野党が2019年選挙で「壊滅」する前に言っておきたいこと その2  (マズローの欲求5段階説を考えてる自民党、考えてない野党)


その1はこちら


2018年4月28日のTwitter書き込み(まだ公文書破棄問題や、統計改竄問題などが出る前です)


国民が「もうそろそろ野党に政権を任せてみよう」とならないのは、野党がまだ「アベノミクス」に変わる経済政策を出してないからと言うのが大きいと思う。やはり国民が一番気にしているのは目先の収入(将来の安定)なのです。

それが生活(将来)に直結するのだからある意味仕方がない。どんなに政治がおかしく、思想が危険で、戦前回帰が迫ってきているかもしれない、おかしいなと肌で感じていても、経済が安定していると思い込んでいるうちは、(政権交代という)下手なことをして経済が悪化することは食い止めたいと思うのも致し方ないでしょう。

2012年末までの、民主党政権時の日経平均8000円台の超株安はいまだ多くの人の心に残っていて、イメージが刷り込まれています。もし安◯政権から政権が変わったら、再び経済が悪化するかもしれない、とみんな思い込んでます。わたしの周りでも未だにそういう人が多いのが現実です。

それを払拭するためには、野党は「アベノミクス」に代わる統一的な経済政策を出すべきです。ある政党が大企業敵視をして、ある政党が社会保障重視で、ある政党が労組優遇で、ある政党が大企業にも歩み寄るというように、野党各党足並み揃わず経済政策がバラバラでは国民は選びようがないのです。

「アベノミクス」の効果が実際は大したことがなくて、最近の国内経済の拡大が、世界経済の拡大による波及的な恩恵だったとしても、現在の政権は安◯政権なので国民はやはり「アベノミクス=景気拡大」と結びつけてしまうのです。これではいつまでたっても消去法で安◯政権になってしまうわけです。

単に選挙区で統一候補を立てるだけではなく、野党が結束した「アベノミクス」に代わる「統一的な経済政策」を出さなければ、いつまでたっても消去法で安政権という事態は変わらないと思います。

確かに、アベノミクスによって富裕層が豊かになればそのオコボレが末端まで広がるというような「トリクルダウン」は竹中平蔵も認めてるようにウソです。富裕層が豊かになってもそれを消費して経済を回さなければ、末端まで富が広がることはなかなか難しいのが現状です。

一方で、富裕層や大企業を敵視して、彼らから(富裕税や内部留保課税のような形で)むしり取れば労働者が豊かになるのかというとそれもウソです。企業と労働者は車の両輪であって、本来対立する存在ではないのです。お互いが支え合っている構造なのです。ですがどうも野党が対立構造に持って行きたがる

一時的に富裕税や内部留保課税のような形でむしり取ってもそれは一時的な対処療法に過ぎません。富裕層は海外に出ていきますし、企業も海外に出ていきます。野党は「庶民VS大企業」「庶民VS富裕層」という対立構造にするのではなく、国民全体(特に中間層)が豊かになれる経済政策を考えるべきです。

例えば、海外に出ていった企業を国内に呼び戻す(そして国内の雇用を増やす)ために「法人税減税」を訴えるとします。すると必ず一部の野党は「富裕層優遇だ、大企業優遇だ」と言って反対します。必ず「庶民VS大企業」というようなイデオロギー的対立構造に持っていってしまうのです。

これは結構多くの国民が辟易している部分ではないでしょうか。政策には必ずいい部分と悪い部分があってゼロか百かではないのです。一部の野党はますイデオロギーを捨てて、冷静になってどの経済政策が国民全体を富ませることになるのかを考えるべきではないでしょうか。

安◯政権がいつ「衆議院解散」のカードを切るかわかりません。仮にゴールデンウィーク明けに突如「衆議院解散」したら野党は足並み揃えて統一候補と統一的経済政策を出せますか? おそらく無理ではないでしょうか。まだ全然準備できていないと感じます。

野党の行動を見ていると、政治の腐敗に怒って真剣にやっている部分と、ブームやパフォーマンスでやっている部分が見えて、全く足並み揃っている感じがしません。全国レベルの統一候補はまだ完璧ではありませんし、統一的経済政策なんてほぼ聞いたことがありません。こんな状態でいいのでしょうか?

北朝鮮と韓国が歩み寄り、トランプもそれを褒め称え、中国も歓迎し、ロシアも肯定的に評価をし、朝鮮半島情勢が大きく変わっていく中で、安◯政権は有事をカードに使えなくなっています。一方で国内ではモリカケ問題やセクハラ問題など問題山積みです。内閣支持率はどんどん下がっていく。

となれば近いうちに「衆議院解散」のカードを切られる可能性はないとはいえないと思います。全く時間がありません。野党は早く全国レベルの統一候補と、”アベノミクスを超える” 統一的経済政策を出してください。時間がありません本当に。

次の選挙で自◯党が圧勝したら、今度こそ本当に禊は済んだ事になり、モリカケ問題は収束し、安◯さんは三選し、おそらく本格的に憲法改正(発議→国民投票)に向かうと思います。一度現在の日本国憲法が変わって、明治憲法のような状態に戻ったら、国体が変わります。もう二度と元へは戻れないと思います

安◯さんはトランプ大統領に、拉致問題を取り上げてほしいとお願いをしているところです。トランプは「日本の拉致問題を即座に解決するよう北朝鮮に促す」とこの問題を約束しました。

拉致問題を解決すれば、トランプとしては日本に借りを作ることができる(兆単位の武器輸出につながる)。北朝鮮としては拉致被害者を返すことで経済的支援を求めることができる。安◯さんは落ち続ける支持率をV字回復させることができる。いずれにしても拉致問題がいろんな条件の材料に使われてる

しかしながら、何十年と苦しんでいる拉致被害者家族のことを考えれば、拉致被害者が日本に戻ってくることに越したことはありません。ぜひ実現してほしいと思います。ということは、安◯政権のときに拉致被害者が帰ってくる可能性は高いかもしれません。

拉致被害者が戻ってくれば、連日報道はそれ一色になるでしょう。内閣支持率はV字回復。その後に衆院解散。自◯党圧勝で終え、9月(※2018年)の党総裁選で三選を果たし、憲法改正発議へと進み、国民投票となります。

そうなったときのために野党は準備をしているのでしょうか?全然準備が足りてないと思います。

何度も申し上げているように、野党はただの「反安」ではだめなのですよ。いくら今の政治が、ウソや捏造や隠匿、お友達優遇、セクハラ問題が起こってそれを野党がを取り上げても、国民が野党という選択肢を選んでない(支持率が上がってない)事について野党側は謙虚に受け止めなければいけません。

与党側の問題を取り上げつつも、野党側は「アベノミクス」に変わる政治・経済政策をしっかり国民に示さなければ、どんな事態になっても消去法で安政権を国民は選択してしまうのです。国民が選挙に行かずに組織票を固めた自◯党が圧勝するパターンはもう何度も何度も繰り返しているではありませんか

2009年の政権交代で国民がなぜ民主党政権を選んだかといえば、あのとき「マニフェスト選挙」と言われて、政策を国民が期待したのです。その後衆参ねじれになってから何も決まらなくなって国民は諦めのほうが大きくなりましたが、あのときはまだ具体策があったんですね。今はどうかというとほぼ何もないのです。

なので、私が思うに、安◯政権がどんなに様々な問題を引き起こしても、野党側が自党を上回る政治・経済政策(実現可能な具体策)を出さない限りは次回の選挙では勝てないと思ってます。どんなにパフォーマンス的なことをしてもダメです。そして次の衆院選でおそらく改憲は決定的になるでしょう。

GW中は野党首脳が集まって、自◯党を上回る、実現可能な政治・経済政策を議論するような状態でなければ、もう野党は次の選挙で大敗北を期すことになるだろうな(特に拉致問題が大きく前進した後は野党は跡形もなくなる可能性すらある)と予想しています。野党には危機感を持って貰いたいものです。

野党側には「安◯政権がこれだけの問題を引き起こしてるのだから、国民はうんざりしている。だから次の選挙では自◯党は数を減らし自分たち(野党)が躍進できるかもしれない」という甘い考えがあるのではないでしょうか。そうは行かないと私は思います。

野党側は、安◯政権が引き起こしている様々な問題について、こっちも手を付け、あっちも手を付けと「批判対象の注意分散状態」に陥っています。これも安◯政権の戦略の一つです。一点集中で突破されるよりも批判対象の注意を分散させる。メディア報道も分散する。結局大したダメージにならないのです。

安◯政権が引き起こしている様々な問題は、おそらくまっとうな先進国であれば「支持率1%」に落ち込むくらいの事が客観的には起こってるわけですが、それでもまだ30%も支持率がある(※2018年5月時点)のです。これは「下方硬直性」があると思わざるを得ません。こんなことは戦後70数年あり得なかったことです。

野党は安◯さんを舐めきってはいけない。モリカケ問題でもうオワコンだろうなどと言った考えは捨て去ったほうがいいと思います。

どんなことが起こっても揺るがない支持層。これは、過去の総理大臣の中で最も力があると言っても過言ではありません。今、安◯さんは自称愛国界隈のなかで天◯を超えています

天◯が退位することに涙を流す自称愛◯界隈は残念ながらいませんでしたが、安◯さんがやめることには身を挺して抵抗しています。思うに、ただの支持というレベルではなく、もはやある種の宗教的な匂いすら感じます。安◯さんに絶対帰依する信者がどんなことが起こっても安◯さんを支えようとしています

天◯のお言葉を「聞いてない」とある有名な自称保◯の作家が言っていました(小林よしのり氏はそれにブチ切れていました)。天◯の心からの訴えは聞かないが、安◯さんだけはどんなことがあっても支える。自称保守界隈にとって、彼らの中の権威はもはや天◯ではなく安◯さんになってきています。

2016年7月13日、NHKが天◯が生前退位の意向を示していることをスクープしました。その後自称保守界隈の動きはどうだったか。誰も天◯の気持ちを慮ることはせず、「皇◯は非政治的でなければならない」などとこの界隈から批判がおきました。

2016年8月8日の「おことば」の中で天◯は「象徴」という言葉を8回も使いました。権威を利用しようとする者への警戒でしょう。自称愛◯保◯界隈は天◯の権威を利用しようとはしても、体調を気遣ったり慮ることはありませんでした。一体自称愛◯保◯界隈はどこを見ているのだろうと不思議に思いました。

その後「有識者会議」なるものが開かれましたが、よく見ると、政◯側に近い人達が選ばれていました。天◯退位について宮◯庁は2019年3月末日退位、4月1日即位を求めましたが、政府はあえてメーデーの前日(2019年4月30日)に退位、メーデー当日(2019年5月1日)に即位を決めました。

「天◯の公務の負担軽減等に関する有識者会議」の元座長代理である政治学者の御厨氏も「改元の日はメーデーですよ。驚きました」と言っているほどです。おそらく4月末から5月頭は新天◯即位の話題一色でしょうから、メーデーの話題も憲法記念日の話題もなくなるでしょう。それを狙ったものと思われます。(※現実にそうなりました)

このように天◯の権威を超えつつある安◯◯三さん。

一方興味深いのは、安◯さんは自称保◯界隈に都合の良い政策ばかりしているわけではないということです。この一連のツイートに書いてありますが(https://twitter.com/value_investors/status/929832264946421760 )かなり多くの政策が自称保◯界隈とは相容れない内容であることも事実です。政策はかなりリベラルなのです。

自称保守界隈とは似て非なる政治経済政策が行われています。それでもこの界隈は安◯さんを支持し支え続けます。これはあたかも某宗教の「予定説」に近いものすら感じます。

通常であれば、自分の考えとは違う政策が次々行われれば「安◯政権はもうダメだ」と去っていくでしょう。日◯第◯党の桜◯誠氏のように。

しかし、自称保◯界隈は政策で裏切られても、裏切られても、それでも安◯さんを信じ続け、支え続けているのです。まさに予定説に近いものがあります

某宗教の予定説は、「神の救済に預かれるかどうかは予め決まっており、神によって救われるのは禁欲的に天命(マックス・ヴェーバー的には職業)遂行するものである」と信じどんな不遇にあっても、最終的にはこれが自分自身が救済される方法だと信じて宗教に専念し活動するものです。

自称保◯界隈は、「愛◯無罪」「愛◯優遇(例:籠池)」を得ようとするところがあるので、某宗教の予定説とは若干異なるところがありますが、それでも、裏切られても裏切られても安◯さんを支え支持し続けるのは、いつかは報われるというある種の「予定説」に近いものがあるのではないかと思います。

政策で裏切られても裏切られても(https://twitter.com/value_investors/status/929832264946421760 )それでも安◯政権を支え、支持し続ける。自称愛国界隈に宗教色が漂うのは、「大日本帝国的予定説」が効いてるからではないでしょうか。

ただ、実際の宗教では、死後の世界の救済がテーマですが、日本においてはリアルな話、憲法改正後にやってきます。自称愛国界隈にとっての天国のような世界が憲法改正後にやってくるのです。

それは権力と権威と富の掌握、上位1%が富の多くを占める国家です(明治時代はそうでした)

自称保守界隈がなぜ「明治礼賛」をするのか。それは一部のものが「権力」「権威」「宗教」「軍事」「富」の掌握をしていた時代だからです。もう一度あの素晴らしき時代に戻したい・・・そういう飽くなき欲望が彼らにはあるのだと思います。それがどんなことがあっても政権を支え続ける源泉なでしょう。

「権力」「権威」「宗教」「軍事」「富」を独占したい。その生物学的欲求に従って行動しているのが彼らなので、そう簡単には揺らぎません。

いくら野党が政治的な問題を追求しても、論理的に説明してみても、彼ら支持者層には全く響かないのです。目指しているところが全く違うのですから。

なので、話はそれましたが、野党は何をすべきかというのは、集まってパフォーマンスをするでもなく、集合写真を撮る事でもなく、政治的問題を追求するだけでもなく、国民の生物学的欲求(より良い暮らし、富、安定、安心等々)に訴えるような政策を実際に作ってそれを示すことが必要ということです。

マズローの欲求5段階説的に言えば、野党は欲求の頂点の「自己実現の欲求」的なところを訴えてもダメで、

まずは生物学的な根源に位置するの「生理的欲求」「安全の欲求」あたりから訴求しなければ国民に伝わらないということです。

この点、自◯党はちゃんと政策的に考えてきてるのです。

まず自◯党は2012年末「生理的欲求」「安全の欲求」部分、すなわち「国民の富を増やしますよ」と提示したわけです。そして「株価を上げる」ことに必死になりました(年金や日銀の禁じ手すら使い)。そして株価は高騰した。これで一気に国民の潜在意識に刷り込まれました「民主党よりまし」だと。

続いて自◯党は「安全の欲求」を国民に訴えた。つまり、北◯鮮のミサイル危機をJアラートや避難訓練を駆使して訴えたわけです。国民は生命の危機を感じた。それで「民主党政権よりは守ってくれそうな自◯党のほうがいいかも」と潜在意識に刷り込まれました。この点も非常に巧妙に行ってきたわけです。

この点、野党は具体的に「生理的欲求」「安全の欲求」部分をどう国民に訴えたかというとほとんど何もできてないのです。国民の生活に直結する「富(収入)」をどう増やせるのか、安全はどう担保できるのか、そのような点において、自◯党を上回る案を野党側は残念ながら国民に示せてないのです。

野党は、人間の根源的な生理的・安全欲求部分について(案を出し)国民に訴求することをすっ飛ばして、一番上位の「自己実現の欲求」部分を先に訴えてしまっています。つまり、民主主義、プライバシー、自己実現、個性、公正、平等等々です。これらも大事なのですが、段階を踏まないといけないのです。

こういう点から見ても、理念や理想と言ったものに先走りすぎている野党と、一方で、人間の生理的・安全欲求など、人間の本能から着実に押さえて攻めている自◯党とその戦略性の差をわたしは感じます。

稚拙さが目立つところもありますが、安◯政権のブレーンは実は相当優秀だと思っています。

ですから、何度も申し上げているように、野党は結束し

人間の「収入(=経済的安定)」「生活の安定」「安心」「安全」「健康」と言ったような根源的欲求をどう自◯党と差別化して、より良いものを提示できるのかを早急に考えるべきです。

野党は各党がバラバラなうちは国民は選びようがありません。

今の政治が無茶苦茶だと(信者以外)誰でもわかってます。それでも「野党には任せられない」と思われている現実。わたしの周りでも「今の政治は無茶苦茶、デタラメ。でも、野党には・・・」という人がまだまだいます。野党は責任を感じてください。これだけのことが起こってもまだ選ばれない意味を。

【アンケート 野党の政治・経済政策】の結果


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