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2024年元旦に能登半島地震で被災した女性防災士です。防災士としての知識を基に、非常用…

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2024年元旦に能登半島地震で被災した女性防災士です。防災士としての知識を基に、非常用リュックの中身、どうすれば災害に強い生活を送れるか、地震保険に関するあまり知られていない事実、災害後の行政手続きの進め方など、被災者ならではのリアルな声を伝えます。

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【直撃!能登半島地震】女性防災士が語る、生の経験に学ぶ防災の教訓

令和6年1月1日午後4時10分、最大震度7を記録した能登半島地震が起きました。2020年頃から地震が頻繁に起きていましたが、1000年に一度とも言われるような大災害が起こるとは、誰も想像していませんでした。石川県は、地震保険の掛金が東京に比べて低いこともあり、「地震が少ない地域」という認識がありました。しかし、予想外の大地震が発生したのです。 地震が発生した際、まずは自分を守ることが最優先です。私の住む地域では震度5強を記録し、家がきしむほどの強い横揺れが約2分間続きました

    • 【能登半島地震を乗り越えた女性防災士が語る】シニアの孤立を防ぐために – 防災を意識したコミュニティづくりのすすめ

      一人暮らしの高齢者や単身者が地域とどのようにつながるかは、防災の観点から見ても極めて重要です。今回は、防災を意識したコミュニティづくりについてのノウハウを紹介します。 コミュニティとのつながりの重要性: 一人暮らしのシニアや単身者は、特に地域とのかかわりが少なく、孤立しやすい状況にあります。しかし、防災は単に物資を備えるだけではなく、コミュニケーションの確保も含まれます。地域の人々とつながることにより、災害時の情報共有、支援の受け渡し、そして何よりも精神的な支えが得られます

      • 【能登半島地震を乗り越えた女性防災士が語る】AEDの使い方は知っておくと役に立つ!防災士になるには救命講習の参加が必須

        2023年秋、私は防災士の資格を取得しました。防災士になるには、ただ講習を受け試験に合格するだけでなく、「救命技能認定証」の提出も必要でした。この認定証を得るためには、地元の消防署で行われる救命講習に参加することが求められます。 講習では、イケメンでマッチョな消防が心肺蘇生とAEDの使用方法を教えてくれます。心肺蘇生は、リズムを取るために「アンパンマンのテーマ」を歌いながら実施するのがベストと教わりました。 正直なところ、講習の流れについていくのが精一杯でしたが、同じ手順

        • 【能登半島地震を乗り越えた女性防災士が語る】避難所に最後に残るのは身寄りのない一人暮らしの高齢者!周りの支え合いの精神が不可欠です

          2024年1月1日に発生した能登半島地震で、石川県輪島市は学校や公民館などの1次避難所を開設しました。避難所は、多くの被災者に一時的な安息の場を提供しましたが、市は8月末をめどに避難所を閉鎖する見通しであることを住民に示しました。この決定の背後には、仮設住宅の建設が進んでいることや、水道などの基本的なインフラの復旧が進むことがあります。 市によると、全国からの応援派遣職員による直接の避難所支援は5月末で終了し、その後は避難所の運営を住民の自主運営に切り替える予定です。また、

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        【直撃!能登半島地震】女性防災士が語る、生の経験に学ぶ防災の教訓

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          【能登半島地震を乗り越えた女性防災士が語る】眼鏡の鯖江で作られた防災笛、可愛くて高性能なので欲しくなりました

          最近、テレビで見かけた福井県鯖江市の防災笛が目に留まりました。鯖江市は眼鏡製造で知られていますが、その技術を生かした新しい製品「effe(エッフェ)」というブランドの防災笛が新しい注目商品です。この笛は、普段使いやすいアクセサリーとしても機能するため、災害時だけでなく、日常生活での防犯にも役立ちます。 電池が不要で、常に信頼できる存在 スマホやスマートウォッチなど電子機器が普及する中、その便利さに頼りがちですが、電池切れや操作の複雑さが問題となることもあります。「effe」

          【能登半島地震を乗り越えた女性防災士が語る】眼鏡の鯖江で作られた防災笛、可愛くて高性能なので欲しくなりました

          【能登半島地震を乗り越えた女性防災士が語る】高知で震度6弱!南海トラフと関係ないというものの…。防災意識はたかめて

          まずは、4月17日夜に愛媛県と高知県で震度6弱を観測した地震で被災された皆様へ、心からお見舞い申し上げます。この地震は、南海トラフ巨大地震の想定震源域の中で発生しましたが、専門家によれば巨大地震との直接的な関連性はないとされています。 この事実を知ったとき、私は少し疑問に思いました。「関連性がないから安心して良いのだろうか?」と。しかし、この考えは少し早計かもしれません。確かに今回の地震は南海トラフ巨大地震と直接的なつながりはないかもしれませんが、地震が起こるたびに私たちは

          【能登半島地震を乗り越えた女性防災士が語る】高知で震度6弱!南海トラフと関係ないというものの…。防災意識はたかめて

          【能登半島地震を乗り越えた女性防災士が語る】被災者のおしゃべり会に参加した!住居や仕事、お金の悩み、リアルな現実

          先日、能登半島地震を経験した被災者たちが集まるおしゃべり会に参加しました。この会は、悩み相談というよりは、被災者同士や親戚が被災した方、仕事で輪島と関係する方などが集まり、共に経験を共有し、話すことで心を軽くする目的で開かれました。 「住宅が半壊したが、全壊した方がよかった」「火災があった朝市の場所に立っているとむなしくなった」「輪島に行くまでが大変」などの声があったほか、経済的困難に直面している人々の話が多く聞かれました。特に、地震保険に加入していなかった家庭の苦労や、罹

          【能登半島地震を乗り越えた女性防災士が語る】被災者のおしゃべり会に参加した!住居や仕事、お金の悩み、リアルな現実

          【能登半島地震を乗り越えた女性防災士が語る】災害×デジタル時代の課題―能登半島地震を悪用したインプレゾンビとその対策

          能登半島地震の発災直後から、SNS上で偽の救助要請などの悪質な投稿が相次ぎました。これらは「インプレゾンビ」と呼ばれるアカウントによるもので、インプレッション(閲覧回数)を増やし、広告収益を目的としています。今回は、インプレゾンビの実態と対策について詳しく掘り下げます。 インプレゾンビの実態: インプレゾンビは、災害時の混乱を利用して偽情報を拡散し、閲覧数を稼ぐアカウントのことです。これらのアカウントは、しばしばリプライ機能を使って関連性のない投稿に絡み、混乱を増大させます

          【能登半島地震を乗り越えた女性防災士が語る】災害×デジタル時代の課題―能登半島地震を悪用したインプレゾンビとその対策

          【能登半島地震を乗り越えた女性防災士が語る】災害ボランティアの安心を守る「ボランティア活動保険」の必要性:地震の被災地に入るには必ず加入を!

          災害ボランティア活動は、非常に意義深いものですが、予想外の事故やトラブルが起こる可能性も否めません。例えば、ゴミ拾いの最中に転倒したり、他人に怪我をさせてしまったり、移動中に交通事故に遭遇することもあります。このようなリスクに備えるために、ボランティア活動保険が重要です。 ボランティア活動保険の基本: ボランティア活動保険は、ボランティア活動中の事故やケガ、第三者への賠償責任をカバーする保険です。この保険は、ボランティア本人がケガをした場合はもちろん、他人に対して損害を与え

          【能登半島地震を乗り越えた女性防災士が語る】災害ボランティアの安心を守る「ボランティア活動保険」の必要性:地震の被災地に入るには必ず加入を!

          【能登半島地震を乗り越えた女性防災士が語る】高齢者や障害者の床擦れ対策に認定看護師が全国から能登に集結!専門チームが施設や避難所などでケア

          能登半島地震で福祉施設が被災し、環境の変化によって、床擦れ(褥瘡:じょくそう)が起きた高齢者が相次ぎました。介護スタッフの数も減り、床擦れ対策が十分施せなかったところも多く、頭を悩ませていました。この緊急の事態に対応するため、県からの依頼を受けた石川県立看護大学(真田弘美学長)が、高齢者施設や避難所における床擦れケアに当たっています。 緊急事態における床擦れのリスク 床擦れは、長時間同一姿勢を続けることで体の一部が圧迫され、血行が悪くなることで発生します。これが進行すると皮

          【能登半島地震を乗り越えた女性防災士が語る】高齢者や障害者の床擦れ対策に認定看護師が全国から能登に集結!専門チームが施設や避難所などでケア

          【能登半島地震を乗り越えた女性防災士が語る】いざという時に備えて、シニアの方は足を鍛えよう!筋肉を鍛え、健康でいることが防災につながる!

          災害は予告なくやってきます。特に、シニアの方々にとって、日常生活での健康維持は、災害時の安全と直結しています。年を重ねると、白髪や老眼などの自然な変化に対処することは難しいかもしれませんが、筋肉は異なります。何歳になっても適切なトレーニングを行うことで、筋肉は強化され、増加します。 地震が発生し、もし徒歩で避難する状況になったとき、最も大切なのは「歩けること」です。そのためには、日頃からの筋力維持が非常に重要です。歩行能力は、災害時だけでなく、日常生活の質を維持するためにも

          【能登半島地震を乗り越えた女性防災士が語る】いざという時に備えて、シニアの方は足を鍛えよう!筋肉を鍛え、健康でいることが防災につながる!

          【能登半島地震を乗り越えた女性防災士が語る】災害ボランティア=力仕事だけではない!年配の方や女性でもできる多様な役割

          災害ボランティアの仕事として、がれきの撤去や泥出しなど、力仕事を必要とする映像がしばしばテレビで流れます。しかし、これだけが災害ボランティアの全てではありません。災害ボランティアの仕事内容は多岐にわたり、若い男性だけでなく、女性や年配の方が貢献できる機会があります。 ◇力仕事以外でできる災害ボランティアの仕事: ・家の清掃と炊き出し 被災された家庭での清掃作業や、共同キッチンでの食事の準備と提供を行います。 ・室内の清掃 消毒作業などを行い、衛生的な生活空間の確保を支援しま

          【能登半島地震を乗り越えた女性防災士が語る】災害ボランティア=力仕事だけではない!年配の方や女性でもできる多様な役割

          【能登半島地震を乗り越えた女性防災士が語る】災害ボランティア希望者必見!服装や持ち物はどうすればいい?

          災害ボランティアに参加することが決まった皆さんへ。参加前の準備は重要です。特に初めての方は、どのように準備を進めるべきか、迷うこともあるでしょう。今回は、災害時のボランティア活動に必要な服装や持ち物を詳しく解説します。適切な装備は安全に貢献するために不可欠ですので、ぜひ参考にしてください。 ◇服装について ・長袖シャツ: どんなに暑い日でも、肌を保護するためには長袖シャツが必須です。 ・長ズボン: ポケットが多いと便利です。小物をすぐに取り出せるようにするためにも、ポケット

          【能登半島地震を乗り越えた女性防災士が語る】災害ボランティア希望者必見!服装や持ち物はどうすればいい?

          【能登半島地震を乗り越えた女性防災士が語る】映画『すずめの戸締り』に登場する地震おさえの「要石」石川県羽咋市にも存在した!

          金曜ロードショーで「すずめの戸締り」を見てから、ダイジンにメロメロで、ネットフリックスで何度も見直しています。ダイジンは地震をおさえる「要石(かなめいし)」という役割でしたが、なんと能登半島にも「要石」が存在していました。 「要石」は、石川県羽咋(はくい)市寺家(じけ)町にある大穴持像石(おおあなもちかたいし)神社に存在し、「地震石」と呼ばれています。地震石は長さ約60センチメートル、高さ約30センチメートルで、ウミガメぐらいの大きさ。しかし、石のほとんどが土中に埋まってい

          【能登半島地震を乗り越えた女性防災士が語る】映画『すずめの戸締り』に登場する地震おさえの「要石」石川県羽咋市にも存在した!

          【能登半島地震を乗り越えた女性防災士が語る】パナソニックが社員向けに作成した災害ボランティア動画がすごい!役立つ情報満載で参考になります

          パナソニックグループが2019年から始めた「災害ボランティア育成講座」は、社員が自然災害発生時にボランティアとして迅速かつ効果的に活動できるよう設計されています。この取り組みの一環として、「災害ボランティアに参加するには」とのタイトルの教育動画(12分)が制作され、YouTubeで公開しています。 災害ボランティアの知識や心構えを初級から中級まで幅広くカバーしており、実際の災害現場での活動に役立つ具体的な情報が満載です。 動画内容を簡単に紹介します。 ◇現地に行く前にす

          【能登半島地震を乗り越えた女性防災士が語る】パナソニックが社員向けに作成した災害ボランティア動画がすごい!役立つ情報満載で参考になります

          【能登半島地震を乗り越えた女性防災士が語る】災害ボランティア・なすびさん。氷見市、穴水町、能登町で活動しているところをテレビが撮った!

          災害は突如として私たちの日常を脅かしますが、その中で人々をつなぎ、支える強い絆が生まれることもあります。石川県の能登半島地震の際、多くの災害ボランティアが被災地の支援に駆けつけています。中でも、俳優でタレントのなすびさんの活動が、地元民から熱い注目を集めています。 福島県出身のなすびさんは、2011年の東日本大震災を経験して以来、災害ボランティアとして各地で活動を続けています。彼が最近参加したのは、富山県氷見市、石川県穴水町・能登町でのボランティア活動です。 「やたらと顔

          【能登半島地震を乗り越えた女性防災士が語る】災害ボランティア・なすびさん。氷見市、穴水町、能登町で活動しているところをテレビが撮った!