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【有料級】キャリアコンサルタント試験 一発合格者が解説するコスパ最強の勉強法

【本記事の概要とメリット】

❶国家資格キャリアコンサルタントの試験について、私自身が実施し第25回試験で一発合格を実現した具体的な勉強法を解説します。(記述内容はキャリアコンサルティング協議会の試験に準拠します。
JCDA側とは若干異なる内容があるかもしれないので、その点ご注意ください)


❷本記事を読むことで効率的な試験対策法を理解&即実行できるかと思います。
対策法は、
(1)何をゴールとするか
(2)試験範囲のどこまでを勉強するか
(3)どのように勉強するか
の3点をポイントに、実際に使った参考書の紹介や
オリジナルの図解を用いながら分かりやすく解説します。
※本記事は対策方法の解説記事であり、各理論などを理解するための分かりやすい解説記事ではありません。ご注意ください。


❸本番試験は学科、論述、面接の3つに別れるので、記事もそれに合わせて「学科編」「論述編」「面接編」の3本立てとしています。
(本記事は「学科編」です)

※記事内容は再現性のある有効な対策法だと考えていますが、必ずしも試験の合格を保証するものではありません。ご了承願います。
※キャリアコンサルティングはコスパ重視でうまくいくものではないと心得ています。
あくまで本記事は合格を目的とした内容のためタイトルに「コスパ」とつけています。


【こんな方にオススメ】

・必ず一発合格したい!
・勉強のコスパ、タイパを最大化したい!
・対策講座に課金せずに合格したい!


【自己紹介】

・30代、一児の父。
・新卒で入社以降約10年マーティング職能を担当。人事の経験はありません
・昨年キャリアチェンジを決意。キャリコンの資格取得を目指す。
   ↓
・約3ヶ月キャリコン養成講座に通った後、3ヶ月間の短期集中で試験対策を実施。
・費用節約のため対策講座には通わず、参考書とネットの情報のみで勉強。
   ↓
・結果、第25回試験で学科、論述・面接ともに一発合格。(キャリアコンサルティング協議会試験)。論述・面接の評価はオールA判定。
  ↓
試験合格のための投下コスト(養成講座代は除く)
課金額・・・・・テキスト3冊 約5,000円
投下時間・・・・約2時間/日×90日=180時間


【私が利用した参考書&情報源まとめ】

書籍
①2023年版 国家資格キャリアコンサルタント学科試験 CC協議会・JCDA 要点テキスト&一問一答問題集
→本記事は主にこちらのテキストを土台に解説しています。学科はこの本を完璧に覚えれば過去問で7〜8割は確実にとれます
しかしこれだけでは本番で新規問題の出題やケアレスミスが起こると7割を切る確率が高いので、確実に8割とるためには+αの対策が必須です。以下詳細に解説します。


②2023年版 国家資格キャリアコンサルタント実技試験(面接・論述) CC協議会・JCDA 要点テキスト&一問一答問題集
→論述・面接の回答の型を掴むのに有効な本です。しかしあくまで“型”なので、その型に自分の考えを掛け合わせるのが合格の近道かと思います。
こちらは【論述・面接編】の記事で詳しく解説します。


③キャリアコンサルタント その理論と実務(一般社団法人日本産業カウンセラー協会)
→養成講座で使ったボリューム満点のテキストです。内容は非常に詳しいですが暗記には不向きなので、詳細を調べたい時に辞書的に使っていました(必ずしも本書が必要という意味ではありません)。

④新版 キャリアの心理学(第2版) キャリア支援への発達的アプローチ
→上記①〜③だけでは分からないキャリア理論の詳細、背景を学ためにアマゾンで
中古を購入。試験で役立ったかといえば、、、よく分かりませんが(笑)各理論が言わんとしていることはより理解できるので、読んで損はないと思います。


HP
以下3つのまとめサイトが非常に役に立ちました。


その他ツール

・Googleの生成AI「Gemini」


【結論】学科試験の対策法

対策法について結論から言うと、

目標(何をゴールとするか):
満点を目指すのは非効率。模試で9割取れるレベルを目指し、それに向けて対策するのがベター。


対策:
(1)基本戦略(試験範囲のどこまでを勉強するか):
❶高確率で出る領域は完璧におさえる。
❷過去問でほとんど出てない領域は思いきって捨てる。
❸直近のトピック(制度や法律の変化等)をおさえる。


(2)応用戦略(どのように勉強するか):
❶一言一句覚えるよりも、キーワードと論点を正しく捉える。
❷各領域を関連させながら構造的・視覚的に理解する。

になります。
以下より詳細に解説していきます。


目標(何をゴールとするか):

満点を目指すのは非効率。模試で9割取れるレベルを目指し、それに向けて対策するのがベター。

学科試験は暗記勝負なので、試験範囲を全て覚えるのが理想的な対策です。
しかしそれは非現実的だと思います。
なぜなら試験範囲は膨大かつ非常に多岐にわたる一方、勉強時間は有限だからです。
ならば取るべき方針は「満点を目指さず8〜9割を目指す」を目標とすること。
そのために、前述の通り以下戦略が有効となります。


対策
(1)基本戦略(試験範囲のどこまでを勉強するか):

❶高確率で出題される領域は完璧におさえる。

過去問の傾向から、高確率で出題される領域はある程度特定されています。
具体的には、
・キャリア理論であればスーパーやシャイン
・職業能力開発基本調査
・労働経済白書
・労働基準法
・キャリコン倫理綱領  他

などです。

頻出領域中から「何が」「どう出るか」は予測できませんが、合格ラインは7割であることはハッキリしているため、
これらの領域を優先的に暗記することが効率よく試験に合格する近道です。(裏を返せば1問のミスが命取りになりえるシビアな試験でもあります)


❷過去問でほとんど出てない領域は思いきって捨てる。

前述の通り、出題範囲は膨大ですが「でる順」は割りかし明確です。
ゆえに問題集でも過去問でもほとんど見かけないような単語、理論などは思い切って捨てることで勉強時間を効率的に確保できます。
(私が切った範囲を具体的に記載したいですが、
次回試験で出題される可能性もあるためあえて記述は避けています)

思いきって捨てることで結果的に試験までに少し余裕が出た場合に、見慣れない領域にも目を通しておく。
この対策がベターかと思います。


❸直近のトピック(制度や法律の変化等)をおさえる。

調査関連や法律、制度の最新内容は確実におさえたいところです。
特に変化の前後で、
①何が
②どう変わったか
③それはなぜか
この3点の理解はマストかと思います。
私の場合も、試験直前に倫理綱領が更新されたため前もっておさえておきました。

変化点を理解するには元資料を変更前後共に参照し詳細までおさるのが理想ですが、
時間がなければ前述のまとめサイトや、ChatGPT、GoogleのGeminiなどの生成AIに質問してみるのもよい手かと思います。
更新箇所をおさえる以前に、「更新されたこと」自体を知ることがスタートなので、まとめサイトをこまめにチェックするのは重要かと思います。

加えて、私はAIへの質問は音声入力にすることで調べる時間をだいぶ短縮できました。
(生成AIはの仕様によっては、情報ソースが古い場合があるのでご注意ください)。


ここまでが最低限実施したい基本戦略となります。
続いて応用戦略(どのように勉強するか)です。


(2)応用戦略(どのように勉強するか):

❶キーワードを一言一句覚えるよりも論点をおさえる。

論点の解説にあたり、まず例題から始めてみます。

例題)
以下のキャリア理論A、Bは誰が唱えたものでしょうか。
A キャリア発達は職業的自己概念を発達・実現していくプロセスであると考え、職業的発達課題を提唱した。
B 職業発達は、個人の全人的な発達の一つの側面であると考えた。



・・・・・・・・





答え:スーパー(参考テキスト①より抜粋)


ここでは「職業発達」「全人的な発達」などのキーワードが出てきました。
各理論や制度、法律を理解するためにキーワードの暗記は非常に重要です。
しかし、正直これらのキーワードは当てはまる理論家が重複しているものも多いため単語のみで覚えると、
「あれ?これってスーパーとギンズバーグ、どっちだ?」
「エリクソンとレビンソンがごちゃ混ぜになる・・・!!」
など混乱の元となり、
結果、本番試験の曖昧な設問文に惑わされ1〜2問を落としてしまうことになりかねません。
(実際、私はこれで1問落としました。この記述はその実経験の反省も兼ねています)

ではどうすればいいか。
理論の論点をおさえるのが有効です。
ここでいう論点とは何か。
それは「この理論家は何が言いたいのか?その背景は何か?」の問いに答えるものです。
では各理論家の論点をどうやっておさえるのか。
そこはキャリコンの先輩方が残している大いなる情報源(レガシー)に頼るのが最短・最速の方法です。

キャリアコンサルタント学科試験対策研究室(多田塾)

こちらのサイトでは各理論家の論点が3ポイントで端的にまとめられており、中身を正確におさえるのに非常に参考になります。

私が実際に行った具体的な活用方法としては、
①ある程度基本的なキーワードをざっくり暗記した上で
(例:スーパー=職業発達)

②これらのまとめサイトで論点とその背景の理解を深め、
(例:職業発達理論のポイント)

③各理論の論点を自分の言葉で説明できるようなってから、
(全く知らない他者に分かりやすく説明できるレベルが理想)

④再び参考書で詳細な知識の暗記を行う。

というものでした。
このステップを踏むとただ闇雲に暗記した時と比べ知識の定着、理解の深み、そして過去問の正答率は飛躍的に向上すると思います。
そうすることで本番の曖昧な記述に惑わされなくなり、また新規出題(聞いたこともない理論など)に対しても、単語だけでなく論点と比較して答えを選択できるので、正答率は向上します。
結果的に一発合格の確率は高まります。
ぜひ試してもらえればと思います。


❷各領域は関連させながら構造的・視覚的に理解する。

試験の暗記は覚えることが目的ではなく、思い出すことが目的です。
そして思い出すためには何かと関連付けて覚えたり、思い出すためのフック(鍵となるもの)を多く用意しておくことが重要です。
(歌のイントロさえ聞けば続きが思い出せるのと似ています)

ならば、思い出しやすい形で暗記することが合格への近道です。
その形とは図解やイラストです。
なぜなら図やイラストは位置関係や形・色など、テキスト以上に多くの情報を関連させてインプットすることができるからです。
具体例をあげてみます。

キャリア理論は
 ・特性因子理論
 ・職業発達理論
 ・社会的学習理論
 ・意思決定理論
など多岐に渡り、名前も中身も似たようなものが多くごちゃごちゃになりやすいですが、これらの理論は同時に生まれたものでも独立して存在するものでもありません。

例えば“ナラティブアプローチ”でお馴染みのサビカス。彼はスーパーの弟子です。
そのため彼のキャリア構築理論はスーパーの職業発達理論が土台となっています。
つまり、どのキャリア理論にもベースとなる理論があり、いずれの理論も複数の理論と関連しながら成り立っていると考えるのが自然かと思います。
であれば、それらの関係を図解にして互いに関連付けながら覚えるのが、記憶の定着性と思い出す際の正確性、ともにベターな方法かと思います。
以下の画像は私が試験対策の際にメモしていた図解です。

他者にプレゼンする、ではなく自分が試験で思い出せることが目的なので、図そのものの美しさは重要でなく「内容が正確」かつ「自分が整理しやすい」ことを念頭に書いてみるのが大事かと思います。

こちらの図を参考いただいても大丈夫かと思いますが、図解はあくまで“自分の手で書いて整理してみる”ことが肝かと思います。
なぜなら、頭の中の情報の定義づけや分類の仕方は個人差が大きく、自分の思考によって整えられ自分の手で書かれた図解が自分にとって最も記憶に定着し、結果試験本番でも役立つと思うからです。
ですので他者の整理は参考程度に使うのがベターかと思います。

この他にも、出題範囲全体の関係も図解したので掲載します。

今自分がどこを暗記しており、それはキャリコンにおいてどういう位置関係なのか。これを毎日の勉強のはじめに念頭に置くと非常に定着しやすいです。

キャリコンの試験範囲は膨大なので長い期間試験対策をすると、ともすればどの領域をどこまで覚えたのかあやふやになることがありますが、
試験範囲全体を図として頭に入れ、どこまでを「覚え」「覚えてないのか」を週次で色付けして確認していく、なども良い方法かと思います。


【まとめ】

以上が具体的対策法となります。
最後にもう1度目標と対策法、そしてこの対策法の運用方法を記載します。

目標(何をゴールとするか):
満点を目指すのは非効率。
模試で9割取れるレベルを目指し、それに向けて対策するのがベター。


対策:
(1)基本戦略(試験範囲のどこまでを勉強するか):
❶高確率で出る領域は完璧におさえる。
❷過去問でほとんど出てない領域は思いきって捨てる。
❸直近のトピック(制度や法律の変化等)をおさえる。


(2)応用戦略(どのように勉強するか):
❶一言一句覚えるよりも、キーワードと論点を正しく捉える。
❷各領域を関連させながら構造的・視覚的に理解する。

運用方法:
まず3日ほどで(1)の❶❷を決め、(2)の❷をポンチ絵でもいいので描き、それを元にその他と暗記にじっくり取り組んでいく。

そして1週間単位で対策法、記憶度合いを見直すため過去問にトライする。そうすることで現時点の実力を正確に認識し、合格までの距離感を掴む。

その距離を埋めるために勉強法をアップデートする。

それを10〜12週ほど繰り返す。


これで過去問7割は達成できると思います。
あとは本番で確実に8〜9割をとるために、どれだけ+αに時間を割けるかの勝負かと思います。
学科に加え、論述対策も並列してやらねばいけない人が多いと思います。
論述対策は来週投稿しますので、まずは学科で試してみてください。

応援しています!

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