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情報を遮断し、秘密にすることで生まれる価値

今日の出来事

情報を遮断し、秘密にすることで生まれる価値

補足(それは自分にとってどんな意味がある?)

2万2千円のディナーショーに行って気づいたこと。

ショー前、ショー中、ショー後と再三にわたって、
「今日のショーの内容はSNSに上げないでください。写真や動画撮影も禁止です」
という運営側からの説明があった。
とはいえ、威圧的な言い方ではなく、
おもしろおかしい演出で説明されていたので、聞いているほうも「わかったよー」くらいの受取り方。
公演の内容が毒舌だったり、自虐、ディスりが多かったので、
口外しちゃダメなんだろうなと、なんとなく納得できた。
情報公開の制約は、しかるべきだなと。

そうか!(気づいたことは何?)

しかし、
家に帰って、ふと気づいた。
口外しないでほしいといった本質は、また別にあるなと。

この制約の結果、
「詳しい内容は言えないけど、とにかくおもしろい!」
といったクチコミがSNS上に広がる。
それによって、気になってたけど行かなかった人が、
「なんか気になる」「じゃあ次行ってみようかな」となりやすくなる。

そしてライブ参加者は「今日参加した人たちだけの秘密を持てた」という満足感も生まれるので、
高い金額でも、それ相応の納得感が得られる確率が上がる。
となると、やっぱりSNS上には「詳しい内容は言えないけど、とにかくおもしろい!」とオススメする投稿が増える。
知らない人にとってみれば、「おもしろいらしいけど、行かないとわからないのかー」となる。

一方、ライブに来た人が、詳しい公演内容をあれこれ語った場合、
気になってたけど行かなかった人は、
「こういう内容なら、別に興味ないや」
「まあ、だいたいわかった。これで行った気分になれたわ」
と、興味をなくしてしまうリスクがある。

やってみよう!(自分ならどうする?)

キングコングの西野さんは、
情報はもちろん作品内容すらも惜しみなく公開していくことで、多くの人から興味関心を持ってもらえる、
という主張をしている。
僕もこれには大いにうなずける部分があると思っていたが、
情報遮断は真逆の考え方。
どちらかというと時代と逆行している考え方のようにも思う。

でも、このディナーショーは6~7年前から盛況に続いるらしく、
初の金沢公演も600席ほどが完売していた(2万2千円が600席!)。
具体的な情報を遮断することで、2万2千円のチケットを売ることに成功しているのだ。

僕の身のまわりでも、情報をクローズドにすることで価値が生まれることってないか?
高額と思えるものにこそ、こういった価値を付与しやすいのかも。
高額だからこそ、顧客にアレコレ考えさせる余白を与えてはいけなのでは?
「とにかくおもしろい!」
感想は、これで充分だってこともある。
そういう目線でも、物事を見てみよう。

参考:『1行書くだけ日記 』伊藤羊一

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