【雑記】夏の間、セミファイナルを阻止している話_非実在女子大生、空清水紗織の雑記Vol.0008
陽射しは強いのに、空気はまだ暖まりきっていない朝。
廃品回収車のアナウンスが流れてきて、町が活動を始める時間帯。
小学生の頃の夏休みは、だいたいこれぐらいの時間に起きていたなあと思い出す。
親が見ているテレビには甲子園が映っていて、出身地の高校の応援に余念がない。
いよいよ準決勝、セミファイナルだ。
サヨナラのチャンスで、カウントは2アウト2ストライク3ボール。
相手校のピッチャーが振りかぶって、バッターの腕がわずかに動く。
運命の一球が放たれて、そして……、というところで