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ENFPから見たMBTI各タイプ③、INFP

1.可愛いよINFP、可愛いよ

私(ENFP)は自分の正しさ、自分にとっての正解というものを確信してしまっているので、それがたとえ自分以外の全人類にとって間違っていると指摘されても特に気にはならない。

自己肯定感は常にMAXの状態だと言える。

そういった自己肯定感と最も縁遠い性格タイプがINFPだと言えるだろう。

自身の存在と環境への適応に関する不安感、人生の悩みというものと切っても切れないのが彼らである。

彼らのTe(外向的思考)は抑圧されていて、特定状況下における最適解を素早く選び取って、自らの人生を切り開いていくような、そういった器用さは彼らにはない。

正解が見えないのと同時にFi(内向的感情)は強く働いているので、それが彼らの不安感に拍車をかける。

彼ら自身の強い感情は彼らの意識をその内面へと誘う。
彼らINFPは、自分自身に対して興味津々だ。

その分、外界に対する興味は薄くなりがちである。
その興味の薄さは彼らが正解を掴むのをますます遠ざける。

対象に興味を持つことは、対象を理解する上での第一歩となるのだが、その一歩を踏み出すのが苦手であると言えるだろう。

結果、彼らは悩む。
悩み続けるのだが、悩み続けるその姿勢は多くの場合彼らの問題を解決しない。

こういったことは、INFPとしては基本的な、本質的な性質だ。

2.私はINFPを肯定する

INFPがこういう人間なのだ、というよりは、こういった性質を持った人間がINFPとして括られるのだ、と言った方がより正確かもしれない。

多くのINFPは、こういったありのままの自分が他者によって受け入れられることを心の奥底で望んでいる。

愛されたがっている。

そして、他者へのその期待を完全には捨てきれずにいる。
ただ、そう簡単に実現するものとも思っていないので、彼らは自身の本質を周囲から隠そうとする。

彼らが自身が抱えているものを嬉々として語るのは、彼らが心を許していて、安心している相手にだけだ。

彼らの分かり難い性格は、分かる人間には分かるのだが、察しの悪い人間からはその細かい機微が理解されることはない。
彼ら自身も、半ば許容されることを諦めているのかもしれない。

そんな自身を肯定できない彼らに代わって、私(ENFP)が彼らINFPを肯定しよう。
彼らINFPの在り方は、そのままで既に美しい。

3.全てのINFPはダイヤの原石である

INFPはダイヤモンドの原石である。

本来、人の価値に差などはない。

人の持つ個性、オリジナリティには単純さ、複雑さ、ある種偏りの違いはあっても、上下というものはない。

しかし、世の人間達には人の仕事に金銭的な価値を付けたがるという悪癖がある。
INFPはそういった他人の評価を気に掛けてしまうようだ。

私(ENFP)が見るところ、INFPの抱える精神世界は全性格タイプ中、最も複雑で、かつ希少性が高い。
INFPは、一人一人が極めて豊かなオリジナリティを持っていると言えるだろう。

ただ、彼らの多くは社会的にその真価を評価されることはない。
なぜなら、世間の多くの人間はその価値を理解できないからだ。

つまるところ、いかに希少な宝石である彼らも、原石のままでは宝石だと分かってもらえないのだ。
そういった人を見る目がない人間達にすら理解できるレベルにまで磨き抜かれたINFPが、社会的に評価されることになる。

そこで必要になるのは、彼らのオリジナリティを十二分に表現する力、表現力だ。
その表現を通して、ようやく世間の人々は彼らINFPを受け入れることができるようになる。

しかし、間違えてはいけない。

この段階に至っても、実は、彼ら大衆の大部分は、そのINFPのオリジナリティの本質を理解していない。
その表現に、何かしらの凄さを感じているだけなのだから。

彼ら自身の真実が社会に理解されることは少ない。
しかし、彼らの精神世界は、たとえ多くの個性が埋もれたままだったとしても、確実に人類社会を豊かにしている。

私は、人類を救うのはINFPだと思っている。

4.未来におけるINFP

現在において、世界を面白くしているのは彼らINFPなのだが、未来においてその重要性はさらに高まるだろう。

およそ文化の領域でAIの発想力、想像力が人間を大きく超えた時に、そのAIが生み出したものに意味と価値を与えるのはINFPの仕事になるだろう。

その状況下では、他の性格タイプでは、もはや、AIが提出したもののどこが創造的か理解できず、その真価を評価できないからだ。

将来、INFPはAIと人類を繋ぐ役割を担うことになると、そう私は期待している。

5.INFPには癒しが必要

現在に視点を戻そう。

どこかで言われていたように、人間は異分子を排除することに関しては、右に出るものがいない存在だ。
世のINFPにとっては、この人間社会は実に生き難いことだろう。

社会において回復役の役割を担う彼らは、しかし、他人を癒すことはできても、自分自身には回復魔法をかけれないという呪いを受けている。
そんな彼らを癒すのは、INFJやENFJ、ENFPの仕事なのだろう。

もし、これを読んでいる貴方が、身の回りに傷ついているINFPを見かけたら、さりげなくにでも癒してあげて欲しいと、切に願う。


追記

この世には長く、深く悩んだ人にしか出せない色もあるので、一見解決には繋がってないように見えても、それすらも経験値としては等価と言える。

INFPの人には「この世に正解は存在しない」ように見えるかもしれないが、私は「この世のあらゆることが正解」だと思うので、心の赴くままに生きてみるのも良いのかもしれない。

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