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思い出し○○ーその2

思い出し○○その2は、困惑。

私には、1つ年上の幼なじみが2人いる。ご近所の2人で、男の子と女の子。よく3人で遊んだ。

保育園とか幼稚園とか、小学校に上がったばかりとか、その頃の知識の量とか、発達具合は1年でも大きく違うらしい。

ーーとは、今になって思うことだけど、その頃は、よく知らない、分からないことを2人はよく知ってるなぁくらいにしか思ってなかった。

ある時、何かのおりに2人が私になにかをはっきり言いなさい的なことを言った。

そうじきに言うんだよ!」

「そうそう!」

そうじき!」

え? 掃除機? なんで?

2人の言うことだから、たぶん正しいんだろうけど、私はなんでまた掃除機に向かわなくてはならないのか、わけが分からない。

2人はいつまでも私が煮え切らないので、だんだんイライラしてくるし、私もなんで掃除機、掃除機と言われなきゃならないのかわからなくて、ついにキレた。

「やだよ!」と。

もう、お気づきだと思うけど、2人が言ったのは、「正直」。私の耳(と頭)が悪かったのか、2人が訛っていたのかは知らない。両方かも。そして、2人が「正直」の意味をちゃんと理解していたのかも、かなり怪しい。

私が嫌だと言ったら、そうかぁ。とか言ってその場がおさまってしまったからだ。

「『正直』に言え」と言いつつ、「嫌だ」と反抗されて、ほこを収めるようでは、「正直」が型なし。

このそうじき事件のあと、私は母に「そうじきに言えって言われた!」と報告した。母もなんでそうじきが登場するのか分からず、困ったねとかなんとか言っていたと記憶している。

私が「正直」でなくても、2人はそのあとも仲良くしてくれた。やっばり、2人は「正直」という新しいワードを覚えたばかりで、使ってみたかっただけのような気もしている。

実験にさらされるのも、年少者の常。仲良くしていた2人に揃って、責め立てる様子は結構なトラウマだけども。

この2人については、またどこかで書くような気がする。

小さい時の頃の方が面白経験が多い。困惑したけど、いい思い出。

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