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銀座のほこてんで職質された場合の処世術

はじめに

こんばんは、Umiです!

今日、

知人男性Sが銀座で職質され

歯がゆい思いを

吐露してくれました。

その内容が

あまりにも、

面白.....

いえ、

私の身には起こり得ない

突飛なエピソード

だったため、

いつか

Sちゃんと笑い話にするために

書きたいと思います。

職質 in 銀座

Sちゃんは、

よく銀座へ出かける。

私が以前紹介した

エステサロンへ行くためだ。

そして、

その界隈でよくご飯を食べている。

美意識も高く

グルメなSちゃんは

銀座に染まり切っていた。

歩行者天国の道路を闊歩する姿は

まるで、

レッドカーペットを歩く

アカデミー賞俳優。

くらいに、

銀座の道を

毎度、颯爽と歩いていた。

そんなSちゃん。

今日は、

銀座で1人ぶらり。

そして、

ただ一瞬、

ほんの束の間の

まばたきとまばたきの間くらいだけの時間

銀座を巡回する

お巡りさんと目があった。

Sちゃんはポリスメンが

少し嫌い。

いや、

大嫌い。

なぜかというと、

見た目で

悪いやつだと決めつけて

近づいてくるからだ。

そう。

今日も例外ではなかった。

ほんの一瞬目があって、

そらした動作があやしかったらしい。

Sちゃんは

銀座のほこてん街で

白昼堂々、

職質にあったのだった。

怒るSちゃんとポリスメン

Sちゃんは

激怒した。

お休みの日に

いつも歩いている銀座の道で

まさか

不名誉にも

ポリスメンに声をかけられ

足を止める羽目になったからだ。

人の往来が

コロナ前のように

戻りつつある銀座。

そして

昼下がりの通りだけに

人の目は多かった。

そしてその目は今

Sちゃんに向けられていた。

Sちゃんは羞恥心の中、

かっこ悪い自分を俯瞰して

ポリスメンにその気持ちを放った。

『かっこ悪いことさせて

なんですねん。』

ポリスメンは

一瞬目があってそらした

Sちゃんを

凶悪犯候補として

身辺を洗いだしたのだった。

身分証明書を見せてと言われ、

Sちゃんは言った。

『運転免許証ないです。

免停中なんで。』

これは、

ポリスマンが嫌いだったから

咄嗟についた嘘でもなく、

マジだった。

Sちゃんは

この前

スピード違反切符をまた切られ

免停になって

講習を受けたところだった。

そして3月の免停解除まで

電車とバスをいそいそと

乗り継いで

千葉から銀座に通っている。

ただ、

この時、

マイナンバーカードがあったらしく

それを出してなんとかなったらしい。

でも

出したら出したでよく分からないが

警察内部情報との照会作業がかけられ

Sちゃんは

暫時

警察の前を動くことを許されなかった。

そして照会作業が終わるまで

今度は鞄を見せて欲しいということで

怪訝な顔をしながら鞄を見せた。

そして言い放った。

『注射器あるわ〜』

この言葉は

ある種

東京の繁華街において

凄まじく

危なげな言葉に聞こえるだろう。

しかし

Sちゃんは

何を隠そう

注射器を常備、

そして常用している。

そう。

その名も

インシュリン

Sちゃんは

糖尿病なのだ。

警察は

それが本当に

インシュリンかの判断は

できないだろうが、

そこは、

なんとか

口頭説明で

潜り抜けられたらしい。

そして

かばんの中に

他に

武器なりそうなものはないかと

探しながら、

Sちゃんにも武器を所有していないか

尋ねた。

『ペンだって、

武器にしよ思ったら

なるやろ。

どゆことやねん!』

Sちゃんは

早く解放して欲しいあまり

反論した。

確かに

武器の定義を

言ってくれないと

分からない。

シャーペンだって

電気スタンドや

花瓶だって

ドラマじゃよく

凶器になっている。

と、

そんなこんなで

職質は終わり

Sちゃんは

鬱憤混じりに

私にLINEしてきたわけだった。

職質された時の処世術

様子が気になった私は

Sちゃんに電話した。

すると

『善良な市民捕まえて

何が職質やねん。

ホンマに腹立つわ〜。』

と、

怒りのボールが飛んできた。

私はお返しに

『今度、

目が合ったら逸らさずに、

Sちゃんの方から近づいて

道聞いたらいいんちゃう?』

と、

銀座で道に迷っている人の体で

こっちから話しかけに行く作戦を

伝えてみた。

(もちろんネタとして言っている)

『ホンマ今度そうしたろ』

(もちろんSちゃんもネタとして言っている)

そんな

キャッチボールを

しながら

Sちゃんは

エクスプレスに乗って

帰路に着いた。

さいごに

Sちゃんは

少し怖い顔をしている。

俗に言う『強面(こわもて)』だ。

だから、

私はいつも

女1人だと舐められそうな場所

例えば

車関係、不動産関係へ出向くときは

Sちゃんの顔を借りている。

そして

いつも頼もしい存在感を

発揮してくれていることに

大変感謝している。

しかし

それが災いとなり

職質されてしまう

可能性がある

世の中であることを

Sちゃんの話で

認識した。

お巡りさんのお仕事は

平和を守るために

大事ではあるけれど、

【良い人だけど怖い顔】

に分類されてしまう人は

時間を奪われる世の中でもあり

知らないところで

理不尽な思いをすることがある。

しかし

Sちゃんには申し訳ないが

そんなこともあるんだなと、

内心

面白がって聞いていた。

私の方が

悪いやつだと思う。

さいごのさいごに

Sちゃん

いつもありがとう。

そして

君は全然怖くなんかないよ。

むしろ

万年咲かなかった花が

咲くくらい

優しくて、面白いやつだよ。

(これは真面目に言っている)

安らかに、

おやすみなさい。

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