【20181124】八王子市教育委員会様へ【公開版】

【20181124】八王子市教育委員会様へ【公開版】
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梅小路大輔です。やっと八王子市長が動きましたね。

※以下 毎日新聞(2018年11月23日WEB版より引用)
八王子市立中2年の永石陽菜(ひな)さんが自殺を図り、その後死亡した問題で、同市の石森孝志市長は22日の定例記者会見で「こういう結果に至ったのは我々も責任があると感じている」と語るとともに「大変重く受け止め、2度と起こらないよう再発防止に取り組む」と述べた。
学校でのいじめと自殺との因果関係などを検証する第三者委員会については、現在市教委が人選を進めているメンバーの公表に努める考えを示したほか、報告書についても「個人情報以外は公表したい」と述べた。

2週間以上経ってやっと、この動きですか?この事件の報道から今日で何日目でしょうか?
TOKYO MXテレビでも、こう報道されています。

※以下 TOKYO MXテレビからの引用
東京・八王子市の中学2年の女子生徒がいじめを受けて自殺したことを受けて、八王子市の石森市長は11月22日の会見で「早急に原因究明したい」と述べ、調査を急ぐ考えを示しました。
会見で石森市長は「亡くなった生徒のご冥福をお祈り申し上げ、遺族に心からお悔やみ申し上げたい」と述べました。
中学2年の永石陽菜さんは2017年、SNS上で上級生とトラブルになり、不登校となって別の中学校に転校しましたが、ことし8月に自ら命を絶ちました。
八王子市はいじめがあったことを認め、自殺との因果関係の調査のために第三者委員会を設置する方針ですが、まだ委員の選定も済んでいません。これについて石森市長は「第三者委員会の設置は検討を進めていて、早急に立ち上げ、原因究明と再発防止策を早い段階で示したい」と述べました。
永石さんの遺族は八王子市に対して、速やかに調査委員会を設置した上で調査を行うよう求めています。

11月21日の電話での質疑で、私は、こう言わせて頂きました。
私『八王子市教育委員会の方でね、その永石陽菜さんのことについて調べてらっしゃる関係者の中でね、(JR)中央線の西八王子の駅に、花束を供えられた方って、いらっしゃいますか?いらっしゃらないでしょ?』
市教委『(無言)』
私『じゃ、西八王子の駅(のホーム)に立って、彼女(永石陽菜さん)が飛び込む直前のホームの端に、(八王子市教委の)皆さんで行ってください。そうしたらね、自殺する人間の心理がわかりますから。それが分からない人は【人間のクズ】!』

それからどうですか?八王子市教委の中で、八王子第6中学校の関係者の中で、西八王子の駅に立たれた方は一人でもいらっしゃるんでしょうか?
いなければ今すぐにでも、西八王子駅のホームの端に立ってください。
そこでホームに入ってくる電車のスピード、飛び込むタイミングなどを想像してみてください。
永石陽菜さん、彼女が『どういう想いで、そこに立ったのか』を考えてみてください。
陸上部に所属していた彼女。上級生や同級生からのイジメ。そして逃げ道のない崖の淵に立たされた彼女の気持ち。そして『自殺を決断をする時の彼女のエネルギー』
自殺を決断する時のエネルギーっていうのは莫大なものです。
よく、『死ぬ気で生きれば何とかなる』なんて言う人がいますけど、『死ぬ気』ってそんな簡単な言葉で表せる物ではありません。『迷い、考えて、迷い、考えて、考えて、考えて、考えて、周りのものが見えなくなって、他のことも考えられなくなって、自殺を選ぶ』のです。
電車に飛び込む瞬間の彼女は何を想ったのでしょうか?『ああ、両親には申し訳ないけど、これで楽になれる。。。』そう思ったんじゃないでしょうか?
ご両親に宛てた遺書の最後に『長生きしてね。』という言葉が綴られていた。
彼女自身は『自殺を決断している』んですよ?
でも彼女は、『両親には長生きしてほしい』と思った。ちゃんと『人間としての優しさ』を彼女は持っていたんです。いじめに加担した生徒、担任教諭、クラブ活動の顧問、そして『いじめはない。』と最終決断をした前任校長の今井啓之氏よりも、何倍、いや、何百倍もの『人間としての優しさ』を持っていたはずです。
本当は彼女ももっと生きたかったはずです。そして楽しい学校生活を送りたかったはずです。
でも、いじめの相談にはきちんと学校側は対応してくれなかった。
ご両親から学校へ投げかけられた質問にも答えてくれなかった。
担任教諭も陸上部の顧問も、いじめの話しに耳を傾けようとはしなかった。

いじめの加害者側を未だに擁護する声がある。これは非常に残念なことです。
『いじめがイヤだったら引っ越せばよかったのに。』とか、『学校休んでるのに、旅行とか行ってるじゃん。』とか。
引っ越すのにもお金がかかります。何十万もね。『学校休んでるのに、旅行とか行ってる』これは、ご両親が『一時的でもいいから彼女(永石陽菜さん)をいじめのある日常から遠ざけて、楽しい生活をさせよう』と思ったからです。学校も担任教諭もクラブ活動の顧問も頼りにならない。そんな日常から彼女を遠ざけたかったのです。

事件報道の記者会見で『初動対応が甘かった』と市教委はおっしゃってますが、『初動対応』とは何ですか?きちんと学校側(担任、クラブ活動の顧問、今井啓之校長)が参加して、加害者側の親御さんも含めて、永石陽菜さんのご両親と話し合い、対応しておれば、この事件は防げたはずです。これが『初動対応』だと思うんですが、八王子市教育委員会としてはいかがお考えですか?

最後に、さだまさしさんの『償い』という曲を添付しておきます。
この歌詞の内容は、さだまさしさんの知人の実話を元に作詞されています。
歌詞の内容は『交通事故で人の命を奪ったら、どうなるのか?』という主旨ですが、この『交通事故』を『いじめ』に置き換えて考えてみてください。今回の永石陽菜さんの事件と同様、『人の命を奪ったこと』に変わりはないのですから。

この曲は、知人の交通事故にまつわる実話をもとに作られた曲です。その事故で人生が変わってしまった人たちの気持ちが伝わってくるような胸が締め付けられる歌詞は、一度聴くと忘れることができません。
歌詞は「ゆうちゃん」の目線で書かれていますが、実際には被害者の方の奥様から伺ったお話が元になっているそうです。
あえて、被害者ではなく加害者の目線で歌詞が書かれているということが大切です。
被害者がつらいということはもちろん、加害者も苦しんでいるという交通事故の恐ろしさをあらわしているのではないでしょうか。
この曲の主人公であるゆうちゃんはお酒も飲まず、貯金ばかりしているつまらない奴だとバカにされている所からはじまります。
それでも、彼はおだやかに笑って許しています。ただ、それには秘密があるようです。
ゆうちゃんは、トラックの運転手などをやっていたのでしょう。そして、たった一度だけ、仕事でとても疲れていた時に事故を起こしてしまったのです。
雨が降っていて、視界の悪い夜だったのかもしれません。
人影に気付いた時には、ブレーキは間に合いませんでした。
その事故で被害者の男性は亡くなってしまいます。
残された妻は当たり前の日常を奪われたことで、ゆうちゃんを激しくののしります。
ゆうちゃんには取り返しのつかない誤ちを後悔しながら、泣いて頭を床にこすりつけることしかできませんでした。
もし、「あの時スピードを出していなかったら」「もっと注意して走っていれば」と、同じような考えが頭の中を巡り、自分を責め続けていたのだと思います。
その事件があってから、彼はひたすら働き続けます。
何か償う方法はないかと考えたのでしょう。
当然、犯した罪を償う方法は見つかりません。
しかし、せめて何かの役に立てればと思い、残された女性に仕送りをするようになったのです。
ゆうちゃんは、貯金をしていたのではありませんでした。
「薄い給料袋の封も切らずに」とありますから、稼いだお金のほぼ全てを送っていたのだと思います。
ゆうちゃんは、それからずっと仕送りを続けたのでしょう。
相手が求めているわけではなく、義務でもない仕送りを続けるというのは誠実な謝る気持ちがなければできることではありません。
そして、7年目で「人殺し」とゆうちゃんをののしった、被害者の妻から手紙が届きます。
自分の夫を殺した相手に対して、「ありがとう」と言えるでしょうか。たとえ、それが手紙であっても、とても難しいことだと思います。
そして、お金を送るのをやめて欲しいと言います。なぜなら、そのお金を見るたびに、夫を失った悲しみを思い出してしまうからです。
事故によってすべてが変わってしまったのは、被害者だけでなく加害者であるゆうちゃんも同じです。
彼女は苦しい気持ちを抱え続けて、それでも仕送りを途切れることなく続けたゆうちゃんのやさしさに気付いたのではないでしょうか。そして、心からの償いに気付いたのではないでしょうか。
その気持ちから、「あなた」の変わってしまった人生を戻してあげて欲しいと頼んでいるのだと思います。
ゆうちゃんは手紙の内容よりも、連絡が来たことを喜んでいます。
見たくも考えたくもないはずの自分に、手紙をくれたということが嬉しかったのでしょう。
償いきれるものでないことがわかっているからこそ、「わずかでも償いになったのでは」と考えたのだと思います。
「ありがたくて」と繰り返されることで、言葉にならないゆうちゃんの気持ちが伝わってくるようです。
ゆうちゃんの罪は償いきれるものではありません。しかし、被害者の妻は彼がこの罪にとらわれずに生きることを望んでいます。
ゆうちゃんのように心から謝り続けることで、相手に気持ちが伝わることもあるのです。誤ちを取り返すことはできませんが、それを許すことはできるのではないでしょうか。
それによって、ゆうちゃんだけでなく、被害者の妻もこの事故の悲しみから前に進むことができるのだと思います。

聴いてみてどうでしたか?
何か心に響くものがあったでしょうか?
この『償い』という曲を聴いて何も心に響かないのであれば、あなた方はロボットです。人間ではありません。
このメールも含めて、今までに電話・メールで質疑した御回答を引き続きお待ちしております。
梅小路大輔(うめこうじ だいすけ)

【配布先の皆様へ】
長文、雑文にも関わらず、最後まで読んで頂き有難うございました。
先のメール同様、ご要望・ご意見(ご批判・反対意見も含めまして)を頂戴できると幸いでございます。

※なお、八王子市教育委員会へのメールには、さだまさしさんの『償い』という曲が添付されております。お聴きになりたい方はYouTubeのリンクを貼っておきますので、そちらでご拝聴いただければ幸いでございます。

さだまさしさん『償い』

https://www.youtube.com/watch?v=MzNeMZqNwL4

梅小路大輔(うめこうじ だいすけ)

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