お弁当について書き始めてからすっかり時間が経ってしまった。

私のお弁当記録については数日で語り切れるものではないのだけど、深いものでもない。気が小さいので胸を張れない。とにかく、続きを話す。

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食べ過ぎはよくない

「instagramは自己満ツール」ということを自分に念じ始めたあたりから、映える写真を目指すことより、地味弁を続けていく。という気持ちが固まっていった。

しかし、本当に大切な目的であり、やりがいであることを改めて考え直していた。地味でも美味いお弁当であることより大切なのが、食べてくれる主人の健康だった。

主人の健康。振り返ってみると、全然健康な新婚生活ではなかった。結婚した年の冬、彼はインフルエンザになった。翌年の夏、生まれて初めての熱中症になった。私はピンピンしているのに、彼は風邪をひくことが多くなった。（私はこれまでずっと調子が悪かったのに同居を始めてすっかり元気になった）

なぜだ、なぜなんだ。そういえば、ちょっと太った？かすかに予感がしたが私の体重の変動がないため、しばらく（体重について）聞かないでいた。

全部食べちゃう事件

ある日、運動しないとな〜と彼が言った。普通、こんな場合は「運動しに行く？」「運動しないとね〜」のどちらかだ。だから私は運動しに行く？と言った。

するとどうだろう、彼は「運動したくない」と言うのだ。なんだ、どっちなんだ！？そして私は言ってしまった。「太った？」と。やはり人に軽々しく太ったかなど聞くものではない。失礼なことを言った。

彼が独身で、一人暮らしをしていた頃は、ヘルシーすぎるほど質素な食事だったそうだ。主に豆腐、鶏肉、キャベツ、ビール（？）、鯖缶、白米、そんなところだろうか、それ以外のワードをあまり聞かない。とにかく今より10キロ近く痩せていた。ということは、10キロ太ったということだ。1年で。

おぉう...私も1年で5キロ太った経験があるが、まさか10キロ。そして私の料理で10キロ。ショックだった。誰よりショックなのは本人だ。仕事が忙しく運動をする時間をわざわざとることができない。地方なので車必須、通勤時に運動を兼ねることもできない。

ただ、私の体重は変わっていなかったため、食べ過ぎなのだろうと思った。腹八分目にするんだよ、食べたい分だけ食べるのでいいんだよ、など、食事量は彼に任せていた。

いつの間にか彼は自己嫌悪に陥っていた。運動する時間が作れない、と。追い討ちをかける言葉を言ってしまったことを今でも反省している。

「時間はつくるものだよ」

わーーー言われたくない。言われたくないのに言ってしまった。しかし後悔したのも一瞬、彼は珍しく、私が怒ることを言った。

「（料理を）出されたら全部食べちゃうじゃないか」

え？出されたら食べちゃう？余らせることを知らない？やっぱりこの10キロは全て私のせいだと思っているの？わたしフリーズ。混乱した。表情は変わらないが、体内の温度が急上昇した。いわゆるカッとなったのを感じた。

突然ですがお弁当、やめます

そして、instagramで続けていたお弁当投稿をやめた。一気に料理に対する熱が冷めたからだ。カッとしてやめた。後悔はしていない。

それから少しの間、反省した。私が「美味しいもの」ばかり作ろうとしてしまったために、カロリーの高い料理が多かったのかもしれない。作った分を全てお皿に盛って食卓に出すより、ワンプレートにして出すべきだったのかもしれない。いろいろなことが脳内を駆け巡った。

でも、運動しなさいよ、と思ってしまったのも事実。すまんな、主人よ。

カロリー計算はめんどくさい

熱は冷めたが、お弁当自体はやめなかった。逆に、運動しないのなら私が変えてみせる、と方向転換した。少しもいじけずによく立ち直ったと思う。やっぱり好きな人には健康でいてもらいたい。まったく困っちゃうな。

ご飯の量を計り、塩分を控えめにし、極力味付けをしないシンプルな料理をこころがけた。カロリー計算は面倒だし、できることからやればいいや、というスタンスだった。

ダイエット弁当で心がけていること

ダイエット弁当を始めて2ヶ月間、instagramは止まっていた。写真にしても全く面白くなかったからだ。その頃のお弁当で心がけていたことを記しておく。

1、ご飯は160g（始めの頃は計ったが、だんだんと目分量にした）

2、卵焼きはなし、ゆで卵にする

3、おかずのうち一つは生野菜（プチトマトやきゅうりなど簡単なものでもいい）

4、揚げ物、クリーム系はなし、こってり料理は控える

5、和食メイン、たまには中華、またはスパイス多めのおかず

6、油控えめ、塩・砂糖控えめ、調味料の節約。を唱える

結果はまだまだ先

残念ながらすぐに表れる結果はない。お弁当だけではどうにもならない。朝食と晩御飯の調節と、やはりこまめな運動が必要である。夫婦で休日の朝散歩するようにもなったし（老夫婦か）、筋トレを始めた。

さらにいうと、ダイエット弁当で心がけていることもたまに守らない。私が飽きるからだ。管理栄養士ではないので、根拠はないのだ。好きにやってみればいいのだ。

何事もモチベーションが一番大事なのである。

生姜焼きの下にキャベツいっぱいにした、生姜焼き弁当。

つづく