クレームにならない思考回路

私にとって、怒る・叱るはこの世で一番苦手な感情表現。

これまでの人生で

『いやいや、橋乃下 それ、怒っていい案件だから』

と、何度言われてきたことか。
何なら、居合わせたその人が代わりに怒ってくれたこともある。

さて、

先日解約したハズの定期購読の雑誌が届くという謎の事件が起き、問い合わせてみた。

すでに手配された分は受け取りますので、私の(解約)手順が誤っておりましたら、次号からの解約手続きの方法についてご教示ください。

結論、先方の手配間違いがあったとのこと。
請求は発生しないからそのまま受け取って良いとのことだった。

なんと、びっくり。
そんなこともあるらしい。
またひとつ、未経験を埋めることができた。

私の中では【間違いなので受け取ってください】でクローズしたのですが、世の中には自分に非が無いとわかった瞬間、燃え上がる人がいる。

私も、対お客様とのコミュニケーションでこういったケースに数多く遭遇してきた。

もうひとつ最近あった話をする。

私は、ケチャップやミートソースは平気だけど生のトマトが大嫌いなタイプの人間である。
できれば、トマトが触れていた部分を食すのをご遠慮したいくらいには好きではない。

先日、久しぶりにハンバーガーが食べたくなり、店員さんにトマトの有無を確認したうえで、トマト抜きをオーダーした。
テイクアウトし、帰宅。
いざ。

そこに、ヤツは挟まっていた。

うーん。
トマト抜きをオーダーしたんだけどなぁ……
と思いつつ、心の中でごめんなさいを言いながらトマトを抜いた。
トマトに、誠に恐縮案件。

今回はテイクアウトだったけれど、イートインでも同じことがあった。

その時も、私は何も言わず。そっとトマトに謝罪して注文したものを食べた。
すぐそこに店員がいたのにだ。

このとき私の頭に過ったのは

・作り直してもらう時間が勿体無いな……
・私が申し出たことで、後からスタッフさんが怒られて、モチベーション下がっちゃったら嫌だな……
・次行ったときに、気持ち良く普通に接客して欲しいし……

なんて思考である。


だから友人に
『いやいや、怒っていいから。むしろ怒るべきだから。怒らない意味が分からない』

と、逆に散々言われてしまう。
学生時代この友人には2度ほど代理で謝らせてしまったので、ハッキリものを言ってくれる彼女には感謝だ。

クレームにならない思考回路

ちなみに、また別の友人は『本当に何も言わなくて良いの?いや、それが橋乃下らしいけどさ』と苦笑してくれた。
こんな私と関わってくれる友人たちには本当に感謝だ。

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