小池百合子総理誕生は日本の悪夢?

現在、菅義偉内閣の支持率は絶賛急落中で、次の選挙では自民党が大敗するのでは?とも言われている。現在の菅政権を、麻生政権に似ていると指摘する声もある。衆議院の任期満了まで残り1年ちょっとで総理となり、発足直後は高支持率だったものの、すぐに解散を打たずにぐずぐずしているうちにみるみる支持率が下がり、解散するタイミングを逸した、という点が似てるそうである。

しかし、そうは言っても、2009年と違い、現在の野党には全く元気がない。2009年の野党は、2007年の参院選で勝利し、「ねじれ」を作った。安倍、福田、麻生はいずれも、この「ねじれ」に苦しみ、思うような政権運営ができなかった。民主党の支持率は自民党を上回り、いよいよ政権交代かという期待(我々にとっては不安)が最高潮に達していた。それに比べたら、現在の野党は、これだけ菅内閣の支持率が下がっても全く自身への支持に結びつけられず、自民党に対して5~10倍近く差を付けられている。このような状況では「仮に政権を取ったら」を想定するのは無駄かと思うが、仮に政権を取っても参議院は自民党が単独過半数を占めており、まともな政権運営はできそうにない。

よって、菅内閣の支持率が仮に20%を切ったとしても自民党が選挙で負けることはないように思えるが、万一政権交代が起こるとしたら、決して立憲民主党を中心とした「野党共闘ではなく」、やはり「第三極」であり、そのキーマンは、小池百合子東京都知事ではないだろうか。

小池知事と言えば、4年前に「希望の党」を設立して一時期は自民党を本気で震え上がらせたが、枝野氏らを排除したことがきっかけで一気に評判を落とし、結果的には無風選挙に終わった。

これで小池は終わったかと思いきや、最近またコロナで政権批判を繰り返し意気軒昂なご様子。国政復帰と総理大臣ポストへの野心が再びメラメラと燃えているのではないだろうか。

もし仮に、小池知事の下に、国民民主党、日本維新の会、さらには自民党からも二階派や石破派などが党を割って参加するようなことがあれば、まさに「大きな固まり」が生まれて、一気に政権奪取となるだろう。

岩田先生は小池政権を悪夢だと評しておられるが、私は、もし仮に小池が憲法9条の改正をするのであれば、小池政権でも構わない、というスタンスです。

もちろん、小池知事が政策的には無能なのも分かってるし、万一小池内閣が誕生したら岩田さんのおっしゃる懸念もある程度現実になるだろうとは思う。

だが、それでも共産党の息のかかった「野党連合」よりは遥かにマシだろう。

立憲民主+共産党が、限りなく議席を減らしてくれれば、憲法改正議論も一気に進むと思う。

実際、4年前の選挙で希望の党に期待した人たちには、自民党に愛想を尽かしたのではなく、小池氏を支持しているのでもなく、改憲勢力の議席を増やしたいと考えていた人たちが大勢いたはずだ。

もちろん、小池+維新+国民が簡単に実現するとも思わないし、そこに自民党からも合流する人が現れるなど現実にはまずないだろう。また、小池が政権を取りそうになれば、誤憲派のパヨクマスゴミが必死にネガキャンして結局は漁夫の利で自民党が勝つという2017年と同じ流れになるかもしれない。

ただ、そんな非現実的な想定をしなければならないほど、今の野党連合への国民の期待は乏しく、また、そんな非現実的な想定よりも今の野党連合が政権交代を成し遂げる確率は低いのだ。

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