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トゥールの探す「フシギな本」を「自分の知らない未知の世界」に置き換えた。#買ったわけ

私は体調があまりよくないけども「体調不良で」会社を休むことはあまりない。循環器系の検査中とか、出勤途中でじんましんが出たとか、そういうときはなるべく行かないようにしている。
じんましんはほっとけば引っ込むことが多い(アレルギーの薬は服用する)。でもそのまま行って「顔真っ赤だけどだいじょぶ?」と言われるのは熱発と勘違いされそうで、ぶっ倒れるのはもっと迷惑(これでぶっ倒れたことはない)で、なにより厳しすぎる。という理由ですぐ電話して様子を見る。
有給はそういうときのために取っておくモンだと思っていて、自分の娯楽やら学びのために使う発想は、当時まったくなかった。

はい、貯金約100万ちょいしかない状態で八洲学園大学の門をたたきました。

『お金がない人は「学ぶ」資格もないのか?』より

「約100万円しか手元にない状態の私でも、入学ってできるん? 入学できたとしても、ちゃんと卒業できるんかな」

2021年の春、それを「買う」と決めたのはいい。選択肢は複数。どれを選べばいいんだ。ピックアップした大学のホームページとにらめっこ開始。
ひとつめ、関東地方。聖徳大学の通信教育。働きながらだと試験日に合わせて休みを取らないといけない。しかも日時指定。現地までも結構な交通費。この「スクーリング」は必ず行かねばならないという文字を見て戦慄したけど、一応資料請求候補として残す。
ふたつめ、近畿地方。近畿大学の通信教育。名前から関東ではないことを理解。仮に「スクーリング」で現地に行かねばならないものがあるときに行けない可能性大。Xで「図書館司書」を検索したときに出るのはだいたいここ。人数はいるが通信なのか通学なのかわからない。わからないから切る。
みっつめ、関東地方。八洲学園大学。「やしま」と読むらしい。神奈川県。「オンライン完結できる」…即、資料請求候補とした。
にらめっこを終えて各大学のホームページから資料請求をした。資料請求自体はタダ。まだ「買ってない」。

当然、働きながらだと単位取得の最終試験が受けられない可能性大。
数日後、聖徳大の資料が届く。冊子タイプ。しかも字が細かい。見方不明(リサーチ不足)。頭痛で頭が痛くなりかけてしばし放置。
さらに数日後、八洲学園大学の資料が届く。ペラ紙約5枚に必要事項だけ書いてあるシンプルなDM風。1年次と編入学次でかかるお金が違うらしい。高卒の私は「正科生」という。正科生の「入学から卒業までにかかる金額(桁数)」を見た。「0」が6ある。6だぞ6。

「いちじゅう、ひゃく……うわ、卒業までに(約)1,000,000円もかかるん⁈」指折り、3度ほど。目をひん剥く。

無知すぎて呆然。とりあえず落ち着け。一度に(約)1,000,000円が飛ぶわけじゃない。当時の入学金は20,000円(2024年度から変更)。よく読んでいくと、科目を追加するごとに加算されるシステム。やりくりすれば…まあなんとかなる計算だ。

 ──

私が買ったモノは、通信制大学(八洲学園大学)への入学。食べものでも飲みものでもない。思い出のモノでもない。終わらないと「モノ(記録)」が残らない、体験および経験。
定期的に8万〜13万円ほど飛んでいく。家のローンか。相違点は取れば取るほど金の「桁」が量産されるところ。なんとおそろしい買い物。

「フシギな本のウワサも気になるけど…それより、たくさんの本を読みたいからな〜」トゥール

おかげで思わぬつながりもできた。できすぎて驚きが隠せない。この大収穫はかなり特殊なルートを通ってやってきて、なんと今でも切れずに続いている。

トゥールの探す「フシギな本」を「自分の知らない未知の世界」に置き換える。置き換えたとき、私は「八洲学園大学の門を叩こう」となった。
学士(八洲学園大学を卒業すると「学士」の学位が取得できる)。図書館司書と学芸員の資格にすごく魅力を感じた。
「高卒」の学歴コンプレックスを抱いているのが秒でバレる。

笑いたければ笑えばいいさ!

いただいたサポートは「自分探し(できてないけど)」のために使わせていただければなぁと思ってます。