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回復日記 Vol.2 小松菜のシンプル炒め

いくら長い付き合いでも、たとえ親しい人でも、最後に会ってから時間があいてしまうと、次に会ったときに、出だしうまくしゃべれない。エンジンがかかるまでは、どことなくよそよそしい態度をとってしまう。

これって、人見知りあるあるだと思っているのだけれども、この現象が文章でも起こっています、私。それをなんと呼べばいいのだろう。文字見知り?


先日、風邪をひいて、熱はすぐに下がったものの、そこから咳がなかなか抜けなくて(私は体調を崩すとたいてい咳が残ってしまう…)、咳でよく眠れない日々が続いていて。実は、まだゴホゴホしています。

そうなると、仕事して食べて寝て、くらいでせいいっぱいで…。という状態が続き、それをようやく抜け出しつつあり、よくなる兆しが出てきた今、何か書こうかと思ったら、ああ!今まで見えていなかった壁が、なぜか見えるようになってしまった。

親しみを持っていたこの場のはずなのに、ちょっと緊張している。やれやれ、私。

とここまで書いたら、少しエンジンがかかってきました(笑)
ちょっと前に買ってあった
『10品を繰り返し作りましょう』 著:ウー・ウェン
この本をみて”小松菜のシンプル炒め”を作ったら、ばっちり美味しくできました!ということをお話したいと思います。

ウー・ウェンさんのお料理本のファンの方は、多いですよね。
私は、これが1冊目。
”小松菜のシンプル炒め”は、この本の中で、おそらく一番シンプルなレシピだ。でもシンプルだからこそ、基礎が大事。でないと、まずくも美味しくもないものが出来てしまう。

小松菜といったら、我が家の食卓ではトップ1、2を争うくらい登場回数が多い野菜だ。煮物など主菜にも使うし、お味噌汁にもよく入れるし、ナムルとか副菜にもよく登場する。
問題なのは副菜として炒め物をするときで、小松菜のにんにく炒めなんかを作ると、なんとなく水っぽくなってしまう。強火で水分を飛ばそうとするけれど、そうしようとすればするほど、水っぽくなってしまうなあ、なんて思っていた。

それが、この本で解決です。
まず、

油はうまみです。「だし」の役目です。


野菜炒めは、くせのない太白ごま油で作るのがおすすめ。


ということなので、太白ごま油を買ってきました。
そして、炒める前に小松菜に塩をふるのです。ここポイントでした!

塩をひとふりしておとなしくさせたほうが炒めやすいです。

つまり、小松菜の水分を出やすくすることなんだそう。

野菜炒めは、野菜の水分が熱せられ、その蒸気で野菜に火が通り料理です。

今回、そのことがとてもしっくりと、私の中にも入ってきました。結果、全然、水っぽくならなかったのです。
そして、ウー・ウェンさん流にいうと「ねぎ神様」である長ネギと一緒に炒めものにしたら、最高においしい1品ができました。

昔、よく通っていたバーで隣の席に座っていたおじさんが「たいていの料理本ってさあ、分量と作り方しか書いてないでしょ。どうしてそれを入れるのかとか、どうしてその工程がいるのかとか、理由が書いてある料理本があるといいよね」と言っていたのを思い出した。

そのときは、料理もしなさそうなおじさんが(偏見ですね、失礼!)どうして、料理本のことをあれこれ言っているのか、と思っていたのだけれども。今の私は「確かにそうですね」と心から言えるだろう。

この本の読み物的要素も好きです。



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