きっとみんなデザイナー
デザインを仕事していると日々のいろんな知恵のあるデザインに、大きく頷いたり、ハッとさせられることがある。
日々の暮らしの中で当たり前のように生まれる道具はいくらデザイナーが考えても追いつかない、説得力を感じる。
ごく普通で、「気づくとこうなった」「確かにこれでいい」「確かにそこではそれが最善の策」と、うんうんこれでいい、深く頷いてしまう。(それを超えるものがあったとしても)
新しく何かを生み出す必要がないのかもしれないと思うほど暮らしの中にある知恵は僕らを大きく頷かせる。
狙ってないから余計よく見える。
針金型のハンガーを曲げてフックにしたり、重ねたマスキングテープの輪の中にペンを入れるとペンスタンドになったり、ずれ落ちるハンガーにガムテープ何かを巻いて段差を作ったり、蛇口を壁の間につけてゴミ場を掃除するときも、花に水をあげる時もすぐにできたり、ミラーの棒がなくても壁に取り付けたら、それで全部完結してしまう。
そこに住んでる人、そこで使ってる人にしかわからないから、生まれてくる。
暮らしの中にあるデザインは面白い。みんなデザイナーなんだ。
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