甘噛みハムハム 宇宙兄弟アポ 座談会
こんにちは、ユカイ工学ストアマネージャーの籔本です。
これまでに甘噛みハムハムのビジネス戦略や甘噛みハムハム PUI PUIモルカー座談会、甘噛みハムハム ユカイ工学×りぶはあと座談会をお届けしてきました。
今回は、OEM第二弾となる2023年8月9日に発売予定で現在予約受付中の「甘噛みハムハムアポ」について、宇宙兄弟のグッズ販売を手がけているコルクと、ユカイ工学の担当メンバーとともに振り返りたいと思います。
甘噛みハムハムとは
「甘噛みハムハム」は、赤ちゃんや幼いペットの短い期間にしか体験できない幸せなしぐさを再現した、世界初の甘噛みロボットです。心地いいけれど、止めさせないといけない、魅惑の「甘噛み」を、いつでも味わうことができます。発売から約5ヶ月で累計販売数が3万匹を突破しました。
公式ブランドサイト:https://hamham.ux-xu.com/jp
アポとは
講談社の漫画雑誌『モーニング』にて2008年1号から連載が始まり、TVアニメ化(2012年)や映画化(2012年)でも話題となった漫画『宇宙兄弟』の人気キャラクターの「アポ(APO)」。メインキャラクター・ヒビトの飼い犬で、アポロからとってアポと命名された。
甘噛みハムハム 宇宙兄弟アポ 座談会
宇宙兄弟について
佐藤
「宇宙兄弟」は、これまでアニメ化や映画化もされてる作品で、今年で連載開始から15周年目を迎えました。あらすじとしては主人公のムッタが30歳を超えてから、宇宙飛行士を目指すところから物語がスタートします。ムッタの弟のヒビトは既に20代で宇宙飛行士になるという夢を叶えていて、二人は「兄弟で宇宙飛行士になって月面に立つ」という約束を子供時代にしているんですけど、その夢に向かって今42巻現在ではどうなっているのかというところですね。
冨永
コルクさんは、宇宙兄弟についてどのように関わられているんですか?
佐藤
作者の小山宙哉先生のマネジメントをしている会社になります。
冨永
なるほど、それでアポをはじめ、いろいろなグッズ販売も御社でやられているんですね。
佐藤
コルクの会社のミッションとして、「物語の力でひとりひとりの世界を変える」ということを掲げているのですが、私が所属している物販のチームでは、それを「リアライズ」と言っています。物語をただ読んで面白かったというので終わるだけじゃなくて、もっと作品のなかに没入できるような仕掛けを作っていったり、象徴的なエピソードやセリフを、漫画を読んでいない瞬間にも感じられるようなアイテムを作っていくというところをやっているチームになります。
冨永
それでここにあるのが、実際に発売したアイテムですね。
佐藤
はい。このアポのぬいぐるみは販売中で、とても人気がある商品です。
過去販売したものですと、今まですごく人気だったのがこのエディ&ブライアン人形。これを販売したときはまず先にブライアン人形を販売して、ブライアン人形を購入した人だけが、エディ人形も購入できて、後からこう並べることができる。時差の体験までしっかり演出をした商品になります。
冨永
一つ一つの商品に宇宙兄弟という原作の拡張を目指されているというのがすごくわかりますね。いろんな種類がありながらも、商品の中に上手く想いが入っているなと伝わります。
アポもいくつか商品化されていますが、宇宙兄弟の中でアポというキャラクターはどういう位置づけなんでしょうか?
佐藤
アポはファンの方からもすごく人気で、可愛いと愛されているキャラクターです。ストーリーの軸でいうと、ムッタが宇宙飛行士選抜試験を受けているときに、アポを助けにいったことをきっかけに、一躍有名になって宇宙飛行士になるという夢に一歩近づくエピソードがあります。それがきっかけで「幸運のアポ」とも呼ばれていて。作中では「運も実力のうちだ」というセリフもあったりするんですけど、頑張っている人たちをもう一歩あと押しする意味を込めて、アポをグッズにすることもあります。宇宙兄弟のイベントを行うときにもアポグッズを持ってくるとスタッフからなにか良いものがもらえるかもみたいな企画をやったり。
冨永
物語の中の佳境の部分で一体どうなるんだろうとハラハラするシーンに、アポは登場して良いところに連れて行ってくれていますよね。
プレスリリースにも記載したんですけど、アポがムッタの顔を舐めて、朝起こす目覚まし時計の機能がすごく面白くて。今は甘噛みに特化したものになっていますが、目覚まし時計の機能も付けたかったですね。
佐藤
アポの頭をポンと叩いて起きたいです。
冨永
そう、いかにして寝てる人を起こすのかというところがポイントですけど、そういう製品開発も今後一緒にやれたら面白いなと思っています。
甘噛みハムハムアポに触れてみて
冨永
甘噛みハムハムに出会うに至ったきっかけは何だったんでしょうか?
佐藤
もともとユカイ工学さんのQooboを知っていて。甘噛みハムハムとのコラボレーションのお話を聞いた時には、癒やし系のアイテムと宇宙兄弟がどう絡められるのだろうかとわくわくしました。
冨永
実際、甘噛みハムハムを体験してどんな感じでした?
佐藤
まずこうハムハムしてくれるというのが新鮮で、何と言いますか時間が経てばたつほど癒やされていきますね。
冨永
本当に仰る通りで。
甘噛みの研究をしているATR* さんによると、甘噛みされると噛んできた相手のことをより好きになるんですって。子どもだったり、小さいペットとか、愛着を持っている存在だとさらにポジティブな反応になるようです。
アポに甘噛みしてもらいたいファンの方もすごく多いのではないでしょうか。
*株式会社国際電気通信基礎技術研究所
佐藤
商品販売ページ用に動画を撮っていて、「うっかりハム」のモーション* を出すためにずーっとハムハムハムハムしてたんですけど、撮影中に3~4時間くらいこの子といるうちにどんどん好きになっちゃって。
実は私、一読者としては、アポは好きな宇宙兄弟キャラランキングではそれほど上位にきていなかったんです。もっと後半に出てくるブギーというロボットの方に愛着を持っていました。セリフも多いし、人間味もあるなって。アポって犬なのでしゃべらないし、私は犬を飼っているわけでもないので、そんなに感情移入できてなかったんですけど、この商品によってアポが大好きになっちゃいました。
冨永
それはすごいことをしてしまった。
完成までに苦労したところ
冨永
制作はどんな感じで進めていったんでしたっけ?
小畑
最初にこの可愛らしいアポのぬいぐるみをもとに、ハムリングシステム* を入れられるような六面図のデザインを書き起こして、ファーストサンプルを作りましたね。その後は小山先生に監修いただいて修正を繰り返し、今に至る。
佐藤
そうですね、初めは頭も今より丸くて。
監修を通じて、頭が平らで耳が正面から見て三角になるのがアポの特徴なんだとわかり、改めて商品企画のスタッフとしても発見がありました。
小畑
耳をかなり大きくして真正面から三角に見えるように配置をすると格段に可愛くなったんですよ。小山先生はやっぱりすごいなと思いました。
冨永
最初の頃と顔つきも変わったと思うし、目のディティールにもこだわっているので、より見つめられている感がありますよね。
小畑
これまで作ってきた甘噛みハムハムには舌がなかったので、作る前は舌が出てるとどんな感触なのか想像がつかなくて。実際舌を出してハムハムされると、「ゆず/ミケネコ」と「コタロウ/シバイヌ」とは違うハムハム具合というか、不思議な感覚で良いですね。指を舐めてくれているようにも見えたりもして。
指を抜いた後のハム終わりも、まるで犬が舌出しながら「へっへっへっ」って呼吸してるみたいでとても可愛いなと思ってます。
冨永
小山先生のこだわりがいくつかあったと思うんですけど、サンプルを見ていただいた感想はいかがでしたか?
佐藤
「頭を平らに」などの細かい造形の話も多かったんですけど、まず表情がちょっと悲しそうに見えるとか、アポと目が合わないと仰ってたのが印象的で。なので、目の切り込みのところを調整してほしいとすごく難しいお戻しをさせていただいたんですけど。
小畑
目の茶色の部分の幅とか大きさは結構変わりましたね。あとは首の角度。「ゆず/ミケネコ」や「コタロウ/シバイヌ」は真正面を向いているんですけど、アポは目を合わせるために30度くらいぐっと首を上に向けて。
佐藤
これまでもアポは上体を起こすのが難しいと、過去に発売したアポのぬいぐるみを企画したメンバーも言っていたんですけど、これは上体をしっかり起こせたアポだと評判です。
冨永
上体を起こすことができたエンジニアだよね。
佐藤
角度このくらいでしたよね、たぶん。
小畑
そうですね。最初これくらいでしたね。真正面向いてて。
小畑
それをこう、上向きに。…そうすると目が合う。
佐藤
表情への指摘とかも含めて、可愛いだけじゃなく、アポとコミュニケーションが取れるようなぬいぐるみにしたいという、小山先生のアポ愛を感じました。
冨永
あと、そのハートマークもこだわりポイントですよね。
佐藤
今回はより原作に近い、手書き風のあしらいになっています。
アポが産まれた年
佐藤
2023年がアポが産まれた年なんですよ。
アニメ版の「宇宙兄弟#0」という1話の前のムッタとヒビトのこども時代と、ヒビトが宇宙飛行士になりたての頃を描いたストーリーがあって、そのなかでちょうど子犬が産まれた描写が出てきます。それが2023年なんです。
冨永
それはお祭りですね。コルクさんのなかでアポ生誕に関してなにかイベントをやったりするんですか?
佐藤
現時点で告知できる情報はないのですが、キャラの誕生日にSNSの企画で待ち受け画像をプレゼントしたりとか、キャラのエピソードを知ってもらうような企画はやっているので、アポもできたらと考えています。
冨永
甘噛みハムハムは2022年7月生まれでもうすぐ1周年のお祝いなんですよ。発売から半年くらいで3万匹を突破していて、たくさんお迎えしてくださっている方がいるので、そろそろファンミーティングをやりたいなと思ってて。
あとはユカイ工学を知っていただいたきっかけになったQooboも今年で5周年で、こちらも定期的にファンミーティングを開催しています。こういったファンミーティングの場にゲストとして来ていただくのもきっと楽しいだろうなと思っていて、そういったこともできると良いなと思ってます。
まるで宇宙飛行士試験?「コイシパズル」
冨永
ユカイ工学のオンラインストアで販売している「コイシパズル」という商品がありまして。8個の白い石がそのまんま立方体のパズルになっているんですよ。
宇宙飛行士試験で真っ白な無地のパズルをやりますよね。それとすごい似てるなと思ってお持ちしました。これかなり難しいと思うんですが、面白くて。もうここから崩しちゃいますけど。一度手元でやってみてください。
佐藤
まず角を探すんですかね。
冨永
まず角を探すパターンが一般的ではあります。
小畑
ピースによっては角がどれなのかもわかりにくいものもありますね。
佐藤
1個も合わせられないかもしれない。これとか角っぽいんだけどな~。
冨永
これ実は、見てる僕らがやったらできるとかでもないんですよ。僕らも本当にわからない。
ちなみにコイシなので積むこともできるんですよ。平な面もあるのでバランスをとって積んで遊ぶ。
佐藤
積むことだったらできるかもしれない。
小畑
そう思うじゃないですか。
佐藤
これまでの皆さんはできてるんですか?
冨永
全積みにチャレンジしてる人は僕もあんまり見たことないです。
( 崩れる音 )
一同
あ~~~~
冨永
差し上げるので、ぜひ組み立てる方もチャレンジしてみてください。
今後、ユカイ工学と一緒にやってみたいこと
冨永
そういえば、コルクさんからも今後ユカイ工学とやってみたいことがあると伺いました。
佐藤
私が好きなキャラと言っていた、ブギー。ユカイ工学CEO青木さんのnoteのインタビューを読ませていただいたんですけど、「ロボットと暮らす」っていうまさにブギーにぴったりな言葉で。ブギーは宇宙空間で本当にもうジョーカーズの一員として暮らしているので、私もブギーと一緒に暮らしたいなと。
小畑
デザインが独特で普通のロボットとは違いますね。
ディスプレイがあって、宇宙飛行士のヘルメット。このタイプはあんまり見たことないな。だいたい顔になってるじゃないですか、ロボットって。ヘルメットの中に顔があるんだっていう新しさが良い。
冨永
なにかしらのアウトプットはできるかなと思いますね。僕らも企画いろいろ考えてみましょう。
読者の方へお伝えしたいこと
佐藤
次に43巻が発売になるんですけど、最終章に突入しているのでぜひまだ序盤の方ももう最新号まで読んでるよといった方もぜひお楽しみに、引き続きよろしくお願いします。
最後に
今回、撮影担当としてこの座談会に同席させていただき、作品に対する熱い想いを生で直に聴くことができました。自分の年齢がムッタに近いこともあり感情移入しやすく、30歳を過ぎてから真摯に子ども時代の夢を追いかける姿にはとても元気をもらえます。
アポに甘噛みをしてもらうと可愛くて癒やされるのはもちろんですが、宇宙兄弟のストーリーを追体験して、ムッタやヒビトのように自分も頑張ろうと思えそうですね。
「甘噛みハムハムアポ」は現在予約受付中です。
これからも甘噛みハムハムはたくさんのキャラクターとコラボをしていきたいと考えています。甘噛みしたら可愛いな、甘噛みしてもらいたいなというキャラクターがいましたら、ぜひお問い合わせください。
今後もみなさまに新しい甘噛みハムハムをお届けしていく予定です。どうぞ楽しみにお待ちください。
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