見出し画像

#介護の仕事「①微笑みを引き出す」

介護の現場で働く人達や、親や子供の介護をする
人達とのつながりを深めたくて、まずは今の自分
の介護に対する考えや思いを先にお伝えしました。


その中の、「微笑み」を引き出すことについての
お話です。

私は、日々忙しい介護の現場でも、
対象者の「微笑み」を引き出すことは、
「継続してできること」だと思っています。

  1. 丁寧さで引き出す

    介護の業務を進める中で微笑みを引き出すにあたって、
    「丁寧さ」は一番確実に微笑みを引き出せる方法だと
    思っています。丁寧さで微笑みを引き出すためには、
    対象者に会話・行動・仕事内容で丁寧さを伝えること
    を意識することが大切になります。会話では、まず対
    象者の気分を損ねることがないように敬語で会話を進
    めることですし、行動については笑顔で、元気よく行
    動することですし、仕事内容では介助を雑にしないと
    いうこと等になります。サービス業として当たり前の
    ことが求められているのですが、慣れてくるとこの
    「丁寧さ」が薄れてきてしまいます。この部分を抜き
    にすることは出来ないですが、この課題を「社会的に
    身につけるべきこと」という捉え方より、「対象者を
    笑わせるために必要なこと」と捉えることで、前向き
    に実行していきたいです。この丁寧さを続けることだ
    けでも(たとえ会話をする時間がなくても)、対象者
    は「ニコッ」と微笑んでくれますし、対象者から何か
    一言お声をかけてくれます。そこを引き出すことがで
    きれば、うまくいっていると判断して、次の仕事への
    モチベーションにしてもらっていいと思うのです。

  2. 少しの会話で引き出す

    どんなに忙しい介護現場でも、1対1で関わる時間はあ
    ります。トイレ・食事排泄・入浴・移動・見守り等の
    介助をする時も、介助の時間ということだけではなく
    関わりの時間として捉えます。その時に、少しでもい
    いので会話をすることを習慣づけることで、微笑みを
    引き出す機会を増やすことにつなげたいです。会話は、
    対象者を怒らせる内容でなければ、何でもいいと思い
    ます。自分のことでも、対象者のことでもテレビで見
    たことでも。とにかく、「こちらは対象者に対して、
    心が開いている状態です」ということを伝えてほしい
    のです。会話の内容が面白い、面白くないというのは、
    微笑みを引き出す上ではそれ程関係ありません。この
    前向きな会話での直接的な関わりが、対象者の微笑み
    を引き出すのだと思っています。

  3. 時にユーモアのある人になってみる

    丁寧さや少しの会話ができているだけでも、十分に微
    笑みを引き出す介護の仕事はできていると思えるので
    すが、やはり働く側にも楽しみは多い方が嬉しいです。
    自分で仕掛けたことで、微笑みを引き出せるのは誰し
    もが嬉しいと感じられることだと思います。決して対
    象者に失礼なことを平気でするということではなく、
    「介護の仕事は対象者を笑わせる仕事」だと捉えられ
    ていれば、必要なこととして前向きに取り組むことが
    できます。また、忙しい中でユーモアを忘れないため
    にも、何か面白いことをしようという意識が大切にな
    ると思います。まずは自分で出来ることとして、介護
    業務を進める中の会話・行動・見た目・物・環境など
    で、いつもと少し違うことをしてみるのも、介護の仕
    事の楽しさを膨らませながら、対象者の微笑みを引き
    出す方法の1つになると思います。note仲間の大兎さん
    がコメントをくださった内容で、春から新しく立ち上
    げる事業所の創業メンバーの方が、「わざと笑わせる
    ために面白靴下を互い違いに履いていく」というエピ
    ソードを聴いて、「なんて素敵なスタッフさんなんだ、
    本当に介護を楽しんでおられる、それを認める事業所
    は素敵な事業所なんだろうな、対象者も笑顔にしてい
    けるんだろうな」と、私も思わず微笑んでしまいます。


    私は上記の捉え方で、介護の仕事を楽しく続けていき
    たいと思っていますし、現場で頑張っている介護スタ
    ッフの方達にも、対象者の「微笑み」を引き出すこと
    ができていれば、充分に介護の仕事はできているんだ
    ということを伝えたいです。「もっと胸を張って、
    自信を持っていこうな〜!」と言いたいです。


    また、ここからステップアップして、「笑顔」や「爆笑」
    を引き出すことにも、楽しみながら一緒にチャレンジし
    ていって頂けたらたらなと思っています。



忙しさの中でも出来ることとして、
対象者の「微笑み」を引き出すことは、
諦めずに継続していきたいことです。


この記事が参加している募集

仕事について話そう

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?