職場の今の調理師さんは、掃除がとても好きで、なにやらこだわりがあるらしい。

普段の営業後の器具の掃除や、設備の掃除は、今までこの食堂にいた誰よりも熱心だ。

踏み台を使って、あちこちのフィルターを外し、「え、それ取れたの？」という、蓋という蓋を取り外して、日々洗いまくっている。ドブ掃除もしかり。

フライヤー、レンジフードの内側の掃除も抜かりない。ぴかぴかに洗いあげる。

洗い上がりを見た時、油やハネ汚れがすごすぎて、元々はこんな色だったん！（驚愕）

今までを思うと恐ろしくなる。

掃除というのは、ここが汚いと気づくことがまず第一にあって、その設備なり、器具なりの構造を知らないと、外すこともできない。

一人暮らしをして、賃貸というお部屋に暮らして、知ったこと。

実家は持ち家だったから、ぶつけたらどうしようという心配も、うっかり壊して弁償という恐怖もなかった。

母や父が、これはこう外して、掃除すると教えてくれて掃除したり、そもそも子供の私が掃除や手入れをしない場所や場合も多かった。

一人暮らしを賃貸の住まいでしていて、外し方を取説を見て、壊したらどうしようと心配しながら、不安になりつつ外して掃除をする。

お部屋をいつかお返しする時に、あまりに汚れていて、次の人が困るというのも、なんだか大家さんに申し訳ない。たぶんクリーニングが入るとは思うけど。

職場も、場所を借りるという意味では同じことで、この調理師さんの掃除の仕方を見ていて、毎日のように「へえ、こんなに綺麗にできるのか。すごいなあ」と思っている。

もちろん衛生の観点からも、日々の掃除は大事なのだけど。

今までも、衛星点検の時に、汚れていてはよくない場所が汚れていてバツがついたりする（減点）と、後で掃除しようねという流れにはなっていたけど、日々徹底掃除というふうではなかったので、カルチャーショックだ。

職場環境が変わる。

人が変わる。

私には不安要素、よくないことの象徴だったけど、こうやっていいことも、環境や人が変わることであるんだなと思った瞬間だった。

今度のGWには、家のカーテンを洗おうと思う。

【今日の英作文】
彼女はきっと全部手に入れると思っている。
She's sure of getting all of things.

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