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金融の”グレートリセット”が起こった場合どうなるのか

信用創造は50年に渡り用いられたが”失敗だった”

1971年のニクソンショック以降50年以上に渡り信用創造は用いられてきましたが、貧富の格差が大きくなり結局の所失敗であったと見做されています。これはベストセラーにもなったトマ・ピケティの「21世紀の資本」などからもよく理解できます。

これは日経新聞の記事ですが、世界の上位1%の資産は世界全体の個人資産の37%を占めているそうです。
また上位10%の資産は全体の75%を占めています。
90%以上の庶民は残りの資産を占めていることになります。

これからもわかる通り、銀行が第三者担保(預金)を取って資金を発行する信用創造のシステムによって社会全体に歪みが生じました。

この状況はいずれ是正されなければなりませんが、今後何が起こるのかと問われればグレートリセットが起こります。これは金融システムが変化し銀行の役割が変わるという事になります。

すべての銀行は投資銀行へと変わる

生まれ変わりを求められる銀行のイメージ
(生まれ変わりを求められる銀行のイメージ)

今後は信用創造によって資金を貸し付ける従来の銀行から、事業計画を元にした投資を行う投資銀行へと生まれ変わる事になります。

銀行の中で事業を査定する調査部門などが発足し、それをもとに資金が提供される事になるのでしょう。財源としては膨大な額に積み上がっている復興開発財源が元になります。

またこの財源はすでに世界の銀行の口座に送られているそうですが、日本国内の主要銀行に対しても送金されているそうです。しかしながら殆どの日本の銀行は行動を起こさずに放置しているようですね。

日本の銀行が理解するべきは金融システムの変化によって次のシステムに移行した場合、従来の信用創造システムは必要なくなるという事です。

つまり銀行は今までの商売はできなくなり、システムの変化に対応できない銀行は例外なく淘汰されることになるでしょう。

変化に適応できない旧来の組織は”淘汰”されます

淘汰される組織のイメージ
(淘汰される組織のイメージ)

変化に対応できない人物を上に据えている企業や組織が淘汰され、今後始まる地球規模の開発に適応した組織が残るのであればそれは好ましい事です。ですがその影響は大きく社会に混乱を生じさせ、割を食うのは一般の庶民という事になるのでしょう。

現在の国の指導者や企業の経営者の方々は入社してから数十年間に変化がなかったため、これからもその状況が続いていくと考えているようです。
また、この財源に興味関心があったとしても5年後に退職する時にもう一度話を聞きたいという様な悠長なことを考えている方もいらっしゃるようです。

果たして変化の時代に5年後に残っていられるのでしょうか。

人の人生は国の変化に比べれば短いものですが、より長期的な視野で物事を見た場合システムの変化や国家の変化などは歴史に学ぶ限り厳然として起こってきました。

現在の日本人は現状がずっと続くと認識しているようですが、過去に学べばそれが間違いである事が分かるはずです。今の日本ではそれができず判断ができない人物が上に立っていますが、これは元を正せば教育や現代の社会システムに原因があるのかもしれません。

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