🏛️エレンコス〜問答 📌2024 4/20 “再開発”の意義の解体

📌2024 4/20  “再開発”の意義の解体

目黒区美術館が無くなる可能性が大。まだ現時点では決定ではない?申し訳ないが、くっきりとは書けない。物申す、とは大々的に言いたくはない。大体の話は本来、この事業推進者と受け入れ拒否・環境保守の双方の主張を聞き取って、入念に合理的、計測的判定しなければならないのだ。

情緒的な物を一度傍らに置いて、何が問題なのか?を検証してみるに

“再開発”

この言葉だ。これ。この言葉。
よくよく考えてみて欲しい。

“開発”とは開拓する方にとって未開の地を、自分達の都合の良い様に環境整備を行う事だろう。ここに“再”の語を附る事が、結構な誤りだ。言葉として成立しない。既に“開発”された地を“再”開発?既にあった“開発済み”の地の否定、そう読み取れば今回の目黒区“再開発”にはピタリ当て嵌まる。しかしこれでは“再開発”というよりか“革命”だ。元あった物をサラにして新しい物を作るのだから。

言い過ぎかも知れないが、こういう概念というか所謂“開発者”側の観念は…

“廃仏毀釈”や“文化大革命”と類似概念である、な

要するに既存のものが気に食わない、都合にそぐわないからサラ、“ゼロ”にする、消去して、そして現況に相応しい環境に作り“変える”と。資本主義、民主主義を標榜しているらしい国家“日本”であるが、“革命思想”が胚胎しているのか?この“再開発”という言葉、実に“革命思想”下で生まれそうな奇妙な造語ではある。

現況、地球規模で第一義とされているのは、“レコンストラクション”である。日本的に柔らかく解して、“改修”。現状ある物で良い物悪い物を正しく判定して残す物は残す、老朽化著しい物、また明らかに存在意義のない寧ろ生活に支障を来す物の撤去・排除。そして全球的自然環境悪化を食い止めるべく凡ゆる配慮、学術専門的にも日常生活的にも、全てが全ての“環境”に行き通った“レコンストラクション”こそが、これからの社会として必須である。

所謂“再開発”に賛成・反対があり、これまで多くの議論が為されていた筈ではあるが、“レコンストラクション”の趣きある方角へ行かなかったのは何故か?反対者の意見を“再”開発者が聞き入れなかったからだろう?こういう部分に帳尻を合わせるのが、所謂“民主主義”だ。選挙が明日だのなんだの、選ばれた候補者によってあっち行くだのこっち行くだの…まるきり違う。

“レコンストラクション”の提示を拒否する一団は、はっきり言えば上にも述べた“革命派”であり独裁制志向の風さえある。議論の余地を排している。読者に問いたい。これは危険な事ではないか?

結論として以上の様に、素人にさえその考え方を危ぶまれる事に何か思う所があるのなら、“再開発”事業者は今からでも遅くない、自分達が進める事業が果たして何であるのか自問して広く区民に問うがいい。“再開発”という定義を吟味するがいい。

反芻すればするほど出鱈目な言葉だ。

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