材は属性やベネフィット以外の要素(=ブランドイメージなど)が購買に至る判断要素に使われます。

そのため、経験材・信頼材を提供している企業さんにとってはブランディングにより購買される確率が高く。つまり、ブランディングに注力する重要度がかなり高くなります。

(ちょっと余談)ブランディングの進め方

ブランディングの重要度はわかったから、ブランディングやってみたい!という方のために、20冊を概念化して独自で作った、基本的な実施の流れをまとめた図だけ添付します!これを事細かく書き出すとnoteの執筆が終わらなくなりそうで、今回の記事からは割愛させていただきますが、流れをぜひ参考にして頂ければ~

さいごに

いかがだったでしょうか。ブランディングの観点を意識することで、認知度・好意度をあげつつ刈り取りができるようになります。短期だけでなく中長期的な応募数増加を見込める可能性が高くなるため、ぜひ使える部分を参考にしていただけますと幸いです!

私もいつも、ブランディングの観点「サービスの実態と乖離させない、ブランドイメージを悪くしない、意図したイメージをもたせる、ブランドの一貫性をもたせる」あたりを意識しながら、刈り取りのLPや広告文を魅力的にするようにしております^^
そこらへんの方法ももし需要があれば、またテンプレでも作って公開していければと思います!

ここまでお読みいただきました皆様ありがとうございました!
毎月記事公開予定なので、いいねとフォローをして待っていただけますと泣いて喜びます><、、

それでは、次の記事でお会いしましょう^^
(深夜3時に執筆したので読みにくい部分ありましたらすみません><)

(追記)
他のnoteもお時間ありましたらぜひ!



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?