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thanksカード

9月いっぱいで、今の所長が異動されることになったので、お礼のカード(色紙)を先輩パートさんと書くことになった。

お別れカード。感謝のカード。なんでもいいけど、私はthanksカードと呼ぶことにした。

言葉は本当になる。

お別れの、寂しさいっぱいのカードは誰も望まない。

だったら、書かない方がいい。

私にとっては2年と少し。他の先輩方は3年と少し。

その間の感謝を伝える。

言い出しっぺの私がカードを買ってきて、レイアウトとか、所長の名前とかを書く。

先輩パートさんたちがコメントを書いてくれたものに、最後のデコレーションもする。

話は少し変わるけども、私の母は、以前老人介護のデイサービスに勤めていた。そこの利用者さん(ご老人)の誕生日カード作りが、任務として割り振られていた。

母はそういうカード作りがまるきりできない人だった。よって、母が名前とコメントを書いたカードに、なぜか私が代わりになってデコレーションと仕上げをしていた。母はこの苦痛でしかない誕生日カード作りに残業代が出ないと、文句たれたれだったけど、代わりに作っていた私に残業代や、サービス料金が払われたことはない。

あんた言うても、名前とコメントしか書いてないやんか。
というのが、私の心の声。

コメントも思いつかないとか言うので、ご本人様を全く知らない私が人物像を母から聞いて、お祝いメッセージを考えたりもしていた。偉いな、私!

職務放棄もいいところ(と今はこっそり思う)。残業代云々なんて、よく恥ずかしげもなく言えたもんだと本当に思う。私に残業代のいくらかをくれる予定だったのかな! 母は、そんな気前のいい人じゃないけど!

1月の誕生日の人には、松や梅の花を画用紙で形に切って、小さな小さなパーツをいくつも作り、のりで貼って組みたててデコレーションした。華やかで煌びやかにして! と、リクエストがあったので。。。

仕上げにかかる時間は、1枚につき1時間半から2時間。それが5枚から10枚(以上の時もあった)あった。結構な労働だ。

そんな感じで、数年誕生日カード作りを代行したおかげか、だいぶ鍛えられていたようだ。

thanksカードの真っ白い面を見ても、全然ビビらない自分がいる。

経験ってすごいものねぇ。と感心した。

簡単にレイアウトを決めてしまってから、コメントを書くところも、他の先輩パートさんが分かるように区切って、自分が最初にコメントを書く。

自分のコメントがみんなに読まれて恥ずかしいとか、そういうのはもう棚上げである。

最初に書く人の特権は、1番都合のいいところに遠慮なく書けること。

先輩パートさんからカードが返ってきた。

さて、デコろうか。

今回は、シールでデコレーションしようにも、手持ちにシールがそんなにないし、ポイントになるものを作るための画用紙もない。

道具は色鉛筆だ。

可能性は無限だ! どんとこい。

カードの台紙が、誕生日カードのような色画用紙じゃなくて真っ白というのも幸いした。色鉛筆がちゃんと映える。

色鉛筆で、罫線のような蔦模様を描き、カラフルな水滴を描き、黄色の星をあちこちに飛ばす。

よしよし。華やかになった。

というか、とても楽しい。

誕生日カード作りを大変とか、苦痛と思ったことはなかった。なんで身も知らない人の誕生日カードを私が作るのだろうか、とは思っていたけど。

経験は何よりの宝だなあ。

ここだけ、母に感謝。

所長に渡す日が来るのが楽しみなような、その日はお別れの日だから、ずっとずっと来なきゃいいのにと思うような。。。

【今日の英作文】
「何より大切なことは、心が自由が自由であることです。」
"Above all, let your heart free.''

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