見出し画像

怪談29「車を停めると○ぬ」

 ※このnoteを書いてる「物好きな二人組」はいろいろな話をアップしていますので、普通に履歴から見ていくとグッチャグチャ(笑)です。
 なので「怪談だけ見たいよ~」という方はこちらのマガジンをフォローか、そちらから閲覧ください。

 さっき自分の書いた記事をぼ~っと見てたら、怪談29話目がすっぽり抜けていました。
 
 ・・・・ということで、急遽29話目を埋めるべく書き始めたわけです。

 今回のタイトルは「車を停めると○ぬ」です。
 幽霊が出るわけでもないですが、私自身にしばらくついてきた呪い・・・というかなんなんでしょうか?偶然が重なり続けた・・・というような話になります。

 事の発端?というか、もうそれしか思いつかないというのがありまして、それは怪談6で書いた「近所で噂の幽霊マンション」の話の舞台である当時住んでいたマンションから始まります。

 このマンションから出ていく寸前でしたが、車を購入したんです。
 ただ、マンション自体には1室に1台分しかないので、他の場所で駐車場を探し、歩いて5分ぐらいで着く駐車場を借りたわけです。

 しかしながら、母が「買ったばかりの車を目の届かないところに置いておくのもあれねぇ・・・」って言いだして、結果、マンションの駐車場に停めてた父親が追い出されて、私が借りてきた駐車所に置くことに・・。
(ひでえ話・・・)

 そういうわけで、マンションの駐車場には私の車が置かれることになったわけです。

 ・・・・がですね・・・そこから1週間ほど経ったころの夕方19時ごろに悲劇が・・・。

 その時間、家には私か居なくて、ゲームしてたんですね。
 そしたら突然「ドーン!」と低い音が聞こえたわけです。
 最初は「雷か?」と思って窓を見たのですが、特に雨が降ってるわけでもない・・。

 ま、いいかとゲームを続けてると、10分ぐらい経ったころに父親が帰宅。

 そして私のところにニコニコしながらやってきて「おい(*´ω`*)人が○んでるぞ」と言ってきました。

 ・・・・・こういう父親なんですよ・・・。
 でもさすがに穏やかじゃない。

 「はぁ?とうとうボケたか?」と私が言ってると「いやいや(*'ω'*)いいから外来て」と言う。

 仕方なく父親とともに駐車場に降りていくと・・・男性が倒れてたんですね・・・。

 しかもの私の車の真ん前(; ・`д・´)サイアク・・・。

 頭がザクロ・・・ということは無かったのですが、背中から落ちたらしく、仰向けで口から血が垂れていました。
 マンションからは人が出てきてヤジウマになってましたが、誰も近寄ろうとはしない。

 仕方なく、私が脈を測りにいきましたが、見事に「無し」。

 しばらくすると誰かが通報したんでしょうが、警察官が駆け付けてきました。
 しかし、仰向けの男性に近寄ろうとせず、遠巻きに男性の顔を遠巻きに照らして見ているだけ。

 さすがに「ねえ、脈ぐらいはかろうよ・・」警察官に私が言うと「ああ・・そ、そうですね」とやっと男性に近寄る。

 ・・・・まあ、案の定亡くなってたわけです。

 救急車が一応来て、遺体は回収されていきました。
 
 しかし、マジで人の車の真ん前に落ちるなよ(; ・`д・´)と思って、部屋に戻ってゲームを再開したわけです。

 ・・・・・そして、この出来事以来、あることが起きるようになりました。

 それは「私が新たに駐車場を契約すると、その近辺で人が○ぬ」という現象です。

 最初は偶然だろと思ってたのですが・・・・いや、今も「偶然」とは思っていますが・・・。

 次に、私はそのマンションから出て、山に近い一軒家に住み始めました。
 一軒家なので、駐車場1台分はスペースがついていますが、山に近いと言っても住宅街の中で、そういった場所なのでコインパーキングなどはありません。

 友人や親などが来た際にもう一つぐらい駐車場が欲しいので、探した結果、少し歩いた場所にあるアパートの横の賃貸駐車場を借りることにしました。

 借りてから1週間ほど経ったころです。
 その日は仕事も休みだったので、家でのんびりしてました。
 そうこうしているうちに、当時吸っていたタバコが無くなったので、近くの自動販売機に買いにでました。
 
 自動販売機でタバコを買い、家の近くまで来た時です。
 ・・・・臭いんですよ。
 しかもその臭いを嗅いでからすさまじく頭痛するわ、なんだか呼吸苦しいわで・・・。

 すぐに家に飛び込んでから「なんか病気にでもなったか?」と思っていたのですが、家に飛び込んでから少しづつ症状が緩和されました。

 そんな事があり、しばらくするとなにやら声が聞こえてきます。
 よ~く聞いてみると「只今、有毒ガスが発生しております。窓を開けないでください」と・・・。

 カーテンを開けて見てみると、パトカーが巡回しながらそう放送していたんですね。

 その数日後に付近の方から聞いたですが、近くのアパートでガス発生させて自殺した人がいたそうです。

 ・・・・はい・・・私が契約した駐車場の前にあるアパートです。

 ちなみに2階に住んでた男性だそうですが、その2階の場所って、私が決めた駐車場の正面に位置するんですよ。

 ・・・・・偶然ですよきっと・・・。

 そして、その後その家を引き払い、田舎に行くわけですが、田舎といえども集落で、まわりは誰かが土地を持っているわけです。
 つまり、そこらへんに適当に駐車はできません。

 仕方なく、駐車場を探していると、隣のおじいさんの弟が近くに住んでて、その弟の家の前にある国道の向かい側に竹林の広場があると進めてくれました。

 弟さんに話に行くと「ああ、使っていいよ」ということでその広場を駐車場にすることに(なお狭い場所なので、私だけが停めてました)。

 そんなこんなで2週間が経ったころ、朝から出かけようと車のところに行くと、私の車を停めてるところの道路沿い、私の車の真正面に近い場所に花束とかお酒とか置かれているんですね・・・・。

 はあ?と思って、広場の持ち主である弟さんに聞いていると、数日前の夜中に、その道でトラックとトラックの正面衝突があったそうで、ドライバーさんが亡くなったとの事。

 少し離れているし、その時は仕事をしてなかったので数日、車を使ってなかったんで、ぜんぜん知らなかったんですよ。

 しかし・・・偶然ですよね?

 その後、田舎から街中に戻り、紹介された社長の持ち物であるアパートを借りたわけですが、そこは駐車場がなかったので、近くの駐車場を借りました。

 なお、借りた駐車場ももとは「事故物件」だったそうです。
 ただし、紆余曲折あり、その駐車場は正確には私の「姉」が借りていたのをそのまま私が受けついだだけです。

 ですが、その半年後、その駐車場の土地が売られて、別の駐車場を借りなくてはならなくなります。

 その際、もともとの駐車場から見て、斜め前にある駐車場に決めたんですよ。

 ・・・・・で、これはたまたま数年後わかるわけですが、有名な某事故物件サイトを見ていた際に、私が借りていた駐車場の2件隣の家で「首吊り自○」があっていたことがわかります。

 ただ、その自殺があった日付を見てみると、私が駐車場を契約した1ヶ月後に自○があったとなっていたんですね。

 その時に記憶を辿ると、契約して1ヶ月後ぐらいに私が借りてる駐車場の隣のスペースにパトカーが停まってたんですね。

 私は駐車場を停めて降りてから「事件ですか?」と聞いてみたんですが「いえ特に」という答え。
 しつこく「事件でしょ?ここ治安悪いから」と聞き続けていたら最後に「いや、バッテリーが上がったんでレッカー待ってます」と答えてくれました。

 その時は「ほ~ん」で終わっていたのですが、今思えば、しっかり整備されているパトカーのバッテリーが上がるというのは考えにくい。

 前述した自○の事後処理か、なんらかで来ていたんでしょうね。

 その次に引っ越しした際に、そのアパートの駐車場に停めたわけですが、こちらは私が不動産屋に「てきとーに決めて」と頼んでいた場所なので特に人が亡くなったとかは聞いてません。

 私が場所を決めると誰か亡くなる?だけで、誰かに決めてもらうと大丈夫のようなんですよね。

 そこからはしばらく問題なかったのですが、ちょっと仕事の関係で頻繁に行かなくちゃならないお得意先が出来たんですね。

 で、そのお得意先の近くに大きいコインパーキングがあり、その道路沿いの十字路側を基本的に使用していたんです。

 実は、それまで数回、そこには行っていたわけですが、その日は「おお!やっぱここが便利だな!よし!ここをこのあたりで活動する際のメイン駐車場として使おう!」と決めた日だったんですよ。

 コインパーキングに停車し、そう決めて「♪~」とお得意先のお店に商品を持っていく。
 
 商品を受け渡しして、お茶をごちそうになり、いざ失礼しようとした時になんだか外が騒がしい。

 なんだろとお店の人と出てみると、少し先の十字路でお婆さんが車に撥ねられて倒れてたんですね。

 ・・・・・・ご察しのとおり、私が車を停めている場所の斜め前なんですよ・・・。

 お婆さんを動かすわけにもいかないので、救急車が来るまで、車を誘導などしました・・・。

 後日、お得意先の方から「あのお婆さん亡くなったらしいです」というのを聞きました。

 ・・・・・偶然ですよね・・・・。

 ですが、ここまで続くと気味が悪いんですよ。

 その後は、特に「ココ!」って自分で決めないようにしています。

 そのせいか、今のところ新たに使用している駐車場では誰かが近くで亡くなった・・・という話は聞きません。

 もうこれ以上は偶然も起きないと信じたい今日この頃。


 以下、いろいろ補足

 マンションで亡くなった男性は一応「飛び降り自○」ということで新聞に載ってました。
 ただですね、その落ちている現物を私は見ているわけですが、背中から落ちている、靴を履いたまま、カバンも手に持ったまま・・・遺書はなし・・・だったんですよ。
 これって「自○」じゃない気がするのは私だけですか?
 誰かに・・・・という線もある気がしています。
 ただ、当時は開発地域の場所であり、その頃はまだ背の高い建物は周りを見てもそのマンションしかなかったんですよね。
 だから「魔がさして・・」ってこともありえなくないですが・・・。

 なお、遺体はそのあとすぐ回収されており、21時ごろにはもうなにもなかったわけですが、その時間に帰ってきた母親がいきなり「ねえ!あんたの車の前でなにがあった?」と聞いてきたんですね。
 なに?と聞き返すと「いや、たぶんさっき亡くなったばかりの雰囲気の男性が、あんたの車の前でボーッと下向いて立ってんのよ」と・・・。

 特徴を聞くと、間違いなくあの亡くなった男性でした。

 とまあ、ちょっとしたお話でした。

 怪談6で書いたとおり、幽霊マンションでもあったので、呼ばれた・・・なんてパターンかもしれませんね~。
 
※無許可での無断転載、転用、YouTube、その他各種媒体への転用、転載、引用などは禁止とさせていただきます。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?