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読書術としてのペーパークラフト


アポロ11号を知っているだろうか?

アポロ11号の名前を知らない人はほとんどいないと思う。

では次の2つの画像のうち、どれがアポロ11号か分かるだろうか。

実は両方ともアポロ11号である。

アポロ11号は人類史上初めて月面着陸に成功したアポロ宇宙船(およびそのミッション名)のことだ。

アポロ宇宙船は3つのパーツで構成されている。

2つじゃんと思ったかもしれないが、①は司令船(円錐形の部分)と機械船(円筒形の部分)が組み合わさっている。だから合計3つだ。

3つが収まった図

司令船が一番有名かもしれない。実際に地球に帰ってきたやつがこれだ。アポロチョコレートのモチーフにもなっている。

この司令船、実はかなり小さい。船内容積は約6立方メートルしかない。
一般的なユニットバスくらいの広さだと思ってもらっていい。これに成人男性3人が乗っていたというのだから驚きである。

実物。この中に8日間。耐えられるだろうか?

②は月着陸船だ。その名の通り月面に着陸している。月着陸船も二つに分かれる。月でミッションを終えると下降段(オレンジ色の部分)から上昇段が分かれて司令船・機械船に帰ってくる。つまり、下降段はまだ月に残っているということだ。

知識が触感を持つ

さて、ここまで読んでどうだろうか。

あまり面白く感じなかったかもしれない。

宇宙に興味がない人ならなおさらだ。僕も実はそこまで宇宙に興味を持っていなかった。でも今はアポロ計画の書籍を読むくらいには興味がある。

なぜか。

画像①と②の模型は僕が作ったものだからだ。紙で作られた模型をペーパークラフトと呼ぶんだけど、かなり勉強になるので、おすすめしておきたい。

このアポロ宇宙船の展開図はCanonのホームページから無料で取得できる。展開図をファミマのコピー機で印刷する。(※ファミマは光沢紙が印刷できるため)あとはカッターやハサミで切り取って、ボンドで接着して完成だ。かなり安価に作ることができる。

なぜペーパークラフトが勉強になるのか。

不思議なもので自分で作ると愛着がわく。そうするともっと知りたいと思ってしまうのだ。模型とはいえ自分が作っているため知識もスムーズに入ってくる。

もう一度月着陸船を見てほしい。

これは本物。作業しているのは多分オルドリン。

かなりいびつな形状となっていることがわかる。これは使用環境が特殊なことと、空気抵抗を考慮しなくて良いからだ。アポロ宇宙船の開発には大変な苦労があったわけだけど、これも疑似的に体験できる。実際ペーパークラフトでも月面着陸船を作るのはとても時間がかかる。(およそ4時間ほど)

本を読んで得られる知識が触感を持つようになるんだ。
これは読書だけでは得られない体験だと思う。

noteを使っている人達には読書好きが多いようだ。
だからこそおすすめしたい。

アポロ11号じゃなくてもいい。
ダヴィンチ考案のヘリコプター、しんかい6500、中世の城や寺院、重機もある。どれか一つ作ってみて、そのことについて調べてみるのはどうだろうか。大人の自由研究みたいでかなり楽しめると思う。

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