37.退院、そしてまた大学病院へ入院
東北での治療は一旦終了したので、退院し地元に戻りました。
けれど、治療の甲斐がなく装具を外して歩いていると足の捻挫が頻発することが発覚、古傷の影響をモロに受けており、その傷を治療するために地元の大学病院を訪れました。
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私が東北で受けていた治療自体、日本では当たり前のように周知されていた方法ではなかったので、例え町医者で大きなクリニックを構えていても対応することは難しいだろうと考え、結局大学病院でないと太刀打ちできないと判断されました。
古傷の方は足首の剥離骨折とじん帯が一部断絶していたこともあり、手術が必要だということが判明。1週間後に入院するという状況に。
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私の病気と珍しい治療を受けて来たこともあって、恐らく普段は行わないであろうモーションキャプチャーの検査があって。
今の私はデジタル人間だったりするので、モーキャプの価値が分かっているのですが、当時は留年した大学生だったし、今のようなIT系にまみれている状況でもなかったので
「なんでこんなゴムボールを身体中に着けないといけない・・・?」
とふしぎーに思っていました。
20数年前のモーキャプ機材なんて、何百万単位、下手をすれば1000万単位だろうから、今の私は「大学病院、スゲー」となっとります、ハイ。
今はねー、技術革新で個人でもモーキャプを導入しようとすれば出来ますが、当時はホント映画等での導入しつつあった頃だろうから、めちゃくちゃ高額な機材を使っていたのですよね。
それを知らずにエッチラオッチラと、私は自分の歩行パターンを病院側にデータとしてお渡ししていたのですよね~。まあ、これもいい経験です。
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入院した科は整形外科。若い看護師、研修医、勤務医も若い医師が多かったし、入院患者も平均的に若かったから一番楽しい入院生活でした。
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