本を読め #5 生きるコント
面白い人に憧れる。
根暗で自信がない私は、明るくてユーモアがある人に憧れる。自虐しないと面白いことも話せない。もはやそれは面白くない。
主人は私にとってまさに憧れだ。尊敬している。さらにはこんな私をいつも叱ってくれ、励ましてくれる。同い年なのになぜこうも違うのだろう。主人といると元気になる。
話は変わるが、本も人を元気にしてくれる。
読み終わって元気になった本、それが生きるコント。大宮エリー。私はエリーさんが大好きだ。
初めて存在を知ったのはラジオ番組に出演していたのを聞いた時。
面白い人だなぁ、いろんなことやって、才能ある人なんだなぁ。
そんな印象だった。
本を読む時間を作るようになり、この本を読みたくなった。
久しぶりに買う、自分で選んだ本。小説ではなくエッセイを買うのは初めてだった。
クスッと笑える話や思わず吹き出す文章に癒されていた。文中にはこんなことが書かれている。
常に人よりも劣っている、嫌われていると感じてしまう。
こんなわたしが存在価値を見出すために、見つけた取り柄、それは勇気、だった。
ひとつの仕事でキャリアを積み重ねていくのは安心であり安全である。でも、わたしはそんなことを許される人間ではないと感じてしまい、今の自分には、到底できそうもない突拍子もない仕事を敢えて選び、ぶつかっていくのである。
私の人生は自虐で出来ているのだ。
なんてこった!
冒頭は同感だった。私も自信がない。ごめんなさい!ってよく思ってしまう。だけど、そんな自分をカバーするために何をするか。何ができるかを見つけている人なんだ!
この27年間、割とふわふわと生きてきた分、この言葉にものすごく心を揺さぶられた。
私の存在価値を見出すためにできることってなんだろう。自問する時間が虚しい。何も思いつかない。
私は誰かのためになれたらそれが幸せかな、とかぼやっと思うのだった。
大宮エリーさん、おすすめです。
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