ではあなたは飲食店に行かないということでいいんですね?

またしても自粛警察が闊歩しそうである。
主要都市で、あるいはこれまではあまり時短要請をしてこなかった地方都市でも時短要請が行われている。
もちろん、今回も居酒屋をはじめとする飲食店が標的である。さて、そうなるとおそらく「自粛警察」が幅を利かせ、悪い正義が蔓延する要因となる。春先の緊急事態宣言のとき、それが原因で経済が死んだだけでなく、精神的に追い詰められ、自殺した人がいたというのにそれでも悪い正義の味方は自分の欲望のままに正義を振りかざす。振りかざした正義の味方は困ったことに、自殺者が出るとこう言う。
「そんなつもりじゃなかった」「表現の自由だ」「悪いとは言ったが、こういう意見もあるよという程度のつもりで直接的に追い込んではいない」「もっと悪いことをしている奴がいる。」
いい加減にそろそろ聞き飽きたいいわけである。困ったことにこういうことを言う人たちは、いわゆる巷の「ワルガキ」ではない。むしろ、分別のつく大人だから余計にたちが悪い。それも、大人を育てたその上の世代の人たちが多いから余計にたちが悪い。よく言われる「あんたたちをそのように育てた覚えはない、なんと嘆かわしい」というご老人方の実に多いことか。

では、このように反論しようか。「あなたたちの育て方はそのまま私たちの行動を表していますが何か???」
これ以上はやめておくが、今日はそのような世代間戦争を書きたかったわけではない。

本日のお題は、90年代に新潟県西蒲原郡巻町(現在の新潟市西蒲区巻町)における原発反対運動で、原発反対派が勝利したときの、自民党の大臣が発言した言葉「原発に反対するということは巻町の住民は電気を消費しないということでいいんですね??」をモチーフにさせていただいた。この時に誰が発言したかは覚えていないが(それと、検索しても誰が発言したか出てこない。いや、これほどテレビで流れたはずの発言なのに、検索してもヒットしない。)、当時中学生だった私には、大の大人が自分の政策に反対されただけでここまで極端なことを言うのかと、大人に対する不信感を持たせる発言でもあった。

ということで、正義を振りかざす人に対してこういうことを言ってみたいものだ。絶対に「そんな極端はことは言ってない」と逆ギレすることは目に見えているが、だからこそ極端は発言はしてはいけないと思うのである。
「飲食店にお店閉めろを強要するならあなたは飲食店を一切利用しないということでいいんですね?」
「県外のクルマにいたずらするということは、あなたは一生家にこもっているということでいいんですね?」
「宅配の配送員が穢れているというのならあなたはネットショッピングや宅配便を利用しないということでいいんですね?」
→これは、悲しいことに宅配便の配送員に対してアルコールスプレーを吹きかけるトンデモが今でもいるから。
「病気に罹った人をのけ者にするのであればあなたは病気に罹ったときに誰に助けてもらえなくても文句は言わない、自己責任でいいんですね?」

まあこの程度にしましょう。
繰り返すが、「そんな極端なことを言っていない!!!!」と逆切れする人が必ずいる。が、そうとられてしまっている自覚もない。
このようにヒステリックに逆ギレする人を「紀伊守」(キィーーーーーとヒステリックになる様子から)というそうだ。
この手の話以外で私は紀伊守に苦しめられた時期があったが、それは書くと誹謗中傷になりそうなのでやめておく。

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