【瀬戸の夕凪 】続!!日本全国のミルクまんじゅうを全部取り寄せて食べる
これまでのあらすじ:
博多通りもんの影に隠れた日本全国のご当地「ミルクまんじゅう」を探し求め、60種近くを食べ比べたライターのるゆにつ。
一通り食べ終えて安心していたのもつかの間、まだ見ぬミルクまんじゅうが我も我もと押し寄せてきてーーー!?
るゆにつは乳菓を制し、今度こそマイベストミルクまんじゅうを決めることができるのか。
バター、練乳、生クリーム。乳製品にまみれた聖戦が今、再び開幕。
戦いの模様はこちらから
夢菓房たから:瀬戸の夕凪 (香川県)
今回のミルクまんじゅうは、少し前にご紹介した苺×ミルクのマリアージュミルクまんじゅう『干支まんじゅう 辰蔵』と同じメーカー、夢菓房たからさんからのエントリーです。
名前にも冠されている瀬戸の夕凪とは、夏の瀬戸内海に見られる現象のこと。
『凪』とは読んで字のごとく、風がぴたりと止まった状態のことです。
瀬戸内海は周囲を山に囲まれているためもともと風が弱く、夏の朝夕はこの『凪』の時間が長いのだそう。
この時間帯を瀬戸の夕凪と呼びます。
風がやんでべたっと蒸し暑くなりますが、風で波が立たないため海面は鏡のように澄み、そこに映り込む夕日はそれはそれは美しいと言われています。
パッケージにもその夕凪の様子が描かれていますね。
ミルクまんじゅうもほんのりオレンジがかった濃い黄色をしており、さながら凪の中を沈んでゆく夕日のよう。
名前の由来を知ってから改めてミルクまんじゅうを目で楽しむのも、風流で良いものですね。情報もごちそうです。
ちなみにパッケージにある「瀬戸芸」とは、瀬戸内海に広がる12の島と2つの港を舞台に3年に一度行われるアートの祭典、瀬戸内国際芸術祭のこと。
この瀬戸の夕凪は、”おいしいアート”として瀬戸芸の名を冠した、まさに食べられる芸術品とも呼べるミルクまんじゅうなのです。
実食!
辰蔵と同じく香川の小麦粉「さぬきの夢2000」を使用した生地は、ふかふかと柔らかく、指に吸い付くようなしっとり感があります。
バターの香りはそこまで強くなく、甘さもスッキリしているのは小豆島のオリーブオイルと希少糖を使用しているからでしょうか。
餡はとてもなめらかで、生地との一体感が非常に心地よいです。
そのなめらかさはもはや飲み物と言ってもいいほど。
喉越しを楽しみつつ目を閉じると、波の音が聞こえてきそうです。
まとめ
香川県は全国で最も面積が小さい県です。
ですが、
そして今回の瀬戸の夕凪と、狭い香川県の中だけでもかなりバラエティに富んだミルクまんじゅうを楽しむことができます。
さらに今回の記事のために調べ物をしていたら、新しい香川県のミルクまんじゅうをもう2つ見つけてしまったので、ミルクまんじゅう密度でいうと全国でも指折りかもしれません。
うどんやアートだけでなく、ミルクまんじゅうの国としても香川県を有名にしたい!そう願うるゆにつなのでした。
それではまた次回🌕
今回のお店:瀬戸の夕凪(夢菓房たから)
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