南 涼子 一般社団法人日本ユニバーサルカラー協会代表理事

健康検定協会理事 福祉・医療施設、製品の色彩計画・監修、全国での講演、執筆、各大学で講…

南 涼子 一般社団法人日本ユニバーサルカラー協会代表理事

健康検定協会理事 福祉・医療施設、製品の色彩計画・監修、全国での講演、執筆、各大学で講師を行う色彩専門家。TV、ラジオ、新聞、雑誌など出演多数。近著「一瞬で心が整う色の心理学」(青春出版社)「今と未来がわかる色彩心理」(ナツメ社)「色彩心理配色アイデアブック」(ホビージャパン)

最近の記事

建設現場の事故、リスク軽減に色彩の活用を!(3)色で視認性向上対策

危険を察知するのに重要な誘目性と視認性 昨日は色彩による業務効率化とリスク軽減について、看護師の事例をご紹介しました。医療現場では事故を防ぐための様々な取り組みが行われており、そこでも色が多く役立てられています。 危険は見えないところにこそ多く潜んでいます。目に見えないリスクを可視化(見える化)することは、はさまれ・まきこまれ、転倒、墜落などの事故防止につながります。 事故のリスクを軽減するためにも、危険箇所には誘目性と視認性の高い色彩で表示を施す必要があります。 誘目

    • 建設現場の事故、リスク軽減に色彩の活用を!(2)他業種の色彩活用事例

      危険から身を守る色の重要性 色は私達の生活において、感情にはたらきかけて特定の気分を作り出し、生理的な影響を及ぼすだけでなく、あらゆる危険から身を守るための手段として用いることができる、有効なツールです。 一昨日投稿した記事https://note.com/universal_color/n/ne4bd46b72fd4 でも、昨今の建設現場の状況とリスク軽減のための色彩について、提言しましたが、「たかが色」と考えるのではなく、あらゆる要素、手段を取り入れて安全対策を講じ

      • 建設現場の事故、リスク軽減に色彩の活用を!

        一般社団法人日本ユニバーサルカラー協会代表理事 色彩専門家・カラーコンサルタント 南 涼子です。 昨日、建設現場にて深刻な事故が発生しました。 2名の方が亡くなられたようです。 東京・八重洲のビル工事現場で鉄骨落下、作業員2人死亡 意識不明だった男性の意識戻る:東京新聞 TOKYO Web19日午前9時20分ごろ、東京都中央区八重洲1のビル建設工事現場の7階部分から、複数の鉄骨の梁(はり)が3階部分に落下した。鉄骨の上に... www.tokyo-np.co.jp 安

        • 色彩の英語慣用句から学ぶ色の意味  ~紫編2~

          一般社団法人日本ユニバーサルカラー協会代表理事 色彩専門家・カラーコンサルタント 南 涼子です。 本日はTwitterにアップしている色彩の慣用句、紫について紹介します。 1.「marry into the purple」(紫色に結婚する) =女性が結婚によって富貴な身分になる。玉の輿に乗る、良家に嫁ぐという意味。 紫色が身分の高い人に使われていたことに因んだ言葉です。 2.have a purple patch」(紫のつぎあてを手に入れる) =多くの成功または幸

        建設現場の事故、リスク軽減に色彩の活用を!(3)色で視認性向上対策

          色彩の英語慣用句から学ぶ色の意味  ~青編2~

          一般社団法人日本ユニバーサルカラー協会代表理事 色彩専門家・カラーコンサルタント 南 涼子です。 Twitterで毎日更新している、英語の色の慣用句、今日は青についてのまとめ、続編をご紹介します。 1.「Into The Wild Blue Yonder」(未開の青の彼方に) =未知の場所に行くという意味。 距離が実際よりも遠く見える後退色の青は遠く、未踏の海やどこまでも続く空、深遠のシンボルです。 2.「Into The Blue」(青の中へ) =消えること、見

          色彩の英語慣用句から学ぶ色の意味  ~青編2~

          色彩の英語慣用句から学ぶ色の意味  ~オレンジ・茶色編~

          一般社団法人日本ユニバーサルカラー協会代表理事 色彩専門家・カラーコンサルタント 南 涼子です。 Twitterで毎日更新している、英語の色の慣用句、今日はオレンジと茶色をご紹介します。 オレンジは、果実そのものとしての連想やイメージが強いので、意外と慣用句が少ないです。 これまでにご紹介したように、オレンジという言葉が使われていても、色よりも、やはり果物としてのオレンジ自体の直接的な意味だったりします。 ですので、今回は茶色にまつわる慣用句も併せて紹介したいと思います

          色彩の英語慣用句から学ぶ色の意味  ~オレンジ・茶色編~

          色彩の英語慣用句から学ぶ色の意味  ~緑編2~

          一般社団法人日本ユニバーサルカラー協会代表理事 色彩専門家・カラーコンサルタント 南 涼子です。 Twitterで毎日更新している、英語の色の慣用句、今日は緑を引き続きご紹介します。 色の慣用句は、色の意味や性質を多分に表わしています。 色のイメージやはたらきを学びたい人は、色を使った慣用句を知っておくと、色への理解が深まりやすくなると思います。 国、地域による色彩イメージの違い、英語表現、海外の文化などについて知ることもできますしね! 1.「a memory yet

          色彩の英語慣用句から学ぶ色の意味  ~緑編2~

          色彩の英語慣用句から学ぶ色の意味  ~ピンク編~

          一般社団法人日本ユニバーサルカラー協会代表理事、色彩専門家・カラーコンサルタント 南 涼子です。 Twitterで毎日更新している、英語の色の慣用句、今日はピンクを引き続きご紹介します。 色の慣用句は、色の意味や性質を多分に表わしているため、色のイメージやはたらきを学びたい人は、知っておくと良いと思います。 また、国、地域による色彩イメージの違い、英語表現、海外の文化などについて知ることもできますよ! 1.「strike me pink」(私をピンクに打って) =驚き

          色彩の英語慣用句から学ぶ色の意味  ~ピンク編~

          色彩の英語慣用句から学ぶ色の意味  ~黄色編2~

          一般社団法人日本ユニバーサルカラー協会代表理事、色彩専門家・カラーコンサルタントの 南 涼子です。 Twitterで紹介している、黄色についての色の慣用句の続編です。 色にまつわる言葉や慣用句は、色の性質や意味、イメージを理解するのに役立ちます。教養の一環にもなりますし、海外の文化を知ることもできますよ! では、早速。 1.「yellow streak」(黄色の縞) =臆病または簡単に怯えるという意味。 前回もお伝えしたかと思いますが、白色人種の人達にとって、顔が

          色彩の英語慣用句から学ぶ色の意味  ~黄色編2~

          色彩の英語慣用句から学ぶ色の意味  ~赤編②~

          一般社団法人日本ユニバーサルカラー協会代表理事、色彩専門家・カラーコンサルタント 南 涼子です。 今日はTwitterで毎日更新している、英語の色の慣用句、赤を引き続きご紹介します。 色の慣用句は、色の意味や性質を多分に表わしているため、色のイメージやはたらきを学びたい人は、知っておくと良いと思います。 また、国、地域による色彩イメージの違い、英語表現、海外の文化などについて知ることもできますよ! 1.「red herring」(赤いにしん・燻製にしん) =本題や重

          色彩の英語慣用句から学ぶ色の意味  ~赤編②~

          ~色の多様性~ユニバーサルカラーの知識(3)

          一般社団法人日本ユニバーサルカラー協会代表理事、色彩専門家・カラーコンサルタントの 南 涼子です。 今日のユニバーサルカラーⓇの知識は、色覚特性者についてのお話です。 色は高齢者だけではなく、色覚特性を持った人にも配慮する必要があります。 色覚特性とそのタイプ、色の見え方の違いについて 色覚特性を持つ人とは、色の認識・識別が多数派と違うタイプの人です。以前までは、色覚障害、色盲といわれていました。 男性では20人に1人、女性では500人に1人の割合で存在し、赤と緑の区別

          ~色の多様性~ユニバーサルカラーの知識(3)

          ~色の多様性~ユニバーサルカラーの知識(2)

          一般社団法人日本ユニバーサルカラー協会代表理事、色彩専門家・カラーコンサルタントの南 涼子です。 昨日に引き続き、本日はユニバーサルカラーⓇの知識として、高齢者の視覚、色覚特性についてご紹介したいと思います。 高齢者の視覚機能に伴う色の見え方の変化 視覚の加齢変化として最初に現れるのは、細かい物が見えにくいといった老眼や視力の低下です。それとほぼ同時に「暗いところで物が見えにくくなる」という変化が起こります。 これには瞳孔の縮小と調節力の劣化が大きく起因しています。

          ~色の多様性~ユニバーサルカラーの知識(2)

          ~色の多様性~ユニバーサルカラーの知識(1)

          一般社団法人日本ユニバーサルカラー協会代表理事、色彩専門家・カラーコンサルタントの 南 涼子です。 今日はユニバーサルカラーⓇの知識について、お伝えしたいと思います。 あなたの見ている赤は他の人にとっても同じ赤なのか まず色という感覚は主観的なものであり、あなたの見ている赤は他の人も同じ赤に見えているとは限りません。ここが多様性に通じるところともいえます。 年齢によっても色の感じ方が変化します。 そのため、不特定多数の人達が利用する公共施設や、ケア施設などでは、高齢者

          ~色の多様性~ユニバーサルカラーの知識(1)

          色彩の英語慣用句から学ぶ色の意味  〜ブルー編〜

          一般社団法人日本ユニバーサルカラー協会代表理事、色彩専門家・カラーコンサルタント 南 涼子です。 今日もTwitterで更新している青の慣用句をご紹介いたします。 1.「Once In A Blue Moon」(青い月に一度) =めったに起こらないことという意味。 2.「blue Rose」(青いバラ) =不可能、叶わない夢。 青いバラが自然界に存在しなかったことに因む言葉です。 しかし最近では青いバラの開発がなされるようになり、不可能を達成すると

          色彩の英語慣用句から学ぶ色の意味  〜ブルー編〜

          色彩の英語慣用句から学ぶ色の意味  〜パープル編〜

          一般社団法人日本ユニバーサルカラー協会代表理事、色彩専門家・カラーコンサルタント 南 涼子です。 今日もTwitterにアップしている色彩の慣用句、紫について紹介します。 1.「purple prose」(紫色の散文) =きらびやかで装飾過剰な文体・文章、過度に手の込んだ言葉でいっぱいの文章。 紫色の散文とは、過度に装飾された言葉が羅列していることを意味し、作品の中でほとんど意味を成さないものと考えられています。 複雑でまとまりのない文体が特徴で、全体のテンポが

          色彩の英語慣用句から学ぶ色の意味  〜パープル編〜

          色彩の英語慣用句から学ぶ色の意味  〜オレンジ編〜

          一般社団法人日本ユニバーサルカラー協会代表理事 色彩専門家・カラーコンサルタントの 南 涼子です。 今日はオレンジ色にまつわる慣用句をご紹介します。 1.「Squeezed orange」(絞りたてのオレンジ) =もう役に立たない人や物。 直接的な表現ですね。 絞るだけ絞ったら、役に立たない。あとはゴミ扱いということ。 オレンジピール、美味しいですけどね。 2.「go gathering orange blossoms」(オレンジの花を取りに行く) =妻

          色彩の英語慣用句から学ぶ色の意味  〜オレンジ編〜