思い込みステーキ
思い込みハンバーグに続く第二弾。
思い込みステーキである。
ステーキを焼くのは、ずっと自信がなかった。焼きすぎて硬くなるのはもったいないし、生焼けでお腹は壊したくない。何より主人のお腹を壊すことがあってはならないと思っていた。だから、結婚してこのかた、ステーキをしようと提案はしないでいた。
お盆休みが始まり、初日の晩御飯を何にするかの話になった。
「ステーキを家で食べたい。」
私の頭の中で、寺の大きな鐘が鳴る。ボーーーーーーン。
ハンバーグと違って、言い訳はできなかった。だって、焼くだけだから。
主人、意気揚々と良い肉を購入。私、ラム肉を食べたいと言いつつ頭の中ではシュミレーション。イメトレをする。スマホで調べる余裕などない。
まぁ結果だが、あっさり焼けた。なかなか良い感じに。牛ヒレ肉とラム肉。どちらも美味しかった。なにより、いつもと同じだが主人の笑顔が見られて満足だ。
主人が言ってくれなきゃやらなかったことがまたできた。どうもありがとう。
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