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スマホでスキャンすると食品成分が表示されるテクノロジー

今回はこちらの記事について書いていきたいと思います。

テーマは「スキャンテクノロジー」です。

・どうやって実現されたのか

The AI scanning tool is able to identify the food, both the type and the amount of it, through the combination of Passio’s food recognition technology and MyFitnessPal’s massive database of 14 million foods.(本文から抜粋)

と記事にあるように、今回のテクノロジーはMyFitnessPalとPassioの提携によって生み出されました。
MyFitnessPalのもつ膨大な食品データ×Passioの食品認識技術」のよって生まれたとみてよいでしょう。

具体的には、MyFitnessPalの保有する食品データをプラグラムに組み込んで、それをカメラの先にある食品のどれにあたるのか照合する作業、がシステム内で行われていそうです。

また、AIテクノロジーなので、自然と学習し続けます。つまり、使えば使うほどデータが集まってよりよいサービスになりそうです。

・どういうときに活用できるのか

食品をスマホでスキャンするだけで、食品の情報を知れることはとても魅力的です。
これまでは、スーパーに行って栄養を数値で確認できるのは加工食品がほとんどでした。ですが、今回の技術を用いれば、生鮮食品(野菜・肉・魚)も数値化できるでしょう。

それに、外食をする際や、栄養表記されているグラム数ではない量を食べる際にも活用できるかもしれません。

食事を提供する側でも、自分がつくった料理がどういった構成なのか詳しく知れる機会にもなるとおもいます。
「いつでも自分が食べるものに詳しくなれる」サービスとして、活用が進むのではないでしょうか

・bite.aiとの違いは?

今回、記事の中では同様の技術としてbite.aiが紹介されています。
bite.aiは、利用者に食品認識技術をサービスとして無料で利用してもらう一方で、BtoBで技術をAPIとして提供することで収益を得ています。MyFitnessPalはスキャン機能を有料で提供するとのことですが、両者にどのような違いがあるのか考えてみました。

結果、「利用者に提供する情報」の違いがあると分析します。
先ほどもお伝えしたように、bite.aiは利用者に食品をスキャンするアプリを提供しています。かたや、MyFitnessPalはブログや動画で栄養や健康、調理方法に関する情報を提供するサイトを運営しながら、アプリの開発を行いました。
つまり、MyFitnessPalの利用者はスキャン以外の情報をたくさん得られるわけです。

ここで、さらに利用者の側から考えてみたいと思います。
食品をスキャンでき、詳しい情報を手に入れられるようになることは良いですが、それだけでなく得た情報を上手く活用できる方がより効果的なはずです。
例えば、栄養や健康に関する知識があれば、手に入れた情報を自分に合うようにいかせるでしょう。自分に足りない栄養がタンパク質なら、野菜ではなく豆類を選択するように。
こう考えたとき、MyFitnessPalのスキャン機能が有料でも違和感はありません。

これはマネタイズ方法の違い故の差でもあります。
bite.aiはBtoBですが、MyFitnessPalはBtoCです。
企業にアプリの技術を販売するbite.aiと、利用者に情報を活用できる方法としてスキャン機能を販売するMyFitnessPalでは、違いがあるのも当然といえば当然ですよね。

・どう生活が変わるのか?

スキャン機能によって、食品を色々な面で可視化出来るようになりました。
これによって、人々が食品を選ぶ基準があいまいでなく、根拠立てられたものになっていくと思います。

もしさらに求めるのであれば、利用者自身の体調が可視化できるようになるサービスが生まれると、より望む健康を手に入れやすくなるはずです。
「食品の情報×自分の情報」によって、その時々に応じた最適な食事が採れるようになるのではないでしょうか。

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