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堆肥作りいろいろ 2023

循環する家庭菜園を目指す我が家としては、堆肥作りは超重要課題だ。これまで何種類か堆肥作りを試してきたので、覚え書きとして記録を残しておきたい。


その1) 馬糞堆肥

ウチの堆肥の主役。敷き藁から自家発酵しているのだが、完熟させるのが難しい。最近は黒いビニールシートで覆って水、温度、空気の調整を行っている。1年ぐらい経つと、臭いもなくなり、サラサラになっている。多分これが完熟したということなんだろう。良い堆肥とはなにか?まだまだ発展途上。けど、年々土壌が改良されているのは感じる。雑草の種類が変わってきたりとか。いろいろなところで馬糞堆肥はお薦めされているので、多分良いはず。だが、比較の対象がないのでなんとも言えない。

その2) コンポスト

ホームセンターで売っている普通のコンポスト。実は、こちらもうまく発酵させられるとは限らない。腐敗してしまい、片付けが微妙な感じになってしまったことも…。まぁ、最終的に土は全てを受け止めて分解してくれる(笑)。ただ、肥料になったかははっきりしない。時々コンポストを掘り返して場所移動すべきなのだが、これが結構大変でここ数年サボっている。発酵促進剤をマメにかけるようにしてから、ハエの大発生などは抑えられているみたい。ゴミの回収は週1なので、夏、生ゴミをこまめに捨てられるのは嬉しい。冬は雪に閉ざされ使えなくなる。

↑)大きいものが必要になり、買った2代目。移動が大変・・・。ただし、そう簡単には満タンにならず、生ゴミをたっぷり受け止めてくれる。

↑)発酵促進剤。米ぬかと混ぜて使うので、軽くワンシーズンは持つ。

その3) ミミズコンポスト

蓋を開けるとこんな感じ。

家族に冷ややかな目で見られつつ、育て続けている。ミミズたちは順調に増殖中。暖かい季節は特に調子が良い。掘り返した時、目に入る個体数がどんどん増えている。いろいろあるけど、ミミズの可愛さ故に続いている方式。

長所:
ミミズたちの成長と増殖を実感し、愛着を持てる。匂わない。ミミズのフンが良質な肥料になる。

土(=糞)をよけると、すぐ顔を出す愛しのシマミミズたち。それより、たくさんいる赤いダニみたいなやつが気になる…。

短所:
処理の速度が遅い。これは、経験上ミミズの数に比例して改善する(たぶん)。ゆえに、徐々に育てていけば、最終的には家のゴミをほとんど処理可能なのかもしれない。でもそのためには、新潟ミミズ情報局さんみたいに湯船くらいの飼育槽が必要かも。

ミミズが食べやすいよう、フープロで生ゴミを砕いたり、一度凍らせるなど、前処理が望ましく(でないと、処理に恐ろしく時間がかかり、一部腐ったりするので)、かなり面倒。あと、環境が気に食わないとミミズは脱走する。ウチは今のところ1回だけで未遂に終わったが、嫌われないよう、与えるものは選んでいる(甘いものや、柔らかいもの、臭いがキツくないものなど)。ミミズは意外と器用で、隙間がないと思っていても脱走していたりするので要注意。また、タマネギやミカンなど、一部の食材は与えることができない

さらに、箱で買う場合、ミミズとフンを分けるのが大変。全て広げて、手でやるしかない。市販のミミズコンポストは本体、糞、尿を分別してくれるようだが1万円ちょっとする。そんなこんなんそんなで、結局まだ一回も畑に肥料として戻せていない…

↑)一応こんなのもあるみたいですが。高すぎると思う・・・

その4) カドタ式生ゴミ堆肥

本屋でたまたま見つけて本を購入。土と米糠を混ぜた堆肥の元と生ゴミを土嚢袋に入れ、少し発酵させて土に返す。

長所:
すぐ始めて、すぐやめられる。場所を取らない。簡単。土嚢と米ぬかだけ購入すれば良いので、あまりお金がかからない。堆肥を埋めたところだけ、トウキビが巨大化した。つまり、かなり効くのかも。本を見ているだけで楽しくてやる気になる。

短所:
発酵中に変な匂いが漂い、犬が引き寄せられるので意外に面倒だった。土嚢から汁が出ることがある。ウチはハエも発生して困った。この辺りは管理のやり方で解決できるのかもしれないが…。堆肥の元と混ぜたら、こまめにさっさと土に埋めなければならない

番外編)草マルチ

いつも参考にしている自然菜園の本には、草マルチの話が必ず出てくる。そのためにマメムギマルチを蒔いたりもしてきた。これも、長い目で見れば植物性の堆肥。実際どの程度効果があるのだろうか。

長所:
昆虫や節足動物、ミミズなど生き物たちの温床になるのは間違いない。マルチをよけると元気そうな土が顔を出す。毎年続けると、堆肥の効果も大きいだろうが、土が変わってくるのを感じる。あと、「自然菜園やっているなー!」っていう気分になれる。ビニールのマルチは見てくれがいかにも人工物だが、草マルチはいかにもオーガニック(笑)だ。

↑)愛してやまない自然菜園のテキスト。分かりやすいし、見ていて楽しい。

短所:
マルチにするほど雑草がある=たっぷり雑草が生えているということ。草刈りしなければ、ボーボーになってしまう。コントロールするには不断の手入れが必要・・・。ウチは適当なので、いつもシーズンの終わりにはジャングル感が半端ない。北海道は冬にリセットされるので良いけど・・・。だが、雑草の植生は年々変化する。今後どうなっていくかは、注意が必要だ。

草刈り鎌でキレイに刈るのも結構大変。作物の間から刈り残しが伸びてきて、それらを倒すのが結構な手間だし、ちょっと目触り。

雑草なのか作物なのか分からないことが結構ある。雑草を取る時、誤って作物を刈ってしまったり、作物かもと思って残していたらキレイな雑草の花が咲いてしまったり(苦笑)。まぁ、そのおかげで年々雑草には詳しくなるし、幼苗や芽生えの見分けも徐々につくようにはなっていくのだけど。


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