"社会" ソサエティー Society


1. 明治における最大級のイノベーションは語の発明であろう。

2. "社会"という言葉が作られたのも明治期である。

3. "社会"という言葉が作られることによって各人において社会が相対化されるが、その所作は社会そのものも変えてしまう。その平衡状態によって"社会"が発現する。よって、"社会"という言葉が作られる以前は社会があったとしても、"社会"ではない。

4. Societyと"社会"はなぜ異なるような気がするのだろうか、漢字が当てられた当時と今の間に何が介在したのだろうか。

5. "社会"は"ソサエティー"と比較して、語のエントロピーが時空間的に高い。“ソサエティー"のようなカタカナ表記はsocietyとの全単射形跡が残る一方で"社会"は一見その形跡がなく、語の変容性が高い。

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