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自営業の女性の産休


前回の記事の、
妊婦だったり赤ちゃんがいるのに働いていると「旦那さんがちゃんと稼いで養ってくれるんだから働かなくていいじゃない」とか言ってくる人がわりといる。
って部分を引っ張りたいんですが…
まぁそもそも、いろいろ考えて、働くという選択をし終わってる人に向かって他人が言うセリフじゃないんですけど(今日はいい天気ですねレベルの社交辞令と思って流してますが)これ、フリーランス、自営業の女性にとっては、更に言われるとイラッとするワードだったりします。


なぜなら会社員の女性と違って、休むことはお給料ゼロ、ではなく、マイナス毎月ウン万円、だったりするのです。


自営業の種類にもよりますが、事務所や店舗を構えていればその維持費がかかってきます。 更に開業時のローンが残ってたり。産休で数ヶ月稼働できないから家賃がもったいないからと言って、その間店舗をたたみ、復帰後にまた作り直す? そんなことは現実には余計お金がかかって無理で、閉店しっぱなしの店舗に家賃を払い続けるか、保活に失敗しようものなら廃業してしまうか、という選択を迫られる女性も少なくないはずです。私の身の回りでは、一人でネイルサロンや鍼灸院を営んでいる女性がその悩みに直面していました。


一体どうして、保活において自営業の方が点数が低く優先度がさげられてしまうのか本当に納得できない。自営業こそスピーディーに復帰しないと死活問題なのに。維持費がかからない業態だとしても、一度離れたクライアントがもう戻らない恐怖とか、本当、間空けてられないのに。


自営業なら子供を連れて店舗に出勤できる??
子供連れで緻密なネイルや鍼灸の施術できますか?
カメラマン的には大人でも気を使う機材だらけ商品だらけの撮影現場に子供つれていけると思いますか?
自宅でのデスクワークなら子供が寝ている間にやれ?じゃあ親はいつ寝るの?


いや、できる現場もあると思いますし、やってる人もいますし、私も何回かやりました。でも月齢にもよりますが、生産能力の落ちっぷりと疲労感は半端ないです。正直言ってSNS受け的にたまにやるイベントレベルですし(これを許してくれる人、他に居ないかな〜的な願いを込めて)現場でのシッター要員必須だから採算厳しいし、クライアントも本当に支障なく受け入れてくれるところも稀にあれば、絶対無理なところもいっぱいあります。
そりゃインスタ見てると蜷川実花さんとか赤ちゃん連れて日常的に世界中飛び回って仕事してますけどね。ご本人が超人な上に多分スタッフも予算もいっぱい付いてますから。一般人が真似するのはものすごく大変です。


旦那さんの稼ぎで産休中の生活費を担うくらいは問題なかったとしても(これが普通の「養う」ですよね)稼働してない店舗の家賃まで払える旦那さんってどこのセレブですか? 女性側も、産休中に休業中の商売の維持費を旦那さんが払ってくれる事を幸せと思う人もいるかもしれませんが、普通の自営業者の感覚だったら自分でどうにかすることがプライドと幸せと思うものです。


そして、これが私がストックフォトを始めた理由でした。
ストックフォトの売上が月にこれだけ行けば、産休や子供ができたことによる仕事の減少が怖くない。という目標を立てて。そして若くないんで最初からめちゃくちゃ本気で。達成してから妊活に入ったのでした。


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