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ENFPから見たMBTI各タイプ⑨、ISFJ


1.はじめに


今回はMBTI、ISFJの紹介記事になりますが、今までとは違って会話形式でお送りします。

これは、最近、ISFJを理解するのに参考になりそうな、友人との会話があったためで、性格特徴について雰囲気が伝わると幸いです。

なお、かなり長いのでご注意ください。

2.人物紹介

Usagin:私。ENFP。結構典型的なタイプ。MBTIにハマっている。

St.M:比較的最近出会った私の新しい友人。ISFJ。特に倫理観が強く、誠実。
人は彼を「サンタさん」と呼ぶ。詳しくは以下のページを参照のこと。

以下、実際にあった会話です。

3.解答パターンを気にしない(Ti、内向的思考の特徴)

Usagin:MBTIの性格タイプですが。

St.M: 僕はISFJですよー。

Usagin:性格傾向と能力の傾向は別物と考えている人もいますが、私は多少なりとも影響を受けると思ったりしてるんですね。

St.M: 僕もそう思うよ。
ウサギんから見たらISFJっぽく見える?見えない?

Usagin:性格的にはISFJと言われればISFJに見えます。
ただ、能力の面では、実は像がまだブレてます。
というか、サンタさんは瞬間記憶力はかなり高い可能性がありますね。
勉強時間が少ないのに高い偏差値を出せていたのなら、他の人との比較や全体での位置付けで言えば、そんな感じになるかと。
ただ、本人の意識や感覚だと、また、違ってるのかもしれません。

St.M: 僕の感覚では、タスクがゲーム、テニス、勉強しかなかったからだけな気がしてる、、
勉強は、、その時点で出された宿題をこなしていただけ、、
でも特殊だったのは解答を見なかったこと。

Usagin:解答を見ない?

St.M: 答えしか見ない。
答えが違ったら、答えが合うまで考える。

Usagin:途中式の確認とかをしないとか?

St.M: しない。

Usagin:なるほど!

St.M: どんなやり方でもいいから答えが合うまでやる。

Usagin:ISFJっぽいですね。

St.M: そうなの?

Usagin:INTJなら、最大効率でラクしようとすると思います。
そして、解法のヒントが気になるはずですよ。

St.M: 結果的に、今までやったことがない問題が、問題文で与えられた条件から答えに導けるようになった。ヒント見る気なし。

Usagin:サンタさんは、自分の頭で考えることに抵抗がないでしょう?
さらには、他人の考えが、本当に真実なのか、鵜呑みにせず、そこまで確信とかもしないという。

St.M: その通りやけど、なんで分かるの?

4.構造把握が苦手(Ti、内向的思考の特徴その2)


Usagin:記事に書いたTe、外向的思考、これがサンタさんは苦手と推測します。記事に書いたように、私はこれが構造把握の力だと思ってて、文章の全体構造、他人の考えの総合的な把握、空間認識、コンピューターのシステムの全体像、そういうのにも関係すると。

St.M: 外向はしてないな〜。
正直、負荷が大きいねん。
外向やと、1を聞いて100を知る状態。
ライトノベルとか漫画じゃないとしんどい、、文学とか無理。

Usagin:それに対して、物事を筋道だてて考えるのは得意なわけです。
こっちはTi、内向的思考の働き。
それぞれの個別の理論の整合性をチェックするのは、得意になると。

St.M: それは言えてる。

Usagin:私は、外向的思考に偏ってます、私は文章のジャンルは問いませんよ、漫画やラノベから、文学、評論、科学論文までイケます。
その代わり、実は深く物を考えるのは、かなり苦手なんですよ。

St.M: そうなんや〜意外、、

Usagin:他のスキルで補ってる、って感じですね。

St.M: 小さいコマが高速回転がウサギん。
デッカい玉がゆっくり回転が僕。

5.Ne=拡散とNi=収束の傾向

Usagin:さて、サンタさんに話の焦点を戻しますと。
仕事とか考えとかで、ある程度集中してやり続けてると、たまにアイデアが閃いたりするわけですね。
サンタさんは、どちらかと言うとそういう拡散思考寄りだと、推測します。
でも、こういう特徴は薄いんじゃないかと。

St.M: 確かに拡散してる。
けど最終的に収束させる。

Usagin:この逆の思考の収束傾向は、シンボル化に代表されます。
これは、たとえば、思い込みが激しいということ。
この思い込みの激しさは、サンタさんには、あまりないと思います。
INTJの人とかは、この収束傾向が強いですね。

つまり、サンタさんは収束傾向より、拡散傾向の方が強いと考えます。
でも、仕事上、最後は収束させないと、まずいですよね。
仕事以外でもそうですが。

個人の思考スタイルの癖とかだけでも、こんな感じに分析はできますね。
これらを総合すると、ISFJです、ここまでは一致率100%。

St.M: この間の会議でしゃべってた人はほぼ収束させる気なしやった。

Usagin:拡散て言うと、僕みたいな人ですけどね。

St.M: 収束させるのは訓練必要?

Usagin:放っておくと、いつまでも拡散しますが、必要性を感じると脳がまとめる方向にモードチェンジしますね。
訓練はしなくても大丈夫。

6.数学的思考(Ti、内向的思考の特徴その3)

St.M: 少し話変えるけど、僕の文章って数学的?

Usagin:どちらかと言えば、そうですね。
でも、数学意識させるほど顕著じゃないですよ。

St.M: 数学の集合って覚えてる?

Usagin:ありましたね。

St.M: なんか重複なく全体像を表現して、一つの解を導くように書けている気がする。

Usagin:AとA以外、とか?

St.M: 多くの人の文章は、全体像の一部のみしか書いてなくて、しかも、重複して書いてしまったりする。
重要だから繰り返しているわけでもなく。

Usagin:ふむ、まとまりのない文章ってやつですね。

St.M: 自分の主張の正しさを証明するには、A以外も漏れなく書いて、それを否定しないと、Aが正しいと言えない。

Usagin:ですね、AまたはA以外、これは全体を説明するには真理です。
AまたはBでは、全体を説明できません。

St.M: 大抵の人は、Aが正しい、で終わり。

Usagin:あ、Bまで出ませんか。

St.M: Bが出る人もいるけど、AでもBでもないを否定しきれない。

Usagin:こだわり、ですねぇ。
他の人は、多くは、あんまり気にしてないと思いますよ。

St.M: こだわりというか、、
A以外も考えてるってことを記述してないと頭に入ってこないんよ。

Usagin:それは、ISFJっぽいですね。
パッと見で、全体を補間して想像で埋める、というのが苦手なのかもですね。

St.M: Aが正しい、じゃなくて、Aと思う、ならまだ頭に入ってくる。

Usagin:Aが正しいだと、証明になってないよね?と、脳内でツッコミが入るわけですね。

St.M: そうなんよー。

Usagin:そして、インプットを阻害する。

St.M: そうそう。

Usagin:そのお気持ちは、想像できますね。

7.ISFJ的特徴まとめ

St.M: 学校の勉強は簡単、正解があるもん。

Usagin:私は逆に、少ない情報から全体を予測するのが得意ですし、やってて楽しいですね。
そして、やっぱりサンタさんは記憶力が良いですよ。
私は全然勉強しない人だったので、数学はよかったですけど、他は、サンタさんの成績よりある程度下がりますね。

St.M: 短期記憶も悪くないんよ。
けど、拡散思考がキャパを圧迫してるんよ。

Usagin:他の人は、もっと記憶力ありませんよ。
サンタさんをISFJと仮定して、推測すると、その圧迫してるのは拡散思考じゃなくて普通の思考ですね。
普通の思考のひたすらの積み重ねがキャパを圧迫している、と推察します。

St.M: うーむ。狭い世界で生きてるから、学校の勉強内容がキャパを圧迫しなかっただけな気もする。
確かに、拡散思考って自分で言ってて違和感がある。

Usagin:拡散思考は、1聞いたら10の情報を一瞬で弾きだすとか、そういうのの説明に使われます。

St.M: なるほど。

Usagin:でも、どちらかというと、収束よりは拡散気味だとは思います。
でもそれ以上に思考を積み重ねるタイプだと思いますね。

St.M: 僕はA→B→Cをひたすらやる感じ。
普通はCで終わるけど 、僕はZからその先へ行ってしまう。

Usagin:なるほど、一本に繋がってるんですね。
また、別の角度とかのを検証をしたりは?

St.M: 別の角度もありそう、枝分かれは途中でしてるね。
枝分かれした時は、どこが本筋か判断していく。

Usagin:で、いつか、合流するわけです。

St.M: それは分かる。

Usagin:合流できなかったら、削除されるでしょう。
経験としては記憶されますが、正しい考えとしては認識されないわけです。

St.M: 例外としてメモリーするよ。

Usagin:なるほど!確かにそうですね!
事実確認ができてれば、それは例外ですね。

こういうのは、16タイプで、結構特徴が出てくるんですよ。
心理機能の組み合わせで、人は、自分で思ってる以上に、他人とはその頭の中の処理や好みが異なってるようです。

8.環境と選択

St.M: 脳の処理傾向が生まれつき決まっているというのは、甥姪を見てて痛感したよ。
あっ、環境で決まるんじゃないんやって。

Usagin:勉強の面で特にでしょう?
家庭教師でもさせられましたか?

St.M: いや、2才までを見てて。
2才時点でこんなに個性って現れるんやと。

Usagin:2才でもう差が出てきましたか。

St.M: 例えばね、ADHD傾向が強いと考えるよりも先にうごいちゃうから。

Usagin:多動ってやつですね。

St.M: 欲望に忠実に。

Usagin:あー、目に浮かびますね。

St.M: 結果的に筋力がつく、パワーもつく。

Usagin:その辺は神経症傾向がかなり影響すると思いますね。
ストレスに強いか弱いか。
ストレスに強いなら、パワーがつくでしょう。
ストレスに弱いと、ADHDっぽくても、また別な感じになるかもです。

St.M: 同じようなことが勉強能力にも言えそう。

Usagin:言えるでしょうね。

St.M: 子供の先天的な才能と親が与える環境がマッチするといいけど。

Usagin:マッチしないと、色々とありますね。

St.M: 毒親だと厳しい、、

Usagin:それも人生ですよ、、、

St.M: アドラー心理学でいうと、親のせいにして努力を放棄するか、
これからの自分は自分が作っていくと思えるか。
ギフテッドはドロップアウトしやすいだけに、どっちを選ぶかで人生が大きく変わるね。

Usagin:それも、一種の適応行動ということですね。
自己肯定感とも密接に絡みますが、その辺は動機付けとして強力ですね。
ケアとか、注意も必要かもしれません。
結局は、人は環境との応答で形づくられますからね。

St.M: いい出会いがあれば、、

Usagin:それは、最良の環境と言えます。

St.M: でもね、でもね。
いい出会いは、足掻かないと訪れないんよ。
足掻けば必然になるのよ。

Usagin:それは、ありますね。
足掻けば、助けを引き寄せるというのはあります。

St.M: だから、どちらの選択を自分がするか次第なのよ。
人生に一発逆転はない。

Usagin:そうですね、結局はそういうことになります。
ただ、私は、なるようになるとも思ってますよ。
人は、どんなところにも適応する、住めば都ってやつです。
そもそも、逆転しなくても、そこで幸せになる人もいる、という発想ですね。

St.M: 支援なんて本来はいらないかも、自己責任ともちょっと違うんだけど。

Usagin:その辺は色々な解釈、見解ができます。
私の思想について少し話すと、この世界や人々というのは、基本的になるようになってると思ってます。
社会としては未成熟ですが、自然界のバランスとしては完成している。
で、そこで私ができることが何もないか、というと、そうでもない、と思います。
この世界というのは、私を含めての世界ってことですね。
完璧なパズルの、最後のピースになるのが自分だと思ってます。

St.M: 僕も同じ考えだよ。

Usagin:だから、自分がやりたいようにやるのが、正解だと思うわけです。
つまり、サンタさんが支援をしたいのであれば、それはおそらく必要なことなのです。
される側にも、善い影響はあるのだろう、と思います。

St.M: でも永遠に完成しないパズルの名もなき1ピースでいいと思ってるよ。

Usagin:まあ、私が生きてる間は完成しませんね!

St.M: 今日はありがとう。
能力分析はスッキリしたかな?

Usagin:スッキリです。

9.解説

ISFJの心理機能の働きの強さは、Si(内向的感覚)、Fe(外向的感情)、Ti(内向的思考)、Ne(外向的直観)の順になります。

Siは記憶力と関係して、ISFJと見られるSt.M氏は学生時代、非常に学業成績が良かったという特徴があります。

Feは意思決定の判断の中心的な役割を果たします。そのため、ISFJは周囲の感情に配慮のある、利他的で慈善的な価値観を形成することが多くなります。

St.M氏について、この点は、人物紹介のリンク先をご覧いただけば確認されることと思います。

Tiが第三機能となりますが、これは経験を積むと大きく発達することがあり、その発達次第では思考型に遜色ない働きをすることがあります。

また、St.M氏に関しては、会話の中でその特徴的な思考スタイルが確認されます。

このTiの強さはTeの相対的な弱さにつながっていて、氏がTe的な処理について苦手であるところが見て取れます。

最後のNeですが、これは4つの機能の中では一番弱く働くものの、意識的に使えるので、Niよりは前面にでて意識されることが多いと考えられます。

St.M氏についても、会話の中でNiよりもNe優位の様子が見て取れます。

氏については、大体のところ、Si>Fe>Ti>Neと考えて、矛盾が生じないことが確認され、傾向の一致が強いため、おそらくISFJで問題ないだろうと私は判断します。

あとがき

上記の会話の後に思いついた話ですが、サンタさん(St.M氏)のクローンを大量に作って、社会の各所にばら撒いて観察してみたら面白そうです。

一種の社会実験ですが、それぞれの環境に適応したサンタさんズがどう分化するか、実に興味深いと思います。

そして、最後に全てのサンタさんを一堂に集めて、そこで何が起こるかを確認するわけです。

ちなみに、私の予想では、集まったサンタさんズは、クリスマスに向けて子供たちにプレゼントを配る準備をすると睨んでます。

これがホントのサンタクロースならぬ、サンタクローン。

お後がよろしいようです。

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