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行き着くところ



#ほろ酔い文学

 付き合ってまだ1年ほどの僕たち
飽きることもなく毎日顔を合わせ他愛もない時間を過ごしている。
ひなは、仕事の後輩 いつの間にか つき合ってた。歳は、32歳 結婚秒読みのお年頃

「ひな…今日 家呑みしようか。」
「えーいいの?やった!!たこ焼き食べながら??それともお鍋にする??(笑)」

とても楽しそうなひなをみてると幸せになる
いつも 彼女には、笑っていて欲しくて
彼女の喜ぶことは、全部してあげたいと思う
彼女の、くしゃってなる笑顔が好き

たこ焼きの、準備が整ったところで乾杯
「北川さんカンパーイ」
「ひなちゃんお疲れ様」
わちゃわちゃしながらお酒が進んだ

「私 たこ焼きめっちゃ好き。100個は食べれるな
明日もたこ焼きでもいいよ〜。」
「へーたこ焼き僕好きだけど100個は、無理笑」
笑い声がリビングを包む
 「たこ焼きの食べ放題行けないじゃん。」
「行かなくていいよ 今してるし笑。」
「あっそっか笑」
「たこ焼き食べてるとね 子どもの頃事思い出すの。吉本新喜劇みなが土曜のお昼たこ焼き。」
「へ〜土曜日学校休みだった年代ね。」
「ぅん。でもうちお金なくてたまーに食べるたこ焼きなんとも言えない気持ちになる笑 」
 ひなは、優しい表情で自分の過去を少し話してくれる 辛い話の後はいつも そんなもん…って言葉が聞こえてくる様な笑い声を、聞かせてくれる。
「でさぁ 大人になってから食べたくなって
中学生で引っ越した街へわざわざ行ったのね。たこ焼き屋さんのおばちゃん覚えてくれてて
あの時の娘 おまけしとくね。って腹ペコ青虫状態の時にくれよ!ってツッコミかけたけど ありがとうございます!って笑顔で言ってさ そして近くの公園で食べたわけ。じゃーあ」

なんて表情を、してるんだこの子どもが手品をして右に入ってる?左に入ってる?どっち?のときの顔

「じゃーあなによ。笑」
「げーってなるぐらい不味かった。笑」
ケラケラ笑う彼女につられて僕もケラケラ笑う
 笑い声が隣の家にで届いている
こんな日がずーっと続くと思ってた。
2023年11月だった… 

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