子どもの成長に関して「発達」という表現が使用される。では、心も発達していくのだろうか。

身体は確かに成長・発達している。筋肉も骨も強くなる。内臓も強くなる。視力も聴力も上がる。
同様に、考える力、認識する力も上がる。感情の色合いも豊かになる。把握出来る世界も少しずつ広がっていく。それで、同様に「心も発達していく」と言えるだろうか。

哲学においては知性・感情・意志の三つを心の機能として捉える歴史がある。確かに、この三つの機能は成長と共に発達していく。機能は発達していく。でも心そのものは、機能とはまた別のものではないだろうか。

成長と老化はどこで入れ替わるのだろう。
心の機能は…老化する？体の老化と共に心も老化する部分もある気がする。
あるいは心だけはいつまでも成長できるだろうか？
発達と成熟と老化は同じか。

老いることのうちには「出来ていたことが出来なくなる」という側面がある。それは成長や発達の一部とも言える。

発達の段階で失われていく感覚もあるだろう。そう考えれば出来なくなっていくことも発達の一部と言えるかもしれない。

発達の段階で人は乳歯を失う。それは永久歯を得るために必要な段階だ。さらに人は永久歯も失う。それは物を食べない世界にいくために必要な段階…ですかね。

心は不思議だ。身体に属しているのは間違いないけど、心は単に身体の機能のひとつだとは言えないだろう。精神とか魂とか、そういうものについて繰り返し考えてしまう。

流れる水が命だとするなら、流れている水面に反射して煌めく輝きが心、というのはどうだろう。それだと、心はいつか消えてしまうのだろうか。

個人的な好き嫌いの話しですが、生まれ変わりとか輪廻は気持ち悪い感じがするので信じていません。新しい肉体に入り込むというのはないと思います。
あと、全てが消えるということもないと思います。何かが何らかの形で残ると思います。
でも霊が地上に残っているとか、死んでなんかいませんというのも違う気がする。死にます。それはちゃんと死んでいます。
じゃあどこにあるのかと言えば…違う次元かなぁ。宇宙とかではなくて、異なる次元。

血の繋がりとか遺伝子の影響というのも興味深い。似ていることや親子の繋がりの嫌になるほどの強さ。

生まれてくる前の記憶…覚えてたりするのかな。いつか聞いてみよう。

私の最古の記憶は幼稚園に通うバスで歌をうたっていたというもの。4歳の時だ。それより前には遡れない。

この世に生まれ落ちて数ヶ月って、そう考えると不思議なものだ。この個体で何十年もやっていくなんて、大変なことだ。

老人が昔話を繰り返し話すのは、昔のことほどよく覚えていて最近のことは覚えられないからだという。
私が繰り返し話すだろう昔とは、いつ頃の話になるのだろうか。

頭でっかちにならず身体も動かすのが大事だ。でも心も大切に。

なんの話しでしたか。入口を忘れたまま出口に来てしまいました。老化ですね。

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