ルッキズムという言葉を知って

みなさんは、ルッキズムという言葉を知っていますか。
わたしは、つい最近知りました。

Wikipedia

読んで、ああ、たしかにあるよな、ルッキズム…と思ったので、
私が受けてきた差別と自分がやってしまっていることについて
書いてみようと思いました。


わたしの外見的特徴と性格・内面

26歳
147㎝ / 38㎏
見た目の性:女性
※ジェンダーフルイド

職業
専門学校卒業後
会社員(外資かぶれ営業系企業の事務)2年程度で退社
フリーター(バンドマンとかが多いコールセンターやライブハウス)2年程度
フリーランス(専門職・クリエイティブ系の仕事)2年目

※ジェンダーフルイドについて
自覚したのは去年で、わりと最近のことなので
それまでは、ただ生きづらいなぁと思っていました。
 それはフェミなんとかで語られているようなことも
含まれるのかもしれないけど、それについては
勉強してみようと思ったものの、自分の性別を「男か女か」
分からない人間として読むに難しいものが多かったため
触れないことにします。


これはもしかしたら私がジェンダーフルイドだから
感じていたことも含まれるのかもしれないけど

正社員の時に、上司から「チビ」と呼ばれていた。
名前で木下さん、と言われるのではなくて
おい、「チビ」
今だったら問題になっていたかもしれない。
呼ばれるようになって数ヶ月経った頃
人事部に相談に行った。
結果的には相手にされなかった。
今なら、「デブ」「ハゲ」と人のことを呼ぶのと
同じですよ。って言い返せたのになぁ。
専門学校を卒業したての20歳にはそんな思考力はなかった。

初対面の人に会うたびに、「身長何センチ?」と100回くらいは聞かれている。
「147です」と答えると、「小さくてかわいいね」と言われることがイヤ。

小さい と 可愛いは別だ。
自分のことを、少なくとも可愛いと思っている人に対して使うのならいいんだけど、わたしはそうではない。
小さい のに かわいい ができない自分を何度も嫌いになった。
今では、小さくても、可愛くなくても、わたしだ。と思っているけど、それも本当に最近そう思えるようになったことで。

低身長という生きづらさについて、かなりハードな文章でまとめられたブログを読んだことがある。
その言葉の強さに少し引いてしまうところもあったけど、ほとんどがとても理解できる内容になっていた。

あなたの周りには、140㎝代の女性はいるだろうか?

街の中に自分がいるところは見ることができない。
ただ、つい最近、合コンに行った時に同い年でほぼ同じ身長の女性と会った。
その人は、保育士をしていて、小さくて可愛いを体現しているような方だった。

ただ、解散するとき、175㎝くらいの男性と並んで歩く姿を後ろから見て、え、わたしもこんな風に見えているんだ…と驚愕した。

身長同じくらいだな、とこちらから見て思っても、だいたい153㎝くらいあったりする。
背が高い男性と立っている状態では会話が弾まないのが理解できた。
付き合ってきた人たちはみんな170㎝以下だ。
背が高い人が嫌いなわけではないけれど、自分の低さがより目立ってしまうからつらいのだろう。

見た目についても、歯並びが悪いことがずっとコンプレックスだった。
笑うと視線が歯に向かってくるのも分かるから。
そしたら笑えなくなるし、「歯並びがいい人」って好きなタイプの話になったりすると、わたしはこの人に不快感を与えているんだろうなと思っていた。

今の仕事をするようになってから、圧倒的にキラキラした、「イケメン」「美人」と仕事をすることが増えた。
顔云々の前に、オーラが強い人もいるけれど、業界的に7割くらいが俗に言う「きれいなひと」たちだから。
それで限界がきて、矯正を始めた。
歯並びは悪いけど、治そうとしていることは「ただ歯並びが悪い」よりも、自分的にとても楽になったし、実際笑いやすくもなった。
大好きなお肉や生野菜が食べづらくなったり、始めた頃は痛みもかなりあって、矯正は大変だけど、同じように矯正をしている人を見ると、みんなコンプレックスを持っていたんだなと思う。

今は、個人として働いていると、誰かと比較されるってことがない。
ある意味代わりのいない人間になれたんだと思う。
ここまで来るのにはとても大変な道のりがあったなと思う。
人間の平均身長がどんどん上がって、着れる服がなくなっていく中で、好奇の目で見られがちだ。

恋愛においても、「小さい子が好きなんだよね」と言われると、しんどい。
言っている人にとっての、好きラインは超えていたとしても
わたしにとってそれがタイプな人であったとしても引いてしまう。

一番タチが悪いのは、私から見て十分綺麗で自信満々にも関わらず、人を馬鹿にして優位に立ったと思ってる人たちだ。
最近は少なくなってきたと思ってるけど、そう言う人もまだまだ存在している。
そしてそう言う人は、だいたい見た目で分かる。
人を馬鹿にする顔というのがあるのかはわからないけど、分かる。
性格の悪さが見えてしまうと、好きにはなれないし、嫌いになってしまう。
そういう人と、気持ちよく働くにはどうしたらいいか誰か教えてほしい。

自分のことを言われていないとしても、常に何かに毒吐いているような人は苦手だ。
自分のことを言われたみたいに考えて黙り込んでしまうのは私の悪いところだろう。



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「容姿がいい人」の自尊心の高さとその取り扱いについて

イケメンを見るのは楽しい。つい優しくしてしまう。
ブサイクが悪いという話ではない。
ただ、性格が悪いのではなくて、卑屈な人が多い印象はある。
何かに対して毒吐いている人もとても多く、
「うらやましい」「木下さんはいいよね、」みたいに言われてしまうとしんどい。

ルッキズムを調べているにあたって、そういうブログも読んだ。
男性から女性に対して書いているものだった。

もしかしたら今の見た目だからなんとか生きていけるのかもしれないと思ったりもする。
私の見た目がよくて、男性から性的に見られてしまっていたら、もっと生きづらかったかもしれない。
かっこよくてきれい、になれていたかもしれないけど、それはそれでしんどいだろう。

ただこの言葉を知った時に
人を見た目で選ぶまではよくても、判断したり悪い扱いをする人が少しでも減ってくれたらいいなと思った。

あなたじゃない人がやったら、嫌われるでしょ…と思うような自身たっぷりのラインがイケメンから届いたりすることもあって、
そういうとき、自尊心を保ちつつどう本音を返すべきか迷ってしまったりしたこともある。
同性にはしないであろうことを、されると、異性だと思われて、「かっこいい」と言われるのを分かっててやっているんだろうなって思ったりして。


友達で、かわいいのに、昔は太っていてメガネをかけていたから
今の自分にも自信がないという人もいる。
髪型を、服装を、体重を、変えただけで周りの態度が変わってしまうから、人を信用できないと言っていた。
そういうことなんだろうな。



求められて演じなきゃいけない者と、自由に生きてゆるされる者
その差がなくなっていきますように。

あんまりまとまらなくてすみません。
書き上げるにあたって感じた日から熱が少し冷めたのでした。
もしまたとてもつらいことがあったら、書き直すかもしれない。

サポートしてもらえたら、とても嬉しいです。カフェで書くことが多いので、コーヒー代にします。