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外国人とのZoom 会議実践編・「スモールトーク」を攻略

こんにちは、アンロック・ジョーです。

カナダのトロントに暮らして約10年。

今年は比較的、雪が少ないトロントですが、今週は久しぶりにまとまった降雪があり、近所の散歩道も雪に覆われて、とてもキレイでした。

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さて、前回は、海外とのZoom会議における「事前準備の大切さ」について書かせて頂きましたが、今回は、海外とのZoom会議を実施中に気を付けたいことについて、書きたいと思います。

まずは、最初の難関、会議開始前の「スモールトーク」についてです。

スモールトークとは、ざっくりと言えば、立ち話的なカジュアルな会話や雑談で、タモリさんで言うところの「髪の毛、切った?」的なやつです。

スモールトークの内容そのものには、特に意味がある訳ではありませんが、英語圏の外国人と話をするときには、その相手との距離を縮め、自分が不審な相手ではないことを示すツールともなる、結構、重要な会話です。

外国人は、オンラインでもリアルでも、スモールトークが大好きです。

彼らはスモールトークをする中で、会話相手との距離感を掴みます。ですので、私の場合も積極的に、こちらから話しかけて、相手にオープンマインドになってもらうようにしています。

でも、スモールトークという習慣がない日本人にとって、仕事の話ならともかく、見知らぬ人とのスモールトークは苦手、という方も多いと思います。

そこで、今回は「スモールトークを気負わずできる方法」を、いくつかお伝えしたいと思います。

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想像してみてください。

会議開始時間の定刻にZoomにログインしたら、参加者全員が集まっておらず、待ちの状態。誰も何も喋らず、気まずい沈黙の時間が続き、落ち着かない。

そうなると、沈黙に恐怖を覚える外国人は、何か言い出そうとするが、こちらの英語力もわからないので、話しかけられず、悶々としている感じだけが、伝わって来て、こっちまで気まずくなってくる。

リアルな場だったら、「ちょっとトイレに行って来ます」とか言って、その場を立ち去ることもできますが、バーチャルな世界では、それもできません。

そんなときの「スモールトーク」

スモールトークといっても、その内容を難しく考える必要は全くありません。

"How's whether there ?" とか、" What time is it in your place? Very early morning?"、"Have you ever been to Japan?"

といった感じのとても簡単な質問で問題ないと思います。

何か一言、問い掛ければ、絶対に返事をしてくれますし、" It's been snowing here recently. " とか言われれば、それに対して、" Oh, it is nice! We don't have much snow in Tokyo, so I am sometimes jealous people live in snowy countries." などと、あなたの感想や意見を伝えれば良いです。

でも、自分の意見を言うだけだと、次の会話に進展せず、また、気まずくなる可能性が高い。

そんな時の解決策のポイントは「自分の会話の最後を質問で終わる」こと。

先ほどの例で言えば、最後に、"Do you like skiing?"とか聞けば、スキーの話をしてくれるだろうし、相手のスキーの話を聞いた後、まだ話を続けたいようでしたら、” Are there any ski resorts around your house ?"などと、そこから関連する質問を続けて行けば良いのです。

また、自分からスモールトークを開始したく無い場合は、相手からのスモールトークを仕向ける為に、自分のZoomの背景にネタを仕込んで置く手もあります。

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自分のデジタル背景が富士山の写真だったり、自分の部屋の壁に掛かっている絵がハワイの景色画だったりすれば、ほぼ間違いなく、相手が突っ込んで来てくれるので、待ってましたとばかりに、「Yes, I climbed up to Mt. Fuji last year. It was my greatest challenge through my life 」などと、事前に用意していたトークを話すのも有効です。

もう少し、ビジネスに近い話題でスモールトークをしたい場合や、とても重要な商談で、自分を強く印象付けたい場合に私がよくやるのは、事前にその会社の場所や人物についてLinkedInなどで調べておき、スモールトークのネタを事前に仕込んでおくことです。

"I see your company is based in Florida. But I've never been to Florida. What is the major industry in Florida? "とか、" I saw you used to work for Microsoft. I have a friend who works at Microsoft Japan. He always tells me it is one of the best workplaces. How's your experience?" などと聞いて、その後の商談内容に近いネタをスモールトーク中に振って置く手も有効です。

逆に、外国人から振られるスモールトークで困るのが 、"How is Japan?"的な、曖昧で、Yes やNoだけでは答えなれないオープン・クエスチョンです。

日本人からすると、真面目に「日本の何について聞いているの?もっと、具体的な質問をしてよ!」と思うところですが、彼らも、場つなぎのスモールトークとして質問をしているだけで、それほど質問している内容に興味をもって無い場合も多いので、"Oh, it's very cold" とか” Economy is not so bad"とか、自分が話をしたい内容を適当に答えれば良いと思います。

また、慣れてきたら、スモールトーク定番ネタをいくつか用意して置くのも良い方法です。

アメリカ人と話をする場合は好きなメジャーリーグの話、NY在住の人と話をするときは、お気に入りのピザ店の話、すし好きの外国人と話をするときは一番好きな寿司ネタの話、などなど。定番ネタを事前に用意しておけば、慌てないですし、「すし好きの田中さん!」という自己ブランドを相手に刷り込むこともできます。

私の定番のスモールトークネタの一つが髪型(坊主頭?)なのですが、日本ではいじってもらえる自虐ネタは、海外だとその人の個性と捉え、尊重してくれ、励ましてくれるので、いまいち、ウケません(涙)。自虐ネタには気をつけましょう。

以上、外国人とのZoom会議を成功させる為の「スモールトークの大切さ」について書かせて頂きました。

今後も、皆さんが外国人とのコミュニケーションでお困りのことがあれば、私の経験とノウハウをご紹介しますので、フォローして頂き、コメント欄に皆様の質問を記入して頂けるとウレシイです。

また、ストアカで「明日から使える”英語プレゼン”上達術を教えます」をテーマに、講座を開講したので、ご関心がありましたら、ぜひ、ご参加ください。講座でお会いできることを楽しみにしています!

それでは、皆さま、アンロックな日々をお過ごしください〜。

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