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【夫婦関係】パートナーが「子どもは欲しい」と言っても安心するな

「夫婦関係」で括ったが、これは結婚する前の誰かに向けたもの。
過去の自分に言いたいことでもある。

私は学生時代から長年の交際を経てなんだかんだずっと好きで結婚したので、だからといって相手を変えられたかと言われればそうではないのだが、これからもし結婚相手に悩んでいる方がいれば、ひとつの選ぶ条件として参考になればいいなと思う。

前置きが長くなったが、言いたいことは簡単。タイトルの通り。

相手が「子どもは欲しい」と言っていても、安心してはいけない

ということ。

自分が子どもを望んでいて、ともに家庭を築く相手も同じ考えでいてくれたら、喜ぶべきことだろう。
それだけでも、叶わない人は世の中にたくさんいる。

しかし、これは特に相手が男性の場合だからかもしれないが、「子供が欲しい」と言っていたからといって、「自分が積極的に育児をするとは限らない」のだ。

相手から
「子供が好き」
とか
「子供は欲しい」
とか言われると、普通は
「家庭的なタイプなんだな」
とか
「育児にも積極的に参加してくれそうだな」
と思ってしまう人が多いと思う。

かくいう自分もそうだった。
優しい、いい父親になってくれそうだな、と思っていたから、結婚したいと思っていた。

でも実際に結婚して子どもが生まれてみて、その考えが甘かったことに気づかされた。

「子どもは欲しい」というだけあって、休日など余力がある時はもちろんたくさん遊んでくれるし、可愛がっているし、お世話も手伝ってくれる。

ただ、人生における比重が、重要度が、どうやら一番ではないようなのだ。

というか、仕事を最優先にしてしまう。
つまり、子どもが生まれても自分の生き方を変える気がなかったということだ。

出産後、私が弛緩出血で死にかけ、回復も充分にしないまま退院の日が迫ってきても、仕事の調整もせず、育休どころか退院日に付き添いすら来ず、「なんとか頑張って」と言ってきた夫。

(↑これ、一生覚えてると思う。妊娠出産の時に受けた仕打ちは一生ものなので、その後の関係を良好に保ちたいなら男性各位(あるいは出産を担わないパートナーの方)は気をつけるように。)

子どもや家族を大切に思うなら、(業種にもよるが少なくとも夫の場合は)最悪代わりのきく仕事のほうをどうにか調整して、有休でも育休でもせめて残業せずに帰ってくるとかでもするはずだ。

それをしないということは、家族の安全より仕事を取ったということ。
自分の命よりも大切にしろとは言わない。
でも少しくらい調整したところで誰が死ぬわけでもないし即クビになるわけでもない仕事の方を選んだということに、私はとてつもなく失望したのだった。

「子どもが欲しい」というのは、そんなに簡単なことなのだろうか。
そんなに責任感もなく言っていたのだろうか。
いまだに色々考えるし、事あるごとに思い出して、怒りたくないのに怒りが加速する。

今思えば、自分が一番な人なんだと思う。
それは普通のことで、そう思っていてもなんら恥じることではない。
ただ、私が子どもを一番に、仕事よりも家庭に重きを置いているばかりに、相手の価値観とのギャップを感じ、深い溝が生まれてしまったのだ。

この解決策は、
「価値観の合う人を見つける」か
「話し合って互いの妥協点を探る」しかない。

そして、結婚相手や今後連れ添うつもりのパートナーに選ぶべきなのは、
「価値観の合う人」
「人生における優先順位が似ている人(上位が同じ人)」
「意見が食い違っても話し合いができる人(物事を柔軟に考え受け入れられる人)」
だったのだと思う。

「子どもは欲しい」
その一言で
「あぁ良かった、自分と一緒だ」
と思ってしまうと危険だ。
言外に
「(自分は好きに生きたいけど)」
とか
「(仕事を優先するけど)」
とか
「(育児に協力する気はないけど)」
といった言葉を、平気でつけてくる。

改めて価値観のすり合わせの大切さを、身をもって知ったし、特に子育てなど人生における比重が大きくなりそうなものについてはもっとよく確認しておけば良かったと思う。
実際は学生時代に好きになってそこまで考えるのは難しかったと思うが、今もし価値観や条件で相手を選ぼうとしている人がいれば、こういうこともあるのだと知っておいてほしい。

また、「話し合える」ことも重要だ。

夫はほとんど怒らないタイプだが、こちらの怒りに対して真っ向から受け止めようとしない。
返事をしなかったり茶化してきたり、話を逸らして有耶無耶に、あるいは無かったことにしようとする。
これが本当に腹立たしい。

人畜無害、良い人そうに見えて、都合の悪い時に謝らないで済まそうとする、こっちのストレスを増幅する、タチの悪いタイプだ。
これを読んだ方がこういう人間に引っかからないことを願う。

さらに、出産にまつわる仕事調整の相談をした時も、頑なに「無理」と言い、上司への打診すらしてくれなかった。
状況を説明してもらえたら、人としての感情があるなら、上司として責任感を持っているなら、なんとか都合をつけてもらえたかもしれない。
というか本来育休も取る予定だったのに取らせてもらえないのが会社としてどうかしているのだが。
せめて退院日の付き添いくらいどうにかならなかったのかと、今でも思う。
それを懸命に訴えても、本気で怒っても、真面目に取り合ってくれないのだ。
妥協点を探ることすらしなかった。

とにかく、相手が何に怒っていて、それはどうすれば解決するのか、解決しなくても真面目に聞いてくれる姿勢があるだけで心情は違う。
いい加減、放っておけばどうにかなるという考えを改めて欲しいものだ。
相手のストレスを増幅させ、自分を後々苦しめていくだけだというのに。
「男性脳は理論、女性脳は感情」というが、その行動の方がよほど合理的でない。

だんだん夫の愚痴になってしまったので、そろそろ終わるが、もしこの記事を読んでくださった方がパートナーを探していたら、どちらの立場でも、こういうこともあるのだと参考にしていただければと思う。

夫は、来世ではぜひ、専業主婦を養えるほどの稼ぎと、ひとりでも喜んで家事育児をしてくれる従順な妻を得てほしいものだ。

そんな人がいるのか、出会えるのかは知らないが。

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