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香港と、南北朝鮮と、『君主論』

マキャベリの君主論には、こう書かれている。

征服した国に既に法律が存在しており、自由な生活が送られていた場合、取るべき方策は3つある。1つは、その都市を滅ぼすこと。1つは、そこに君主が移り住むこと。1つは、彼らに元通りの生活を許すことである。

自由を許し、民衆の協力を得られるであればそれが最も望ましい。

しかしより良い自由を知っている民衆は、いくら新君主が恩恵を与えようとも、過去の栄光を忘れない。そうした民衆は、必ずいつか反乱を起こすものだ。

したがって一番安全な方法はその都市を抹殺することである。または、君主がそこに移り住むのも有効だろう。

香港は、中華人民共和国に「征服」されたわけではないが、結果的には征服されたのと変わらない状態になっている。そして、香港にはかつて「自由と法律」が存在した。

もし、習近平が君主論を読んでいたら、彼は香港を抹殺するだろう。いや、今まさに抹殺を行っている最中だと、断言してもいいだろう。

果たしてこれは、対岸の火事に過ぎないであろうか?

参考までに、これが現在、中国が領有権を主張している海の領域。

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ね?普通に頭おかしいでしょ。異常でしょ。正気の沙汰じゃない。こんな荒唐無稽な主張をしている国が、アメリカに代わって世界の覇権を握ろうとしているわけですよ。

現状、「アメリカの言いなり」などと揶揄されがちな日本ですが、もしも世界の覇権がアメリカから中国に移ったら、日本は「アメリカの言いなり」から解放されると思いますか?

違いますよね。確かにアメリカからは解放されるかもしれませんが、それ以上に「中国の言いなり」になるだけです。しかも、中国はアメリカと違って、「自由の国・日本」を容認してくれないでしょう。香港を見ればわかるよね。

結局のところ、中国は覇権を取れないと思います。だって、マキャベリの理論だと、中国は仮に一時的に覇権を取っても、自由を知っている全世界の市民から叛乱されるから。香港一都市だけでもあれだけ手こずってるのに全世界の自由市場を潰せるはずがない。

でも、私たちも、叛乱なんて物騒な、血生臭いことは、できればしたくない。なので、お互い平和でいるためにも、「中国の夢」は諦めていただきたいものです。

ところで、朝鮮半島はどうでしょう。韓国でも「一国二制度」とか言ってる人がいますけど、今の香港を見れば分かるように、一国二制度なんて絵に描いた餅にすぎません。北朝鮮が生き延びるためには、南北統一など夢見ずに北に引きこもり続けるか、あるいは、自由の味を覚えてしまった韓国を抹殺するしかない。もちろん後者は今の北朝鮮にそんな力はないので、事実上、前者しか選択肢はない。北朝鮮にとって、南北統一は、韓国から支援を引き出すための「見せ札」にすぎず、絶対に切れないカードなのだ。もちろん、北朝鮮が韓国を独力で抹殺可能な実力を持ってしまったら、それは韓国人にとっては悪夢でしかない。結局のところ、南北統一を実現させるためには、韓国が北朝鮮を制圧するか、もしくは北朝鮮が勝手に崩壊するのを気長に待つしかなく、どちらにしたって今の金家政権が続く限り統一なんか絶対にない。こんな小学生でも分かりそうなことを理解しようとしない文在寅大統領は、統一を妨害する目的でわざとやってるのでなければ、底抜けのアホだということにしかならない。

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