うさじい

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ウイバナ考 番外編5 ウイバナの日2024

イベントが終わってからの備忘録のようなことを綴るので論旨がまとまらないかもしれない。それと対極なのはウイバナの構成力だ。番外編5 青春永遠論でも述べたが、今までの延長線上にある「ちょっと違う」試みをして、それが大きな変革、成長へとつなげる。昨年から「毎年やろう」と言ってはじまった「ウイバナの日」。これが1年後にこうなっているとは。またもやうれしく想像を裏切ってくれた。 「今年は2会場サーキットで他のグループにも出演してもらいます」 これがこんな豪華なことになるとは。TIF、

    • 小西杏優さんからの課題

      先週、2024年3月13日、小西杏優さん、大西凜さん、星乃愛夢さんの3人組アイドルグループ、LOVE CCiNOが解散した。リーダーの小西杏優さんは小学5年生から続けていた12年間におよぶアイドル活動を終えると告げた(Konishi Ayu Solo Concert 2024年2月17日)。彼女の存在と喪失は私の推し活の動機づけ、イニシエーターであった。その過程をつづりたいと思う。 小西さんからの問いかけ 小西さんと最初に会ったのは吉祥寺でのイベントだった。当時はアイドル

      • ウイバナ考 番外編4 青春永遠論

        この「ウイバナ考」をかき始めるきっかけとはワンマンライブ「至誠」を見てからだった。そしてそれから1年3か月が経ち、満を持して再びワンマンライブ「青春永遠論」がUNIT DAIKANYAMAで開かれた。 ライブについてはへいち(HEICHI)氏の秀逸な論評が出ており、これに勝るものはないと思う。 例によってここではド素人の私の個人的感想、ツイート(ポストとは言わない頑固者)した内容を補填していきたいと思う。 まず、今回のワンマンライブは生のバンド演奏(一部か全部か)が入る

        • ウイバナ考 番外編3 サキマル節

          つい先程までGREATEST DiVA - sing.15 -にサキマルさんが出演していたので見に行ってきた。 特典会で「失礼かもしれないけど、とてもかわいかった」と言ったら「まるで普段かわいくないみたじゃない」と怒られてしまったので、急遽、言い訳を書いている。 サキマルさんが女性的魅力は言うまでもない。ただ、このライブは"DiVA"と銘打たれているように、歌唱力をかわれた面々がアコースティックソロで出演している。そのような場であれば、まずはパフォーマンスの善し悪しを感想と

        ウイバナ考 番外編5 ウイバナの日2024

          ウイバナ考 M 17青春のすべて

          【注意】あくまで素人の感想です これを書こうとしてから結構時間がたってしまった。 書くためにしっかりと聞き直すと、最初の考えからずれが出てきたためである。 通常最後の大サビは1サビを繰り返す。しかし、この曲は大サビが1サビと2サビのハイブリッドのような歌詞になっている。 だから初めて聴いたときには ”知ってほしい” ということを強く訴えたいのだと思った。 ”へんてこなままの自分を知ってほしい” それは承認欲求なのか、と勘違いをしていた。 青春というのは承認を求める過程な

          ウイバナ考 M 17青春のすべて

          義父との思い出

          6月19日義父(妻の父)が亡くなった。 数日前ICUで85歳の誕生日をむかえたばかりだった。 小柄で筋肉質で、とにかく働き者だった。 成人した6人兄弟の末っ子で、教育は受けられなかったが、若いころは大手農機具メーカーで働き、新幹線も整備されない時期に日本全国をトラックで往来したと、思い出をよく話していた。 日本の高度成長にのって独立。妻は社長令嬢として幼少期を過ごしたが、間もなく義父は交通事故を起こしてしまい、賠償ですべてを失った。それからは亡くなる寸前まで身を粉にして働き

          義父との思い出

          どうせ、生きていくんだけど無銭

          のどの不調から恢復したサキマルさんがすごい。 そして今夜の【7月無銭】「どうせ、生きていくんだけど無銭」は、私にとって、ウイバナさんのベストライブになった。昨年のTIFの野外ステージでの空に響いたライブを超えた。 セットリストも、日頃の熱さをものともしないアップテンポのナンバーをオープニングに並べ、復活したサキマル節がスリリングに加速していった。 爆発力 私の勝手な思い込みかもしれないが、ライブでの観客を圧倒するようなボーカルの力が炸裂するポテンシャルをそう呼んでいる。そ

          どうせ、生きていくんだけど無銭

          ちゃみドルが教えてくれたアイドルの本質

          射抜かれた。 アイドルでもないSHOWROOMライバーに、 アイドルソングでもない歌で、 今まででどのアイドルからも感じたことがない 「これがアイドル」 という衝撃を胸に打ち込まれた。 言うまでもなく「キュン死」した。 その人はちゃんみーさん。 ファッション雑誌「美人百花」の年間読者モデルFlowersの目指しており、そのオーディションのためにSHOWROOM配信をはじめた。 見てのとおり、端正な大人の魅力を放つビジュアルで、最初見たときはドクターコートの白衣を着せると

          ちゃみドルが教えてくれたアイドルの本質

          アイドル YOASOBI

          歌われてしまった…… TikTokのBGMがこの曲一色に染まって これでもか、これでもか、と頭をいっぱいにした。 「究極のアイドル」 を歌うだけあって、非の打ちどころがない。 どこのアイドルの曲?アイドルじゃない? 水曜日のカンパネラか? え!YOASOBI⁉ 幾田さんがラップ?うそだろ? アイドルの歌をアイドルじゃないアーティストに歌われてしまった…… DNAの二重らせん構造を解明したのが生物学者ではなく物理学者だったように。 ポアンカレ予想を解くのはトポロジー、と誰

          アイドル YOASOBI

          〈しかる依存〉がとまらない

          村中直人 著 紀伊國屋書店 978−4−314−01188−4 ちゃんみーさんに薦められて読んだ。 人はなぜ叱るのか?叱ることによって相手に恨みを買いかねないリスクを犯してまでなぜ? それは集団生活を維持するために集団の規範を破るメンバーに対して罰を与え、秩序を守る。この「利他的処罰」が脳内報酬で備わったことで欲求となった個体の集団が生き延びてきた、といういうことだ。 この本を読む前にちょうど読んでいた中野信子の「脳の闇」という新書にもちょうど同じテーマの章があり、同様の説

          〈しかる依存〉がとまらない

          ウイバナ考 M15 初花

          ゴールデンウィークあけに妻の入院手術で再び育児休暇、五連休。 やりたいことはたくさんあった。 植木の剪定 網戸の張り直し 窓掃除 キッシンジャー、柄谷行人… しかし、結局パズルとネットの奴隷になり、“推しの子”の一巻すら挫折した。ツイッターのタイムラインを流れるウイバナの”アコースティックライブ”と”共同主催”。ウイバナならではのこの企画を逃したのは本当に悔やまれる。 妻は無事に帰ってきてくれた。明日からはまた上司がいない分、いつもの2倍働く日々が待っている。 残

          ウイバナ考 M15 初花

          ウイバナ考 M3 僕らはまた夢を見る

          やっとワンマンのセットリストに戻る。 ウイバナの楽曲には多用されているが、この曲もサビを冒頭に持ってきている。 信じた夢が叶わなくてもまた夢を見てほしいから 悲しみの向こう側でも君想う 嗚呯 もし君がすべて失ってもまた手を差し伸べるから その手を握り返してくれる? 子供のころの志望を叶えられなかった者としては、なかなかつらい曲ではある。「夢は寝てみる者。多くの人間は生活のために希望しない仕事をするもの」と言われた世代としては生きていくことに「夢」という言葉を躊躇なくつか

          ウイバナ考 M3 僕らはまた夢を見る

          ウイバナ考 番外編 3 どうせ、生きていくんだけどさ。

          ウイバナさんの動きは早い。 「ウイバナ考」が遅々として進まないうちに番外編をとうとう3回出すことになった。アーティスト写真は2つも新しくなったというのに。 今回は昨日(2023年4月29日)、ウイバナの日、語り部の日と銘打たれたライブの特典会で質問しきれなかったことを書くためだ。そうしているうちに今日もライブは2本あり、ウイバナさんはどんどん進んでいく。 昨日のうちに書けなかったのは取り上げる楽曲が「どうせ、生きていくんだけどさ。」で、未配信で歌詞も一部しか正式には出ておら

          ウイバナ考 番外編 3 どうせ、生きていくんだけどさ。

          りっちゃん

          りっちゃんはいつもニコニコしている。 目が開かないんじゃないか?ってくらい いつも目を細めてニッコリしている。 りっちゃんは保育園に通う5歳の女の子。 黒くて長ーい髪がちょっと癖っ毛でウェーブをかけたみたい おしゃれな子。 りっちゃんはcity girl。 町を貫く国道。南北25㎞のうち、信号機はたった2個。 そのうち一つがお家の目の前。町の中心地のあかし。 役場もすぐ近く、町のメインストリートに住んでいる。 りっちゃんはおりこうさん。 お母さんの言うことはなんでもわか

          りっちゃん

          ウイバナ考 番外編2 エントロピース

          なんとも手の込んだエイプリルフールのジョークだ。聞けばほかの楽曲と同じくらいコストをかけたとか。ファンのためにここまで趣向を凝らしてくれたのはありがたいことだ。ただただ笑うしかない。🤣 ジョークに解釈を加えるというのは野暮の極みではあるが、頭の中がこの歌でヘビロテなのである。ガス抜きをせざるを得ないし、サキマルさんに「曲の感想を書いてもらってうれしい」と、社交辞令を言われていい気になっている。その勢いで思いを垂れ流そう。 あくまでドシロウトの個人的感想です。 タイトルの

          ウイバナ考 番外編2 エントロピース

          ウイバナ考 番外編

          「ウイバナの楽曲考察をする」とはじめてみたものの、まだ2編。筆が進まないうちに番外編を急遽書くことになった。 ことのはじまりは今日の特典会でのサキマルさんからのお話。 「(4月1日の新曲発表にむけて)どんな曲が好き?」 という質問の答に窮し、時間切れとなったのでここで返答を試みる。 結論を先に言うと、 「女性が作る曲」 である。 ここでやたらとくどい前置きを入れるが、現在のウイバナの世界観になんの問題も感じてはいない。確かに同じ世界観の楽曲が数多くなってくると、「変えな

          ウイバナ考 番外編