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【私の読書記録】#6 朝が来るまでそばにいる/彩瀬まる

 私は夜があまり好きではありません。暗くて静かで、永遠に感じるほど長くて、孤独を感じているはずなのに、目に見えないなにかにじっと見つめられているような感じがするから。  この作品は、夜に重くのしかかってくる"湿度"のような不安が、「人ではないなにか」とともにもたらされ、そして、その中でほんの少しだけれど、たしかな光を見つけられるような作品だと感じました🪞  この作品は、以上の6編で構成されています。この中で私がいちばん好きなお話を紹介させてください🙌🏻 どのお話も好きでひ

    • 【私の読書記録】#5 博士の愛した数式/小川洋子

       みなさんこんにちは🌷  春の空気を感じるようになって幸せな気持ちでいるツキです🕊️  みなさんの地域でも春を感じるなぁというところはありますか?私は都内に住んでいて随分前から春の陽気を感じることが多かったのですが、私の地元は3月に入って雪が解けはじめ、地面に少しだけ緑色が帰ってきています🍀  大学の春休みも終盤に差し掛かっていますが、最近読んだ本の記録をしていきたいと思います。お時間ある方はどうぞお付き合いください🕰💫  私の読書記録、記念すべき(?)5冊目はこちら

      • 【私の読書記録】#4 大丈夫じゃないのに大丈夫なふりをした/著:クルベウ 訳:藤田麗子

         あてもなく書店を彷徨っていたとき、作品名がパッと目に入って気になったけれども、「最近本買いすぎだな…」と思ってその日は買うのをやめて帰宅しました。でも、数週間経ってもその作品の名前を忘れられなくて、本が私のためにあるようにそこにいた気がして、再びその書店に足を運びました。 「貴方、大丈夫じゃないのに大丈夫なふりをしているでしょう?」と問いかけてくるように、ひっそりと、でも確かにその書店の一角に積み重ねられていました。  この5つの章はきっと、わたしが、この記録を読んでく

        • 【私の読書記録】#3 私たち、まだ人生を1回も生き切っていないのに/小林エリコ

           著者の小林エリコさんについて紹介することから始めたいと思います。  短大を卒業後、成人向け漫画雑誌の編集に携わるも、激務とそれに見合わない低賃金が原因で自殺を図りました。現在は通院しながらNPO法人で勤務していらっしゃいます。  私が小林エリコさんの著書と出会ったのは、私が大学1年生の冬。  「精神疾患のある人、あるいはその家族の手記を読んで感じたことを書きなさい」という、福祉系の大学にはありがちな課題でした。  できれば精神疾患のあるひとの家族の手記を読みたい、というの

        【私の読書記録】#6 朝が来るまでそばにいる/彩瀬まる

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        • 【私の読書記録】#4 大丈夫じゃないのに大丈夫なふりをした/著:クルベウ 訳:藤田麗子

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          【私の読書記録】#2 私語と/尾崎世界観

           私、クリープハイプの曲をほとんど聴いたことがないんです。  そう言うと何故この作品を手に取ったのだろうと疑問に感じる人もいるかと思います。  表紙はとてもシンプル。  ただ、帯の存在感に引き寄せられるようにして作品を手に取りました。  帯、すごいですよ。  帯のネタバレをしないように、なんて少し変かもしれませんが、内容がわからないようにして写真を載せますね  作品の内容は、ただひたすらに紡がれる“言葉”  歌詞が歌詞としての輝きを増すのは、言葉が音に乗る時だと思います。

          【私の読書記録】#2 私語と/尾崎世界観

          【私の読書記録】#1 乳と卵/川上未映子

           ⚠︎作品のネタバレ等が含まれる場合があります。  わたしとその姉である巻子と巻子の娘の緑子。この三人が暑くて静かな三日間の夏を過ごす。豊胸手術をしたいということで、巻子は緑子を連れて東京に住む私のもとにやって来る。  しかしながら、巻子と緑子の関係性はどうやら良いとは言えそうになく、理由は分からないが巻子が話しかけてもわたしが話しかけても、緑子はノートに文字を書くことでしか会話をしてくれない。それを不思議に思いながらも、三人の時間は流れていく。  読み進めていくと、緑子

          【私の読書記録】#1 乳と卵/川上未映子