ソロ飲み会でヤギになる
母親がイベント参加で家にいないので、晩御飯は各自で食べるようにと言われました。父が弁当を買ってこようかと言ってくれたんですが、「自分で食べる」と勝手に身銭を切る決断をしました。
これまでいろんなことを1人でやってきました。1人でカラオケ、1人でビワイチ、1人でわんこそば。もうひと通りやりきったかと思ったんですが、まだありました。
1人居酒屋です。
これまで何度も友人と酒を酌み交わしてきましたが、ソロで行ったことはありません。さらに言うと居酒屋で1人飲みをしている人を見たことすらないかもしれません。
「じゃ、やってみよう」というわけで、ゲリラでの挙行が決まったわけです。
1人なのでなるべく安く済ませたい。そんなことを考えていたら、少し前にトリキで友達と飲んだ日のことを思い出しました。
ということで目標が「なるべくやみつきキャベツを食いまくって出費を抑えること」に決まりました。ついでに飲み放題も注文できれば、食欲にも拍車がかかってすごい記録が期待できそうです。
4/11 (木)。決行の日です。
バイトで大やらかしをかます最悪のコンディションですが、そんなこと気にしていられません。最寄駅の鳥貴族に向かいます。
「予約なしの1人なんですけど、いけますか?」
およそ普通では考えられない僕の発言にも優しく対応してくださったのは、たぶんマツエクしてるお姉さん。店入ってすぐの2人席に案内され、飲み会開始です。
初めに飲み物を聞かれたので「飲み放題で」と言うと、「うち飲み放題はやってないんですよ…」とバツが悪そうにお姉さん。リサーチ不足でした。ヤケ酒で潰れておかしくなるのを防げたという点ではむしろ好都合かもしれませんが。
気を取り直してやみつきキャベツとレモンサワーを注文。飲み放題ではない分出費が浮いたので思い切って名物貴族焼のタレ・スパイス・塩を1つずつ注文して普通の客のフリをします。これだけですでに1,800円。
でも大丈夫。ここからは出費、増やしません。
レモンサワーとキャベツがやってきたのでとりあえず飲み始めます。
「何回食べてもこのキャベツ、うまいんだよなぁ…レシピ教えてくんねぇかな」そんなことを考えていたらレモサワもほどほどにあっという間に食べ切ってしまいました。急いでタッチパネルを叩き、おかわりを注文。
さすがはスピードメニュー、すぐきました。
しばらくして貴族焼がやってきました。
予想外だったのは、これが意外に多かったこと。想像以上に大きかったこと、キャベツでだいぶ顎が疲れたこともありますが、やはり酒がほとんど入っていない分、すぐ満腹になってしまうようです。
耳をそばだててみると隣で4人くらいの社会人が楽しくおしゃべりしています。「『あんた、みんなに嫌われてますよ』って言ってやりたい」というセリフだけよく聞こえたのでおそらく会社でのいざこざでしょう。めちゃくちゃ楽しそうな会話でなくてよかったとはいえ、自分には話し相手がいないのでやむなく溜めに溜めていた無料漫画を読み進めます。
そうこうしているうちにキャベツ2杯目、おわり。今度もすぐきました。器が持ってかれたのは少し残念でした。
いよいよ満腹に近づいてきました。「わんこそば200杯の自分はどうした?」と甚だ疑問が残ります。バイトでの失敗で食欲が減退していたのか、顎の疲れで食欲が減退したのか、実際のところはよくわかりません。それでも1フードファイターとして、摂食を止めるわけにはいきません。
やっとの思いで3杯目終了。始めるまでは10杯くらいいけると思い込んでいたので、現実とのギャップに悲しくなります。
ついにラストオーダー。
マツエクお姉さんに直接聞かれたのと、キャベツがまだ残っていたのと、貴族焼も半分残っていたので追加注文は諦めました。若干後悔が残りつつ、必死で食べ切って店を出ました。
家に帰ったら全然パンとか食べられました。やっぱりキャベツじゃ栄養にならないようです。
やってみたはよかったけど、あんま楽しくなかったですね。あとあんまりキャベツも食べられなかったので、元取った感もなく。つくづくビミョいイベントでした。
これからは友人と行きます。
サポ、サポ、サポート。 ササササポート。 サポートお願いします。