見出し画像

コロナ禍の「RIZAP」からみた、健康に対する意識の変化

今回はこちらのインタビュー・対談形式の記事から、考察をしていきたいと思います。

テーマは「コロナ禍における健康意識の変化」です。

・なぜその年齢層にアプローチ?

2020年は50〜60代以上の会員数も伸びています。ライザップでは2019年からプレシニア層へのご提案も積極的におこなっていました。(本文より抜粋)

と、記事に載っています。
積極的に行った結果、会員数が増えたことは分かるのですが、そもそもどうしてプレシニア層にアプローチしようと考えたのかが気になりました。

もちろん、30・40代だけでなく、新規年齢層を開拓することで、新しい顧客にサービスを利用してもらいたいから、という目的はあるでしょう。ですが、コロナ禍になってオンラインで様々なことが増えた中で、元々オンラインに触れていたのはプレシニア層より20代のはずです。
20代が健康意識が高いかどうかは分かりませんが、オンラインに慣れている年齢層の方が、RIZAPのサービスも利用してくれそうだと考えたからです。

そこで、プレシニア層にアプローチした理由としては、
①そもそも、健康に対する意識が高いのがプレシニア層だったから
②20代よりプレシニア層にサービスを利用してもらう方が、日本人全体の健康寿命を引き上げられるから

という2つの理由を考えました。

①:言わずもがなですが、RIZAPのサービスを利用してくれそうな人は、「痩せたい」「筋肉をつけたい」という健康に意識の高い人たちのはずです。
そう考える人がプレシニア層の方がおおいなら、オンラインに慣れている・いないにかかわらずアプローチをかけるでしょう。
②:RIZAP側にも達成したいビジョンがあり、それを達成するためにはアプローチをかける先がプレシニア層だったからというだけ
というのが、理由の説明になります。

自分に合ったサービスをオンラインで使用する人の割合に、今はもう年齢があまり関係してきていないのかもしれませんね。
実際、今60歳の人もアイフォンが発表されたときは40代であり、これから後20年して全員がスマホを持つようになっていたら、80歳の人もインターネット利用率が非常に高くなっていると思います。

・「栄養知識」のアップデート

コロナ禍になって、在宅時間が増えたことで1人当たり調理時間も増えたことは、ご存じの方も多いでしょう。
ライザップはこの状況に対応して、「栄養知識」の講義をプログラムに組み込んでいます。

この栄養知識のアップデートはとてもよいなと思いました。
理由は
①顧客が正確な情報を手に入れられるから
②予防医療に繋がるから

の2点です。

①:「正確な情報」というのは、色々ネットやSNSで言われている知識ではなく、プロの方から直接きく情報のことです。
日本では、義務教育時に多少栄養に関する知識を身に着けますが、本人が望まない限りその栄養に関する知識はあまりアップデートされません。
RIZAPでは、人々が調理に時間を割くようになった流れを汲み取って、無理なく知識をアップデートできるようプログラムに組み込んでいることが分かります。
「痩せるために、料理と栄養の知識を身に着けることが必要」となれば、自然と耳をかたむけたくなるはずですよね。

②:予防医療の大義語は治療医療であり、事前に対策するかor事後に対策するかの違いがあります。
日本では、社会保障費のほとんどが治療医療に用いられています。
もしRIZAPのサービスを受けた人が、栄養知識を身に着けることで病気を予防できていたとするなら、その人は社会保障費削減に協力したことになります。
加えて、記事にもある通り、日本は健康寿命と平均寿命が約10歳あるので、栄養知識のアップデートによって、健康寿命が平均寿命に少しでも近づけばいいですね。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?