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新興国の男性と結婚して思うこと

【うし子の日記】

養老孟司と宮崎駿の対談集

日記読んだよ。忍耐の期間も「毎日一つでも新しい経験をしよう」とすることで毎日がキラキラして見えるね。それ、私もやってみよう!甥っ子たちに海を初体験させるというのも、すごく素敵な体験だね。どんな反応をするのだろう。想像しただけでワクワクするよ。
初めて海に行く甥っ子くん達を想像したら思い出したのが、この本。
大好きなふたり、養老孟司と宮崎駿の対談集。

「脳化社会」に警鐘を鳴らす養老さんだけど、都会での生活は五感を使うより、まず脳で考えることが多くなっているね。でもせめて子供のうちくらいは五感をいっぱいに使って世界を感じてほしいと思う。もし子どもを授かれたら、自然派育児をしてみたいなぁ。

真面目で気がよくて、実に優しいいい子たちなんだけれど、一方で信じられないくらいに、生きていくための武装に欠けている。武装というとおおげさだけど、世界のことを予見する知恵とか、当座の困難を手先で切り抜ける方法といったことを備えずに、なにも持たずに出てくる。

同世代の二人が現代の子供たちが育つ環境への違和感を語っているのだけど、「生きていくための武装に欠けているって、まさに私のことだなあ」と思う。日本で普通に生活しているとあまり気にならないけれど、海外の、特に新興国の人と過ごすとそれを思い知らされる。

新興国出身の夫の魅力

私の夫もうま子の旦那さんも新興国出身だからか、生きる力に満ちている感じがしない?(笑)少なくとも私は夫のそういうところに、先進国の男性にはない魅力を感じたかな。用意されたツールがなくても、あるものを使って工夫して、目的を達成しちゃう。「ああ、この人は無人島にいっても生きていけるんだろうな」とよく思うよ。笑 
あと、村社会というか大勢の人に囲まれて育つと、良いことを理屈抜きに実行できるようになるのかなぁ、と感じる。(もちろん人によるけれど、傾向として新興国の男性は)お年寄りに席を譲る、よその子供を叱る、困っている人がいたら自分の都合も構わず助ける…そんなことを、習慣としてサラっとできるんだよね。私は都市の核家族のしかも一人っ子として育ったせいか、そういうのが未だにさらっとできない。数年前まではお年寄りに席を譲るだけでも、行動するより先に「なんて言おう?」「断られたらどうしよう?」なんて考えていたな。

愛は理屈抜き

ドイツに住んでいるエチオピア系、モロッコ系移民の友人達との印象的な会話。わたしが当時の愛読書、エーリッヒ・フロムの「愛するということ」について話したら、「愛について論理的に考察する?本当、ドイツ人は考えるのが好きだよねぇ」と苦笑いされたの。彼らにとって愛は感じるもので、考えるものではないのよね。当たり前のことの様だけど、脳化する社会では、感じるべきものを一生懸命「勉強」したりしちゃうのね。

計画性がない、時間が守れない、そんなところにはイライラさせられる夫だけど(笑)、愛とか、優しさとか、人間として本来大切なことを理屈抜きに大事にできる、そんな彼からは日々学ぶことがたくさんあるよ。
うま子も旦那さんとの生活で発見したことなど、教えてね!時間にルーズな文化圏の人の対処法とか。得意よね?(笑) では、またね!

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