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UMILABO TIMES #3 - うみらぼで広がる、人とのつながり・地域の楽しみ方

こんにちは!

うみらぼに関わってくれている人にフォーカスしたインタビューメディア『UMILABO TIMES』第3弾は、うみらぼ初期から参加してくれている学生の 竹田優実さんのインタビューです!(聞き手:吉田貫太郎)


竹田優実(たけだ・まさみ)さん
三重県鳥羽市出身。鈴鹿高専在籍中にうみらぼを訪問し、その後短大に入り直して現在は商業を専攻している。
趣味の読書は積読派。最近はジャンルを問わず、タイトルで気になった本を読むことが多いそう。


うみらぼとの出会い

——最初にうみらぼに参加したのは高専の学生時代と聞きました。
竹田:そうですね。元々は川野さんと同じ鈴鹿高専に通っていました。
川野さんが前職の会社でお仕事をされているときに、講演に来てくださったのがうみらぼを知るきっかけで。

高専時代の竹田さん

——なるほど。それで川野さんと知り合って、うみらぼの最初の頃に参加したという感じですか?
竹田:そうですね。講演に来てくださった際に、川野さんが志摩出身で、私が鳥羽に住んでいるということで、出身が近い同士でお話しさせてもらって。その後、1回目の片付けに参加して、お手伝いさせていただきました。
忙しくて予定が合わなくて、2回目以降はなかなか参加できなかったんですが。
——1回目というと、2021年の10月ごろですね。
川野:初めて会った頃、竹田さんがまだ未成年だったというのはよく覚えてますね。
高専で会った時はまだ19歳で、うみらぼに来てくれた時に20歳になっていて。その前後でお酒を飲めるようになってたのをよく覚えてるなぁ。

——川野さん、講演で何を話したか覚えてますか?
川野:電子情報工学科の3年生と4年生の2学年向けに募集して、手を挙げてくれた子達に授業をするっていう企画があって。その授業のオリエンテーションとして、会社の説明と、その授業でどんなことができるかという話、あとはデザインやエンジニアリングの話をしました。
オリエンテーションでは会社の役員の方と一緒に登壇したんですが、「社会人になった時に、思いがけないことが役に立つことがあるよ」というような話もした気がします。
竹田:希望者の中から何人か選ばれて、その授業を受けられるような感じでした。

——選抜式の授業だったんですか?
竹田:そうです。確か成績順で……けっこうみんな、受けたいと言ってました。
川野:鈴鹿高専での授業は初めてだったので、そんなに手が挙がらないだろうと思ってたんですが、定員オーバーしてしまって。それで先生に選抜をお任せしたら、成績順になっちゃった。
そういえば、昨年末に開催したうみらぼインターンシップに参加していた学生も、その授業に参加してましたよ。

(うみらぼインターンシップの様子・レポートはこちら)

——授業のオリエンテーションで川野さんの話を聞いて、そこからうみらぼに行ったのはどんな経緯だったんですか。
川野:大輔(=三崎大輔さん、川野の高専後輩でうみらぼ常連)が誘ったんだっけ?
竹田:そうですね。その講演の後に保健室に行ったら、三崎さんがいて。
講演の中で川野さんが「志摩出身なんだけど、近くの出身の人いない?」って言って、自分が手を挙げたのが印象に残っていたみたいで、三崎さんに「さっきいたよね?」と話しかけてもらって。そのまま、「この後こうちゃん(=川野)とご飯に行くんだけど、一緒に行く?」みたいな感じで誘っていただいて、その時にうみらぼの話をいろいろしていただきました。

——なんで三崎さんがいたんですか?
川野:大輔がその講演の動画を撮ってくれていて、僕が取材を受けている間、保健室で待っていてくれた感じですね。そこに竹田さんも合流した感じ。

うみらぼではカメラマンとしても活躍する三崎大輔さん

——なるほど。三崎さんは記録係だったんですね。
川野:そのあとご飯を食べに行って、よかったらうみらぼに遊びにおいでと。

これまでのうみらぼでの活動

——最初にうみらぼに行こうと思った時、何かビビッとくるものがあったんでしょうか。
竹田:自分がたまたま行った保健室に三崎さんがいて、そこから繋がってお話させてもらってるから、そういう縁って大事なのかなと思って。活動している人から直接お話を聞く機会ってなかなか無いじゃないですか。
SNSで見て行ってみようと思う人もいると思うんですけど、自分はSNSで見ても「ふーん」って思っちゃうだけで、興味があってもなかなか参加できないタイプだと思ったので、直接お話しさせてもらったから行ってみようと思いました。

——それにしても、1回目の片付けはけっこうハードだったんじゃないですか。
竹田:そうですね。倉庫の中に漁具とかゴミとかがいっぱいあって。
川野:なかなかカオスだったよね。
竹田:力仕事ではあまりお手伝いができなかったので、土嚢をつくっていました。

初回片付け時につくった土嚢

——竹田さんは、真珠工場や海辺の環境にはなじみはあったんですか?
竹田:あまりないですね。廃工場には真珠養殖の工具も置いてあって、「子どものころにミキモト真珠島で見たやつだ!」と思いました。

——片付けの時にこんな話をしたとか、記憶に残ってることはありますか。
竹田:参加者の方から、他の高専のいろんなお話を聞かせてもらって、当時は高専生だったのでけっこう印象に残っています。「そうか、そういうのもあるんだー」という。

——その後うみらぼには行きましたか。
竹田:その後予定がなかなか合わなくて、今年の6月・7月と2回、久しぶりに行きました。
——なるほど。2年前の片付けの時と今年の6月とで、景色が全然違ったんじゃないですか?
竹田:そうですね。すごくキレイになっていてびっくりしました。

現在改装中のうみらぼ

——最近のうみらぼでは、BBQやSUPなどのアクティビティを楽しめるようになりましたが、体験しましたか?
竹田:そうですね。水がちょっと苦手なのでSUPはやらなかったですが、釣りをしました。
あとは、流しそうめんが楽しかったですね。本当に竹で流しそうめんをやる機会はまずないと思う。すごく新鮮でした。
——何か釣れましたか?
竹田:ちっちゃいフグが引っ掛かりました。釣ったというより引っ掛けたような感じでしたけど。

高専からの進路変更

——うみらぼに最初に来た時は高専生だったと思いますが、そこからどういう流れで商業の勉強の方に進んだんですか?
竹田:高専在学中、2年生の時に1年留年してるんですけど。その後コロナもあって、オンライン授業だったおかげでなんとか進級できて。4年生で、また勉強の方で行き詰まってきて、高専で勉強している方向は向いてないのかなという判断をしました。
そこから県内の大学を探して、自分の中で興味があった短大に、うみらぼに参加した次の年度から入り直しました。

——高専時代と違うジャンルの勉強を進めてみて、どうですか。
竹田:経済や商業では時事ネタが多いので、高専時代よりニュースを見るようにはなりました。

短大の部活で撮った一枚

——短大に入り直す判断に、うみらぼの影響はありましたか?そんなにないでしょうか?
竹田:そうですね......あんまりないかもしれない。(一同笑い)
——うみらぼに来る前から気持ちは決まっていましたか?
竹田:できれば高専でそのまま卒業したいという気持ちはあったんですけど、自分自身の心の調子が、なかなか授業を受けられる状態じゃなかったので。
でも川野さんともそういうお話をさせていただいて、たぶん自分の判断の一つの材料になったかなと。
川野:めっちゃ気を遣った発言になってない?(笑)
竹田:前回うみらぼに行った時も就活の話をさせてもらって、もっと自分のやりたいこととか、いろいろ考えないといけないなと思っているので。
川野:いろんな大人に会って話を聞いてるもんね。
竹田:うみらぼで繋がってお話させてもらった人も多いですね。

——ちょうどコロナの頃で、いろいろ大変だったんじゃないかなと思いますが、うみらぼでの活動は息抜きになりましたか?
竹田:そうですね。自分はけっこうインドア派で、運動する機会もない方で。
でも、最初の片付けに行った時は、けっこう体を使う作業だったので、新鮮な1日だったなと思います。

うみらぼの楽しみ方・志摩の楽しみ方

天気のいい日にイベントをやるとこんな感じ

——最近は、お友達も誘ってうみらぼに来てくれていると聞きました。
竹田:川野さんと私の友達が、Twitter上でやり取りしてたんですよね。その友達が川野さんとお話してみたいと言っていて、私がうみらぼに行く話をその友達にしたら、行きたいと言うので、それで誘った感じです。
——学校の友達ですか?
竹田:そうです。高専時代、留年する前の同級生ですね。その友達も高専を辞めて、別のことをしているんですけど。
——その友達は川野さんともやり取りがあったんですね。
川野:そうそう、けっこう前だった気がするな。高専カンファレンスっていうイベントがあって、その方が運営か参加かしていたのかな。
それで連絡をいただいたのが最初で、気が向いたらいいねしたり、リツイートしたりしてた感じ。
竹田:その友達は私と違ってすごくアクティブな子なので、気になったらもう全部いっちゃえって感じ。
——いろんなつながりや広がりができている感じがいいですね。
川野:最近は友達や家族を連れて来る人が増えましたね。
竹田:チビッコたちもいて、一緒に遊んだりしました。
川野:うちの息子も遊んでもらってた。

うみらぼで釣りを楽しむ竹田さん

——うみらぼ以外で志摩の方に行くことはありますか。
竹田:最近はちょこちょこ行ってますね。
英虞湾を見る機会も増えて、よく見ると鳥羽の海と全然違って面白いです。鳥羽の海はけっこう風が強いので波が立つんですけど、英虞湾は全然波が立たないし、すごい綺麗だなと思います。
——鳥羽の方だと、もう普通に外海というか。
竹田:そうですね。波もすごいし、離島に行くのにも、ものすごい揺れながら行って船酔いするみたいな。

——志摩のお気に入りの場所はありますか。
竹田:『ジャック』って喫茶店に行ったんですけど、そこのおばちゃんがすごいおしゃべりで。「ここからスペイン村の花火が見えるからまた来て!」って言われました。
川野:いい店だよね。外のデッキで食べた?
竹田:外に行こうと思ったんですけど、陽が照っててまぶしすぎて、建物の中の席で外を見ながら食べました。お店もすごいお洒落で、店主さんの乗ってるバイクとか置いてあって。

うみらぼで今後やりたいこと

——今後うみらぼで「こんなことやりたいな」ということはありますか。
竹田:泊まってみたいなと思いますね。あそこで1泊できたらすごい。夜は夜で、昼とはまた違った面白さがあるのかなと。
川野:そうね。星空が超キレイだと思う。あとは焚き火しながらお酒飲んだり、星空シアターみたいなのをやったり。
竹田:昼間に、チビッコたちと遊んだりとかするのも楽しいですけど、夜は夜でしっぽりできたら、また違ったうみらぼの魅力が見れるのかなと思います。
川野:それやりたいですね。青空バーカウンターでお酒をつくって、寿司握ってもらって。(笑)

——うみらぼでは、今後キャンプ以外にも働くための設備を整備する予定です。そういった設備を使うイメージはありますか?例えば、パソコンを持って行って勉強したりとか、うみらぼに集まった人からビジネスの話を聞いたりとか。
竹田:普段よく携帯を見てしまうので、デジタルデトックスじゃないですけど、お仕事しながらも自然に触れる機会が増えるといいのかなと。うみらぼに行く前に、スマホとか全部置いていって、1日インターネットなしで過ごすみたいな。
——なるほど。デジタルデトックスにも使える、「うみらぼインターネット遮断デー」みたいな。
川野:それいいね。そういうプランをつくってもいいかも。「うみらぼに行きます 探さないでください」みたいな。
竹田:今はSNSがすごく普及しているから、SNSが生活のメインになっていて。インスタに載せるために写真を撮るとか、何かアップしたいから旅行に行くとか、本来のその場の楽しみ方を忘れてしまっているような気がします。特に自分らの世代はそういうことが多いのかなと。
——確かに、そういうことから逃れるためのうみらぼもいいかもしれないですね。
竹田:映えるために自然の中に行くんじゃなくて、ちゃんと自然と触れ合える機会をつくるっていうのは面白いかなと。写真を撮るのも、フィルムカメラだけ持って行くとか。

——川野さん、ぜひ参考にしましょう。
川野:うみらぼの使い方をアップデートし続けていけるといいね。
英虞湾には使われなくなった工場が山ほどあるので、いろんな場所で色んなことができるといいね。

英虞湾全体で構想されている「揺蕩うクリエイティブ」

——その第1弾がうみらぼになって、まず1個取っかかりになるといいですよね。
川野:ロールモデルというか、1つのフラッグシップみたいな感じになるといいかな。それぞれの場所を、機能ごとに特化させていくと面白いんじゃないかなと思う。この島は図書館、この島はお化け屋敷みたいな。そういうぶっ飛んだ感じのものもあってもいいかもしれない。
——最後にこれは言いたいということはありますか。
竹田:やっぱり次回は泊まりたい。1泊してみたいです。
川野:竹田さんキャンプは大丈夫なの?寝袋でテントの中で寝るみたいな。
竹田:興味はすごいあるんですけど、なかなか機会がないんですよ。
川野:お、じゃあやりましょう。10月以降ですね。